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アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

新しい農村開発

2017-04-17 23:31:53 | 阿拉善センター関係
阿拉善の西部、甘粛省近くではトウモロコシやヒマワリなどの栽培が盛んだ。昨年はヒマワリは買い取り価格が安く、売るにも売れない農家が大打撃を受けた。倉庫に積もるたくさんのヒマワリの種子、農業は常にこうした市場の買い取りリスクと背中合わせだ。そんな中、近年は農村開発に力を入れており、郊外の砂漠近くにはたくさんの立派な移民住宅が建設されている。あくまでもハードの部分であり、実際には住む人がいるのだろうか?周囲には、スーパーも学校も病院もない。不便な場所は、いくら立派な建物があっても利便性からみて利用者がいないだろう。実際、農家も町にマンションを購入している。「トウモロコシも儲からないし、ヒマワリもダメだ」と見せてくれた一人の家庭には立派な牧草の梱包機があった。近年、家畜の放牧ができなくなると共に牧草の需要が増え、思い切って補助金を半分貰い20万元の機械を購入したという。こうしたソフト部分への補助は農家にとって有益だ。
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新幹線が通る

2017-04-08 11:29:00 | 阿拉善センター関係
アラシャンにもついに新幹線が通ることに決まった。開通すれば北京から直通でアラシャンに6時間〜6時間半(時速200kmの新幹線)で行くことが出来る。その新幹線駅がセンター近くになるという話が入って来た。もし駅前になった場合、別の意味で大変なことになってしまう。世の中は常に急速に動いている。ここで植林をしているスピードが亀とすれば、世間はうさぎのような速さで進んでいる。その変化について行くことができなくなりつつあると感じる今日この頃だ。
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苗木を配る

2017-04-02 01:59:06 | 阿拉善センター関係
植林の苗木を牧民に配りに回る。こうした活動は目に見えない。でも一番喜ばれる牧民たちが自ら努力するための支援だ。政府の人が不思議そうに聞いてきた。「なぜ目に見えないような活動をするんだ?」ある人は「砂漠に水を撒くようなものだ」「センターはボロボロだし、なぜに自分のところに使わない?」ありがたい忠告も頂いた。人はどうしても成果を見せようとする。見栄えの良い看板を作り、大規模な成功例を見せたがる。でも、成果は見えなくても一人一人の牧民が苗木を嬉しそうに受け取って植えてくれるだけでもいいじゃないか(そうは言っても成果は出さなければならないのですが)苗木をトラックに積んで、さあ出発だ!!
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明日から4月

2017-03-31 22:36:03 | 阿拉善センター関係
いよいよ明日から4月、2016年度事業が終わり2017年度事業がスタートする。報告書などが山積みの中で植林や播種などが重なるので、春は一番忙しい。時間との戦いと胃の痛い日々がこれからしばらく続く。この春から新しい一年をスタートすることでワクワクしている人や今日で会社を退社する人、それぞれの時間が詰まった一日だろう。3月最後の夕日を眺めながら、今年もありがとう、4月からもいい春が始まりますようにと祈った。
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本年もどうぞよろしくお願い致します

2017-01-01 10:14:54 | 阿拉善センター関係
2017年がスタートしました。昨年もたくさんの方からの応援ありがとうございました。本年はウズベキスタンの2カ所で植林のための苗畑造成、また内モンゴルでは植林の他に乾燥地の芋栽培を行なう計画でおります。本年もどうぞよろしくお願い致します。
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動植物による砂漠化防止

2016-11-16 15:08:19 | 阿拉善センター関係
砂漠化防止には植林というのが一般的であるが、さらに緑化を進めようと考えたとき、非常に有効なのが実は動物である。現在の研究機関は動物と植物が縦割りに分かれてしまっているために、植林だけで回復を試みている例が多い。以前、糞尿博士の話をしたことがあるが、草食動物は草を食べてから糞をばらまく。こうしたサイクルを生かすことで砂漠化を止める方法が実は一番無理がない。ただヤギの場合は過放牧で土地が劣化してしまうため、私たちが取り組んでいるのは、草原を破壊しないくちばしの鳥からスタートした。当初は大型のエミューからスタートしたが、どうしても逃げてしまう。鶏は抗生物質を与えないと死んでしまい弱い。最後に残ったのが陸性アヒルであるマスコビーだった。マスコビーダックで砂漠化を止められるまでには、まだまだ頭数が少ない。しかしながら、糞に含まれるリン酸を主とした成分が肥料となり、徐々に生態が戻って行くというサイクルは今後、半乾燥地域にもっと普及してもいいと考えている。と話していたらフィリピンでもマスコビーダックのプロジェクトがスタートしている。乾燥地だけでなく熱帯にもオールマイティに強い鳥で孵化器がなくてもアヒルのように孵化しないこともない。あとは市場がどう伸びるかである。ここの市場という部分が弱いところだが、肉はとても美味しく、砂漠の救世主になるかというところまで進んでいる。
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卵ナツメ

