goo blog サービス終了のお知らせ 

アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

肉の解体

2016-12-14 23:39:19 | つぶやき
12月に入ると町では悲しい目をしたヤギや羊たちがトラックに乗せられていくのが、こちらでの初冬の風物詩である。センターの20頭あまりの羊やヤギ達もドナドナの売られていく季節がやってきた。今年の相場は昨年と同じか少し安いくらい。ただゴビの村の塩分を含んだ天然の牧草のみからの羊は、さらに格別な味だ。村に連絡をして1斤26元で冬に干し肉を作るために2頭もの羊とヤギを買って来た。買って来るといっても、大きな羊やヤギは、スーパーのような加工された肉になっているわけではない。ここから「解体」をしなければならない。幸い内蔵は取ってあり、解体はまだ楽であるが、それでも一苦労だ。「最近の若い人は解体ができない人も多いよ」というが、知識よりも経験がものをいう世界。この解体には細かいコツがあって、例えば背骨はナイフで砕かないと腐るとか、羊は温性でヤギは冷性で、羊は夏には腐りやすいなどの細かい所は、モンゴル人の遊牧民の知恵や経験が詰まっていてすごく奥が深い。味は羊の肉の方が人気があるが、羊毛は羊は大幅な値下がりの中でも、カシミヤヤギの毛は高く売れるため、ヤギを飼う人がまだまだ多い。この羊肉を普段食べていると、日本のマグロのようにたまに非常に食べたくなって来るから不思議だ。この作業を喜々としてやっているのをみると、やはり乾燥地では羊やヤギは王道であると感じる。これから各牧民の家でも干し肉を作る作業が始まり、春には美味しい天然のフリーズドライ肉が食べられる。日本もまもなくクリスマスや正月が近づいて来るとウキウキするのと同じで、冬は厳しい寒さだが、こうした楽しみがあるからこそ乗り越えられるのだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地方都市と海外とのLCC

2016-09-25 15:37:29 | つぶやき
寧夏の銀川は国際空港拡張の真っ最中だ。この銀川は黄河の上中流域にあり、緑の多いイスラムの町だ。北京、上海などの沿海部に比べると注目度は落ちるが、韓国の仁川とLCCが飛んでいる。銀川という町は流動人口含で300万人あまりの巨大なマーケットがあり、寧夏自治区全体は660万人を抱え将来はパキスタンやアラブ諸国との便が予定されている。もっと注目されてもいい町だが、日本企業では大手工作機械メーカーのヤマザキマザックくらいしか進出していない。日本料理屋もほとんどない未開発の状態だ。ここから常州経由、名古屋セントレアへの便が飛びはじめたのだが、片道が600元(1万円)弱(手荷物込15kgまで)。北京まで出るのと日本に戻る金額がついに同じになった。この飛行機は残念ながら日本人の搭乗はほとんどゼロ、ほとんどが中国人だが、爆買いのエネルギーは未だ落ちていない。「今度グランドセイコー時計の〇〇型を買って来てくれ」こちらの人の方が良く知っている。こうしたチャンスをうまく生かせれば面白いだろうなと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GI値

2016-05-29 23:16:02 | つぶやき
ウズベキスタンでのできごと。こちらの国はパンが美味しく、ジャガイモやニンジンがこれまた美味しい。昼は綿花の油で炒めたプロフ。こちらの人からダイエットの相談をされた。よくロシア人は太っている人が多いというが、それは体質もあるかもしれないが、こちらに来てその原因が分かった。それは”食生活”。食事の後にはかならずケーキやアイスが出てくる。ほとんどGIの高い食事が多い。そこでGI値を教えてあげると、これまで知らなかったらしく、運動しても痩せない、日本人が痩せているのはなぜなのか?と言う。痩せたい人はGI値に気をつけた食生活をしていれば太らない。ウズベキスタンでは単なるGI値が高い食事が多いだけのシンプルな話だ。なのでGI値の低い食事を心がければ良いだけの話。こうしたGI値の概念や日本の食文化を教えてあげれば、ますますハンサム・美人の人が増えてくるかもしれないなと感じた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地震より

