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アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

横田君ありがとう

2008-07-04 00:04:53 | 植林関係
6月21日から東京農業大学緑化工学研究室所属の横田君が砂漠化防止研究の為滞在していたのですが、今日研究を終えて帰って行きました。ありがとうございました。ここでは朝早くから夜遅くまで一生懸命に歩き回る姿、又植林の際、一番良く働いていた姿はセンタースタッフの心に深く焼き付いたようです。卒業してからも同じような仕事に着くという事でうれしい限りです。将来の頑張りに期待しています。
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大阪トヨタ自動車訪問団

2008-06-04 21:12:16 | 植林関係
6月1日から4日まで大阪トヨタ自動車の森下団長をはじめ、北村さま、中谷さま、尾崎さま、行武さまが現地に植林及び視察にいらっしゃいました。昨年から大阪トヨタ自動車からの支援により5年計画で黄河沿いに沙漠化防止の為の森を作っています。今回、ちょうどセンターにて手作りで行っていたエミュー小屋建設の基礎石運びを手伝ってもらいました。5名の力が加わったおかげで小屋建設がかなり進みました。白酒の二日酔いの暑い日に一生懸命に手伝ってくれて本当にありがとうございました。又来年もぜひいらしてください。
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蘭州の緑化

2008-05-07 21:05:00 | 植林関係
蘭州の空港から市内に入る道の両側には、ものすごい数のコノテガシワの木が植えられている。来た人は皆びっくりするだろう。果てしなく植えてあるのを見ると、「すごい…」の一言に尽きる。この木は常緑樹なので、こちらの人が大好きな樹種の一つだ。しかし、問題も多い樹種だ。この水はパイプ管を這わせていて、スプリンクラーで大量にばら撒いている。きっとコストもすごいかかるだろうな。阿拉善でもこの木を道路わきに植えている。そして数年後に大量に枯らしている。問題の一つに土壌の原因があると思われる。木を植えて水をやれば根付くと考えている人が多いが、砂地では特に堆肥などの肥料が必要な木だ。
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ねずみ対策ーふくろう作戦

2008-05-02 10:45:23 | 植林関係
ここ阿拉善では近年植林に伴い急増しているねずみの被害に悩んでいる。そこで登場したのがフクロウ小屋だ。このあたりには夜になるとフクロウが飛んでいるのを見たからだ。しかし、住処がない為に、住処を作ってあげようという作戦だ。この作戦には福岡の高木さんも「第一号支援者になりまーす」と言ってくださった。どのようにすればうまく入るのか?まだ試行錯誤段階なのだが、うまく入るものにこれから改良して行きたいと思う。こうしたらいいのでは?という案があれば教えて下さい。宜しくお願い致します。
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日中植林NGOシンポジウム

2008-04-26 23:06:47 | 植林関係
去る25日北京にて中日林業生態培訓中心プロジェクト主催のシンポジウムが行われた。日中合わせて20団体が参加した。このシンポジウムには毎年参加している。まる1日一杯の会議だったが時間があっという間に過ぎていった。それだけに熱のこもったものだった。こういう機会は同じ緑化目的の人たちが一同に集まるために、現在困っている問題から成功事例までさまざまな情報交換ができた。いつも気が付かされることが多い。又、普段連絡できない人達とも会えるので非常にありがたい。こういったシンポジウムは会議のみで終わってしまいがちなのだが、せっかくの提供していただいた機会を今後に生かせるようにしたいと思った。又、同じ考えの方とも会ったりして、改めて狭い世界だなあと感じた。
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第二回黄砂防止団の皆さまありがとう

2008-04-01 23:08:00 | 植林関係
27日から九州の福岡や鹿児島、大分県等から黄砂を防止する為に一行16名がここ阿拉善に来てくださいました。初日から夜中到着翌朝8時半出発という過酷な日程の中で、昨日無事に北京より帰国されました。ある参加者の方は農業をやっていて、カリフラワーに黄砂が付き、洗う手間だけでも相当な労力をされているということでした。怒りで砂を返しに来たということでした。こうした実際に被害にあっている方や、少しでも手伝いたいと半年滞在される方、最小16歳、最高80歳のいろいろな方がやってきました。現実を肌で感じて帰って行かれました。待ったなしの現状はインターネットや画像だけでは伝わりません。途中、静かな星の夜、農家に泊まっての肉従容酒を飲みながらの談義ができたことはとても心に残っています。参加者の皆さま、ありがとうございました。
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仏教の教え