2016-10-23 14:01:04 | 阿拉善センター関係
センターでは卵ナツメが豊作だ。この卵ナツメは大きいものは卵のSサイズくらいになるのだが、乾燥させると小さくしぼむ。日本で売っているナツメは皆、乾燥させてあるので小さくてしぼんでいるものだ。このナツメは生で食べるとリンゴのサクッとした食感で、鉄分や葉酸を含みリンゴよりも甘くてとても美味しい。以前、日本で村おこしをしたいと頼まれて100本ほど接ぎ木した品種を寄贈したことがあるが、うまく育っているだろうか?日本で育てるとどういう味になるか比較してみたい。
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マスコビーの親子

2016-10-23 13:50:12 | 阿拉善センター関係
マスコビーが孵化した。親子で並んで歩く様子はとても可愛い。このマスコビーの親達を絞めなければならない時期がやってきた。絞めるのは誰もやりたくはない。特にモンゴル族の人達の動物に対する愛情は深く、ジャンケンで決めることになる。このマスコビー達は少しずつ阿拉善に普及してきている。将来は羊やヤギの代わりにはならないだろう。ただ、一緒に飼えることが分かったので、市場さえあれば急速に普及していくだろう。
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井戸掘り

2016-10-13 11:54:47 | 阿拉善センター関係
井戸掘りーこの作業はとても過酷だ。阿拉善の沙日科徳村の植林地より井戸掘りの要請が以前にあったのだが、しばらく対応できずにいた。植林よりも何よりも一番喜ばれる支援なのであるが、何せ私たちの人力が足りない。雑用に追われている間にあっという間に秋になってしまった。センターには2台の井戸掘り機があるが、大きい井戸掘り機は機動力は大きく玉石でも破壊するパワーがあるが小回りが効かず、大型トラックで機材を運ばなければならないため、なかなか億劫である。200mまで対応できる。小さい方の機械は50mまでの浅い井戸に対応できる。こちらは小さくても大活躍で、今年だけで大小、20カ所は行なっただろうか?すぐに対応できる代わりに全て人力だ。途上国や僻地などの支援は、スピーディーに対応することが重要で、品質は二の次でも良いと考えている。機材を扱っていると、支援にも共通するような気がする。分析機器もそうだが、現場で助かるのは何百万円もする分析器よりも多少の誤差に目をつぶれば簡易分析器だ。フッ素等の水質分析もこちらの方が便利で大活躍している。これは仕事にもいえるかもしれない。物を買う時にもとかく迷ったら小さい方、小型を選ぶようにしている。さて、今回、11cm径の大きなドリルで掘削した。ドリルが大きくなると、その分エンジンに負担が掛かるため、玉石などがあればアウトだ。ただ砂地であり、固くても砂岩だろうという予想で、機械が壊れるのを覚悟で行なった。結果、意外と浅く20m附近で出水して無事に掘ることが出来た。ただ、やはり井戸掘りはやりたくない、やれやれだ。
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祝牛乳酒

2016-09-11 21:39:43 | 阿拉善センター関係
今日はウズベキスタンの話を聞きにセンターのボランティアの皆さんが集まってくれ、センターの野菜やヤギの肉でささやかな宴会をした。この皆さん、「日本人がわざわざ私たちのために緑化しているのに町の人達が手伝わないといけない」としょっちゅう来て手伝ってくれる。「何か困ったことがあれば何でもいいなさい」愚痴でも何でも聞いてくれる、本当にやさしい人達なのだ。そして、今回は新製品ができたのでお披露目。牛乳を発酵させてから蒸留してできた、その名も「牛乳酒」アルコール濃度は10%ほどで、どこかで飲んだことのあるような味だ。日本酒を少し酸っぱくしたような、ワイン酵母で作ったライスワインのような味。飲みやすいのでドンドンと飲むと足がふらついてしまった。
コメント (3)
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