2016-04-16 09:06:59 | つぶやき
熊本で震度7の地震があった。被災者の方は大変な毎日のことと思います。映像で家や道路が無惨にも壊されてしまった。この自然の力に比べると人間とはなんと小さな存在だろう。3.11の東日本大震災を再び思い出した。日本のには活断層が縦横に通っている。どこでいつ起きてもおかしくない災害。自然の恐ろしさは忘れた頃にやってくる。ふとした判断で助かる命もあれば亡くす命もある。こうした災害に対しては、数日間の休みなどは関係ない。危険要素から一刻も早く遠ざかるべきだ。家の1階には寝ない、広い所に避難、裏山があれば、地滑りが考えられれば山に近づかない、タンスなど重いものは寝室に置かない、原発は即停止、しばらくは地震が続いているため危険要素はできるかぎり排除し即急に、そして慎重に対応して欲しい。そして普段からの災害のシュミレーションや準備も大切だ。命より大切なものはない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国家資本主義

2016-03-22 12:01:47 | つぶやき
最近は特に物価が上がりバブルが加速している。日本に戻った際に「最近の中国はどうですか?」と良く聞かれる。日本ではバブル崩壊の報道が流れ、現地ではバブル真っ最中で、イケイケドンドンの温度差がかなりある。つい最近も不動産価格がさらに上がり、上海などの物価は東京を抜いたという。ここの人々は信号待ちでもタクシーでも地下鉄でも株の取引に皆、夢中である。「最近どうですか?」顔色が暗いかと思えば、逆であり「さらに上がるよ、ただ最近は肉と野菜の値段が同じになったね」この状況はどこかで見た覚えがある。バブル期の日本だ。なぜ上がるのか?と聞けば、都会に子供を教育させたい人々が戸籍を取るために不動産を購入するという。現地政府も180平米以下であれば相続税も免税であり、購入も税金がかからない。上海などでは一般庶民が500~1000万元(約1億~2億円)のマンションに住んでいるという状況が普通になった。急騰のもう一つの理由は人民元の信用がなくなってきており不動産に流れてきているからだろう。頭の良い李嘉誠などはさっさと不動産を高値で売ってしまった。こうした売却益を海外のドルや円に両替していることが、円高の原因の一つだ。両替をしたいという人が増えてきているが、両替は年間5万$までしかできない決まりになっている。こうした匂いにこちらの人はとても敏感だ。「日本円両替してくれませんか?」と普通の店でも聞かれるようになってきた。こうした準備への流れが日本への旅行であり、日本の物価は高いという感覚はすでになく同じ、むしろ安いという感覚だろう。両替ができずに元を不動産で貯蓄して増やすことは結果として国家財産を増やすことに繋がるため、この誘導は誰がしているのか?誰も分からない。これは共産主義ではなく、もはや国家資本主義ではないかと感じる。ただ、この状況はあくまで沿海部の状況であり、地方では物価高騰の影響で働けど働けど貧乏になっていくという状況であり、一国でも同じように一概にはいえない。そう考えると、今後の日本の行方が分かってくる。税金が取れない現在、今後、日本の政府が進めていく政策は円安政策ではなく、逆に円高に舵をきっていく、そうでなくとも自然と円高の流れになりそうな春の始まりだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

