アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

土を食べるマダガスカルの人々

2020-12-08 08:16:28 | つぶやき
マダガスカル南部で干ばつがひどいそうだ。https://www.afpbb.com/articles/-/3320073 
土を食べて飢えをしのぐというのは、どんなに辛いだろう。土を少し食べたら分かるが、食べられたものではない。WFPによれば、マダガスカル南部では人口の半数に上る150万人が現在、緊急食糧支援を必要としている。サボテンですら実がならなくなり、人々は空腹を満たすために白土とタマリンドを食べているという。家畜などの盗難も始まっており、こうなると作物を作っても盗られるなど無法地帯になってしまう。内モンゴルもウズベキスタンもそうだが、砂漠の地域はますます雨が降らなくなって来ており、水不足が深刻で、日本では、きれいな美味しい水が水道から普通に飲めるというだけでも幸せだ。今は、まだコロナで大変な状況だが、外食を支援しようと食べ物が食べられる状況だ。今、来年度事業計画を作っているが、環境だけでなく、アフターコロナへ向けて食糧問題への対応にもシフトしたいと考えているが、ロシアやカザフスタンなどでは、小麦などの穀物輸出制限をしている。国内では、技能実習生が入ってこられなくなり、農家も人手不足で困っている。今回のコロナにより各国の物流が滞っており、流れが止まったことにより価格が値上がりしている。食べ物が美味しい時期であるが、今、改めて食について考えてみたい。
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黒田祐之進理事長外務大臣賞受賞について

2020-12-04 20:32:21 | 現地情報
この度令和2年度、黒田祐之進・オイスカ香港日本語幼稚園理事長が外務大臣表彰を受けました。おめでとうございました。思えば、2001年に中国内モンゴル自治区にて環境難民が出ていました。現地政府からの要請でかつて存在していた800kmのグリーンベルトを戻し、地球人として砂漠化防止活動をやろうと声を上げたのが、黒田理事長でした。この地も昨年は東京都の面積近い植林がされるようになり、世界で一番植林される地域になっています。
 その前にも在留邦人の子供達が海外にて日本語で幼稚教育を受けられずに困っている時に、お母さん達が代わる代わるに子供を預かっている状況がありました。また香港の日本人学校幼稚部が人数が増えてしまったために、小学校が優先で廃止になってしまい途方に暮れている際に領事館より教育機関の幼稚園を是非と頼まれ奔走して立ち上げたりと、海外の日本人のために奮闘してきました。今回、その黒田祐之進オイスカ香港日本語幼稚園理事長に対し、令和2年度外務大臣表彰が授与されることが決定しました。

下記は領事館のHPからの引用です。
黒田祐之進氏は、香港における日本人幼稚園の一旦廃園後、再び開園して欲しいとの当地での要望に応え、各種関係者の間での調整に奔走し、1986年に香港政庁(当時)認可の下、「オイスカ香港日本語幼稚園」の開園を実現し、以来、理事長として運営の中心的役割を果たしました。また、その後、上海、広州等中国国内に加え、フィリピン、タイ、インドネシアにおいても日本語幼稚園の開設に尽力しました。更に、中国において植林を中心とした環境保全活動を推進し、中国地方政府・基金等から緑化貢献に関する表彰を多数受賞されています。
 外務大臣表彰は、多くの方々・団体が国際関係の様々な分野で活躍され、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をされている中で、特に顕著な功績のあった個人及び団体に対し、授与するものです。本年度は172名の個人及び66の団体が表彰されることになり、黒田祐之進氏はそのうちの1名に選ばれました。黒田祐之進氏に対する外務大臣表彰の伝達式は、後日当地にて開催される予定です。

ただ、皮肉なことに、コロナで一番被害を受けているのは、実は今は駐在員がほとんど日本に戻ってしまっていなくなってしまった海外にある日本語幼稚園なのです。園児が数人であっても先生の給与や家賃、現地スタッフの人件費は支払わなければなりません。
 
 現在、日本の幼稚園には、人数が減らなくてもコロナ支援がある中で、ただ海外にあるというだけで、一番の被害を被っている海外の幼稚園には全くの支援がない状況なのです。そのために、文部科学副大臣の田野瀬衆議院議員にも面会してお願いをしましたが、自民党でも海外子女教育推進. 議員連盟の部会が今年になって立ち上がったばかりで、今の所、一切の支援がない状況です。このままいくと、コロナが終わった時に、駐在員子弟のための幼稚園がなくなってしまいます。
 外務省の皆様、文部科学省の皆様、この困難な時にこそ、ODAの資金の一部でも30年以上に渡って、日本企業の海外進出を影で支えて来た教育機関への支援に繋げてもらえないでしょうか。今回のコロナで政策銀行や国際協力銀行、信用金庫に至るまで融資のお願いで、あちこちを回り、融資の書類を作っては出していますが、国内に担保がないということで、現在のところすべて惨敗の状況です。
支援の本当に必要なところに、紙のお礼状よりも、今一番必要なこと、海外にいる日本人の子供達のためにも切実なるお願いです。

(参考)
外務省外務大臣表彰関係HP
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000706.html
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アフターコロナ社会の懸念

2020-12-03 07:25:44 | つぶやき
12月に入ってもいまだにコロナウィルスが猛威を振るっている。ここ一年で社会が180°変わってしまった。人々と会うのにも気を使うようになり、結局、リモートで会議のためにZOOMの会員にも入ってしまった。マイナポイントの欲しさから、監視社会の第一歩であるマイナンバーにも登録した。5G社会がすぐそこまで来ていて、外ではドローンが流行り、買い物もアマゾンなどの宅配、Uber eatsなどの宅配も当たり前になった。ペイペイなどの便利なアプリ決済が流行り始めた。そして先日、財布を電車で落としたのだが、GPS情報により翌日には見つかった。携帯での買い物が簡単にできGotoeatの予約もスマホで簡単にできる。こうして便利な社会になることが、実は逆のこともあり得ることを私たちは忘れてしまっている。便利な社会への疑問はいろいろな方も感じているようで、AI崩壊などの映画も放映されていた。疑問に思う方は、ぜひミハイル・エンデのモモなどの本を読んで、自分でも考えて欲しい。なぜかが何となく分かるだろう。そんな懸念の中で、先日、COCOAというアプリがあることを知った(遅い?)これはコロナ陽性者との接触を知らせるソフトだ。コロナで恐れていることの一つは、こうした時代に入ってしまったことだ。日本もついにコロナを機に個人データーや行動が分かる監視社会になりつつある。「危ない、危ない」といいつつ、その対応として、こうした監視が当たり前になる社会がやってくる。逆に国民に自主性を任せるスウェーデンのような大人の国もある。アフターコロナ社会で恐れつつあること、なぜコロナが起こったのかということも含めて、こうした社会が人類や私たちにとって明るい未来になるのか、暗い未来になるのか、改めて考えたい。
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