2008-03-16 11:10:35 | 植林関係
3月12日はこちらでは植林の日だ。仏典の中に力を合わせて物事を成し遂げるという教えがある。お寺に行くと写真のような絵が描かれている。彫刻がおいてある所もある。よく注意してみてみよう。この絵は何を意味しているかと言えば、ゾウとサルとうさぎと鳥が一緒に力を合わせて木を植えたという物語だ。まず、鳥がタネを採って来て、うさぎが穴を掘って、さるが土をかけて、ゾウが土を踏みしめて水をやるという絵で、その木が大きくなって実がなったという教えなのだ。物事も1人ではできない。いろいろな人が力を合わせてやっとできるということなのだ。いいお話なのでクリップしてみました。詳細はわからないが、ネットによるとチベットの方は大変な事になっているらしい。どういう状況であれ武力はいけない。民族の言葉と文化というのは時代が変わったとしても何としても守り抜かなければならない。本来持っていた文化や伝統が失われる民族のidentityの方が心配だ。今回の暴動の原因は分からないが、そういう意味ではお坊さんが状況を一番よく分かっているのだろう。銃では根本的な解決にならない。逆に憎しみが増えるだけだ。銃を持つのではなく、スコップを持とう。
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ねずみ対策

2008-02-06 23:29:38 | 植林関係
ここでは皆、ねずみ対策に頭を痛めているのだが、そのような中で現地の林業局が採用した方法がある。「CO滅鼠煙包」黒龍江省平山林業製薬工場で作られている何とも怪しげなものなのだが、効果はまあまあいいようだ。これを鼠の穴に火をつけて放り込む。そして穴をふさぐとおがくずが燃えると共にこの白い粒が燃えて、煙によってねずみを窒息死させようという方法なのだ。中を分解してみると白い粒と砂におがくずがまぜてある。この白い粒は何なのだろうか?地元の遊牧民はこの新兵器使用にとても慎重だ。いくら効果があったとしても汚染するものであれば使用したくない。「この白い粒を分析してくれないか?」センターに依頼が来た。何とかしてこの白い粒を分析したいと思う。でも日本にこの粒を持ってきて、別の罪で起訴されてももいやだからなあ。どうしたらいいものだろうか?
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海岸砂防林造成の歴史

2007-12-25 21:36:47 | 植林関係
日本でも10世紀頃までにたたら(砂鉄製鉄)によって海岸の砂漠化が進んでいたことがあった。出雲あたりが古く、鳥取砂丘も関係があると言われている。
江戸時代に各地で植林をしていた人々がいた。「松に聞け(畠山義郎)」という本の中に主に東北地方の秋田、青森の植林について書かれている。名も無い先人達が植林したからこそ、今の日本の美しい海岸林があるのだ。越後屋太郎右エ門、栗田定之丞...彼らにはお金がなく、藩の命という大義名分だけで行っていた。当然、地元の人々も最初は自分たちの問題として飛砂を受け止めなかったので、粘り強く説得をしていたという。貧弱な掘建て小屋で砂防林の植栽研究に没頭していたという。定之丞は枯れ木の枝に古わらじが引っかかっていたのをヒントに、その裏側に低い小さな溝が出来ているのを発見して、まず乾燥に強いグミの苗木を植えてから、活着した後にクロマツを植える事を思いつき、萱などを半分くらい砂中に埋めて風よけを作って成功したという。そして20年かかるといわれていた砂止め林を5年で行ったという。この方法などは中国で国連から表彰された草方格という方法と同じようなものだ。グミはフランキアが付くのを知っていたのだろうか?昔は植林する人たちも義務労働でお金など支払われなかったので、植える人から不満も多く、日当を出してほしいと佐竹氏に訴えていたという。祖父の先祖が佐竹藩に仕えていたので、歴史は繰り返すという事に驚いたのだ。植林等の技術も実は昔から伝えられていない、いろいろな工夫がきっとあったのだろう。こうした歴史の中の埋もれた技術も現在に有効な技術が沢山あるだろう。それらも探し出したいと思った。
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保水剤

2007-12-04 06:34:52 | 植林関係
私たちのプロジェクトは日本触媒より保水剤を提供して頂いて実験している。日本触媒の小田中さんと柳瀬さんが北京に来たので、合わせて農業科学院の方を紹介してもらった。これから新彊に行くという。本当に中国は広いからなあ。北京はまだ入り口なのだ。ここ中国では第三の農業革命と言われている割には保水剤はあまり使用されず注目もされていない。ほとんどがおむつ等の吸収剤としての需要なのだそうだ。この吸収剤の緑化技術は淡水化等の水を使う技術よりも節水という今後の乾燥地において90年代のマルチング技術に匹敵する重要なテーマになると思われる。マルチングの方は今では普通に使われるようになった。今は費用対効果の面で、まだ普及には至っていない。現在のほとんどの植林方法はまだスコップ一本か発根剤のようなものを植林時に使うくらいだ。保水剤を使った植林ではたとえ効果が出ても、総合的な効果までは数年掛かるので、現段階ではなかなか認識してくれないという問題がある。材料はすでにあるので何としてでもうまく使える使用方法の技術を開発したいと思う。そして、将来はこの素材が地球上のあちらこちらで普通に使われているようになる時代が来るのではないかと今からちょっぴりと期待して戻る。
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