爆というエネルギー

2015-12-03 07:22:12 | つぶやき
人民元が国際通貨になった。とともに、今年の流行語大賞は「爆買い」中国語では「爆买 baomai」こちらのニュースでも報じられ、なぜこちらでも製品があり品質も対して変わらないのに日本で購入するのかという分析がなされた。日本製品に対する信用、信頼が違うという話、やはり細かな部分で異なることなど話していたのだが、それよりも「爆」という字のもつ意味、大量のエネルギーが一気に日本へなだれ込んだと言ってもいいだろう。大量といえば、北京の地下鉄はラッシュアワーの朝などは駅前で30分ほど並ばなくてはならない。入場規制しているからだ。そうでなければ、ラッシュ時にホームに人がなだれ込んで毎日のように事故が起きてしまう。こうした大量の光景が当たり前になっている。日本では大量という言葉はあまり好みではない。そのため爆買いという意味は好ましい部分もある反面、好ましくない反面もあったかと考える。ただ、こちらにいると、日本は近々、いやすでに中国のリゾート地になっているだろうという感覚を常々感じている。普段、日本にいると当たり前で感じることはないかもしれないが、きれいな街、空気、水、森、そして安全、親切な人々ということがこちらでも定着している。そこから物価が不安定で元高から日本の円安の国を見れば、一気になだれ込むのは目に見えていた。今後は人民元が国際通貨になったことから、近々、元の価値が下がっていくだろう。そうなると今年程の爆買い現象は少しは落ち着くとみているが、それでも一定の観光客はこれからますます増えていく。先日、日本へ行った方と会って話した。「これまで日本という国を誤解していた。とてもすばらしい国だ」こうした人がますます増えてくると現行の中型機ボーイング767や小型機MRJの飛行機よりも、かつてスカイマークが画策していた超大型機であるエアバスA380の方が、今後日中間にて需要が増えるようになるかもしれない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

難民問題

2015-09-05 06:31:58 | つぶやき
今、ヨーロッパは難民問題で揺れている。少年の遺体の写真が象徴としてクローズアップされている。ただかわいそうという目先の感情的な対処は災いを残す。阿拉善も文革時代に難民問題が起こっていた。甘粛省民勤県の責任者が不作だったにも関わらず農作物の統計をごまかして毛沢東に提出し、庶民の食べる分まで納めてしまい、結果、餓死者も多数出て、難民が阿拉善に流れ込んだ。その際、地元のモンゴル族が配慮して住みやすい場所に住まわせたという。結果、屋根を貸して母屋を取られる事態になってしまった。こうした事情もあり、阿拉善にはかつて甘粛省からの難民が地元人口を逆転して7割になっている。阿拉善の例は人口22万人あまりの小さな地域のできごとだが、受け入れの際には相当もめただろう。今も時々酒の席での話題にのぼる。難民の移民問題は賛否両論あるだろうが対岸の火事には思えない。なぜならこの姿は少子化の進む日本の将来の姿かもしれない。地域の安定が崩れ移動の制限がなくなれば、それこそ世界中の秩序が乱れてしまう。ウズベキスタンでも、州の間に検問があり戸籍の移動を制限している。移民問題のとばっちりでウズベキスタンのビザもここ数ヶ月厳しくなっている。人数が増えて来れば、そのうちにヨーロッパも移動制限がされてくると思われる。本当は目先の受け入れ先の問題よりも、まずは根本の問題を解決しなければ、本当の解決にはならない。今回の難民問題の原因は、2003年からのイラク戦争にてフセイン政権が倒れてから自由化の動きが最初の原因であるが、加えて2006年からのシリアの3年間の干ばつによるといわれる。この干ばつによって住めなくなった150万人の農村の人たちが都市へ押し掛け、民主化運動が起き、結果アサド政権を崩壊させた。この干ばつは気候変動による原因といわれている。地元で食べて行くことができればこうした問題は起こらない。農村地域の安定化、ふるさと作りをすることが第一に必要だ。これまでは植林とともに根に漢方薬を栽培して農牧民の収入をあげて食べて行けるように行なって来たが、今年から砂丘を固定化させた場所に食糧として、また土壌改良を合わせて大豆の試験栽培も始めた。乾燥地の条件の厳しい場所において、将来の難民を予防するためにも、環境改善だけでなく、食糧供給としての栽培研究は急務だと考える(写真はウズベキスタンの農村)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥との共生

2015-08-25 05:18:46 | つぶやき
鳥はどこで寝るか?ダックやニワトリは固まって地面や灌木の中で寝るが、スズメなどは止まり木に捕まって寝る。この止まり木は砂漠にあまりないため、夕方になると寝床の争いでにぎやかになる。木も鳥が泊まりやすいように横枝が伸びている。木が実や昆虫などのエサを提供する代わりに鳥が食べる種子により子孫を拡散してくれ、鳥のフンが木の栄養になるという循環をしている。鳥と木はお互いに友達の共生関係。この共生関係を壊すのが常に人間。都会では人間優先社会のため、おかしなことに鳥の鳴き声が問題になったりする。例えばケヤキに泊まるムクドリと人間の戦いが有名だ。ケヤキは寝床としては最適な木で樹形が美しく人の癒しにもなっている。ケヤキに止まる鳥のフンは木の栄養になる。そのため街路樹設計は樹冠を考えることが最低限必要だが、残念なことにこうした生態学を考えた設計はあまりない。最低限、樹冠の下は土にすべきだ。設計は鳥を考慮しなければならないのにしていないものが非常に多い。特に樹冠を考えず、全てが根元周囲の1m意外はコンクリートで固めている。こうなると落ち葉も入れられず、鳥のフンも土の栄養にならずコンクリートにべったりとくっつき、あげくのはてには公害になってしまう。それだけのスペースがないのであれば、せめて樹冠の狭い樹種を選ぶほうがいい。そしてある程度の空間を作り、ケヤキやクス等の鳥の宿を作ってあげれば、鳥のさえずりも、ただうるさいだけに聞こえてしまう人間側も夕方から暗くなる時間だけでも鳥に考慮してあげるような社会作りができれば、動物にも人間にもやさしい街になるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本鬼子

2015-08-11 23:36:33 | つぶやき
今日は友人から家で食事をするから来ないか?と誘われる。喜んで行くとレストランだった。円卓テーブルに年上のえらい人がたくさん座っている。日本からの友人だと紹介された。と1人が「日本鬼子か?」と言って来た。もちろん「冗談だ」と切り返されたが、この国に来た以上、仲が良くなるために誰もが通る道だ。他に「ミシミシ、スーラ、スーラ」という言葉、そして高倉健はかっこいいなあ、山口百恵はすてきだなと映画の話に続くのがおちだ。よく日本との戦争映画をやっているので100%の人が見ていると言っていい。たぶん、知らない人が最初に来て、この言葉の洗礼を受けるとみな不機嫌になるだろう。普段は笑いながら「鬼子来了!」など言って襲うふりをしたりして、その場をしのぐのだが、昨日は久しぶりにこの言葉を聞いて、まともに受けてしまった。不機嫌になりそうなのを我慢しながらも、やはり不機嫌が出てしまった。「初対面でその言葉はないでしょう?」まずい、喧嘩を売っている?今日は酒を多く飲み過ぎてしまったようだ。戦争の影響は70年たっても消えない。先日、いじめの問題があったが、いじめた方は忘れても、いじめられた方は忘れない。殺された人たちは尚更だ。同じ国民として見られる以上、その時代にいなくとも関係はあるのだ。戦争はどんな理由であってもやってはならない。最近は植物の共生を研究している。生物学では両方ともマイナス関係は競争という。Win-Winの関係は相利という。関係ないのは中立だ。お互いがWin-Winの関係、相利を目指していくのが、やはり気分がいいし、そうならなければいけないなと感じた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水の大切さ

2015-08-07 20:27:15 | つぶやき
井戸のポンプが壊れた。ここ2年ほどは毎日の揚水に耐えて動いてくれていたのだが、やはり機械は壊れる。きっと水への感謝の念が薄れたので、水神様がやってきたのかもしれない。あたりまえのように使っていたポンプが壊れ、引き上げる際にワイヤーまでも腐食していて切断してしまった。こうなると手探りで引き上げるしかなく、ようやく引っ掛けて引き上げることができた。そしてポンプを新しいものに交換して入れたら動くかと思いきや、今度はポンプの圧力が足りないのか水が少ししかでない。原因もわからない。蓄えてあった水もついに尽きた。こうなると手洗いの水さえ躊躇してしまう。もちろんシャワーもできない。人ならまだ水を買って来ればいいのだが、畑の水も木にやる水もなくなった。日に日にあっというまに乾いていく大地。水がなければ植物の生命反応も薄くなっていく。つくづく水がいかに大切なものかを改めて感じた。どうして過ごそうか。明日も一日、原因解明と修理に奔走しよう。それにしても「水」21世紀は水問題だといわれる。植林の成否も「水」で決まる。水さえあれば何とか育つ。暑い夏も疲れには一杯の冷たい水で身体も精神的にも潤う。水というのはつくづくありがたや。水には感謝しなくては。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする