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アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

ラクダで種まき

2009-03-17 19:30:46 | 植林関係
改良に改良を重ねた粘土団子を作り、保水剤で少しコーティングしたソウソウの種子の種まきを行いました。春の雨は少ないので一般には6月下旬に飛行機等によって種まきが行われますが、ローテクでの種まきをやってみよう!と言うことで、あえてラクダで歩き回って種まきを行いました。名付けてラクダは種1号と2号。ラクダはソウソウの葉っぱが大好物で、このソウソウの間を歩くので、ソウソウの種まきにはもってこいなのです。おまけに電気や燃料代もかからず、歩き回っている間に種がこぼれていくしくみです。ゆっくりと歩くと、ポロポロと種子がこぼれてきます。でも、簡単な構造なので時々詰ってしまうのが難点です。さらに改良を重ねて行きたいと思っています。このスピードだとかなりかかるなあ。
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ひまわり草方格

2008-12-11 02:41:51 | 植林関係
草方格といえば、先日の方法のようにいろいろな方法があるのだが、今年試した方法はひまわりの茎を利用した草方格だ。ちょうど研修で豊橋のNPO表浜ネットワークに行き、施工方法を見学させて貰ったので、砂浜の堆砂垣をヨシズ等の代わりに現地にあって使っていないひまわりの茎を利用したものだ。大阪トヨタからの資金を使って2.6haに渡って実験的に施工した。その他にイネ科の芨芨草を使ったものも作ってみた。この砂を固定させたマスの中にソウソウ等の灌木を植える予定だ。ここは流砂のスピードが速く、ひどい所では1年に10m以上も動いてしまう所なので、施工地の電柱もすでに半分埋まってしまっている。うまく行くかどうか?といっても施工もひまわりの乾燥した茎を切って砂に差し込んでいく作業も大変なので、これからもっと効率的な方法を編み出して行かなければならない。
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新しいネット草方格

2008-12-09 01:07:57 | 植林関係
今日は吉蘭泰の村長が新聞を持ってきた。これをやろう!内容を見ると、11月27日付の中国青年報で河北省懐来県にて草方格という施工法で流動砂丘を固定している方法を紹介していた。よく見るとこの草方格はちょっと違う。ちょうど卓球のネットのようなもので出来ているようだ。これを格子状にして800ムー(53.3ha)施工したという。写真の樹種はムレスズメ(寧条)、費用は174万元(2500万円)待てよ。1haあたり50万円弱は高いなあ。それに生分解性素材等であればゴミにならないけれど、このまま置いておくとこれもゴミになりかねない。さらに1度水をかけるのに1本1元、1ムーあたり110本なので110元掛かるという。それも高すぎる。村長も、草方格も管理費が高くつくよ。と嘆いていた。この施工は今までの方法よりも砂に置いて行くので、きっと施工は早いだろう。今度、機会があればぜひ見てみたい。いろいろな方法を考えるものだなあ。
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ねずみトラップ

2008-09-21 00:14:49 | 植林関係
ねずみが最近よく引っかかる。10個の仕掛けに毎日1匹の割合で引っかかっている。大体50グラム前後のものが多い。ネズミ退治に挟まれているねずみを見るのはあまり気持ちのよいものではないが、このトラップはとても安くて有効なのだ。
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沙棗は強い

2008-09-20 02:32:02 | 植林関係
今年は大阪トヨタ自動車の植林地に沙棗、紅柳、梭梭、沙柳、旱柳、花棒、沙拐棗等の木を植えたのだが、やはり沙棗の木はどの場所でも選ばずに育ち、とても強い。そして生長も比較的速い。あとは紅柳、花棒、沙拐棗あたりが良く育っている。それに比べ、旱柳、沙柳等は全くの失敗だった。旱柳は難しいなとは思っていたが予想通りだった。沙柳が駄目な理由はなぜか分からない。ただ言えることは植林には、その土壌にあった樹種でなければ育たないということだ。砂丘の方には梭梭や沙拐棗、花棒がよく、砂丘の下には紅柳がいい。そして塩害が少し出ているあたりは沙棗でもいける。でもまだまだどのように植えればよく育つかの検討が必要だ。
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生分解性植林袋

2008-09-01 23:59:33 | 植林関係
今日は生分解性素材を作っているグリーンウェーブの森本さんが日本から北京まで実験用袋を持って来てくれた。そして、砂漠にて植林用の生分解性の保水袋を頂いた。早速、試験してみようと思う。こちらのマルチングの問題は、使った後にゴミになってそのまま残してあり、それが風に乗って、環境汚染をすることだ。それを防ぐ為に、コストを抑えたPEを使った分解性袋を開発してくれたのだ。日本では結局燃やしてしまうので、分解よりは二酸化炭素が出ない袋に移っているという。よく考えると、市の指定ゴミ袋に2重でゴミ袋が入っているからなあ。アメリカやヨーロッパでは法律によって、この分解性袋を使う事義務づけれれているということだ。アメリカでは1枚25セントもするという。こういった環境を守る為の社会に早くなってくれるといい。北京のヨーカドーでは、小さい方の袋で2角、大きい袋で3角、阿拉善では3角(約5円)だ。その為に、皆買い物袋持参になっている。いい事だと思う。
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クレヨン

2008-08-22 02:04:55 | 植林関係
モンゴル族小学校の先生から植林をした際に渡したクレヨンで一悶着があったよという話を聞いた。植林に行けなかった他のクラスの子供達からブーイングがあったらしい。植林をした際に子供達にお土産としてノートやペンを渡していたのだが、前回、日本からボランティアの方から持って来てもらったものの中にちょうどクレヨンがあった。こちらに売っている中国製とは書き味が違う。貰った時の大事そうに握りしめていたうれしそうな顔を思い出した。今度植林の絵でも書いてもらおうかな?
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保水剤は農業革命になるか?

2008-07-15 21:34:59 | 植林関係
現地では保水剤の生育試験をしている。2年目の沙棗を使った試験ではA社(中国製)55.9cm、B社(日本製)79.4cm、無使用、57.35cm(平均)とB社と比べれば使用した方がいい結果が出ている。そのような中、日本触媒、伊藤忠商事、農業科学院の方と北京でお会いした。10月21日から23日に北京で保水剤国際シンポジウムを開く為だ。今後、もっと定量的なデーターを出して行かなければならないが、今後、これらのポリマー資材は農業の救世主になるかどうか?私は技術的にもコスト的にも課題が多いが必ずなると思っている。特に乾燥地においては水を効率よく使う方法を探すのが一番のテーマだ。それも対策と普及の為の実地での結果が急がれている所だ。
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空気のいい五台山より

2008-07-07 11:44:06 | 植林関係
今日は五台山にてトウヒを1人1本ずつであるが記念植林をした。これは現地で育ったスタッフの劉洋がぜひ五台山で植林してもらいたいということで昨年から日中交流植林が実現した。ここ五台山は緑豊かな聖山で、文殊菩薩を祭ってある。知恵の神様なので、いい知恵を授かりますように!とお祈りしてきた。ここに山を管理している2人の父と子がいた。父は47歳であるが肺水腫という病気で子供は25歳の知恵おくれだという。町へ行っても仕事がないのでここで林業局から管理手当を貰い管理している。グリーングラスロッツのおみやげのうちわとタオルを渡されるととても大事そうに握りしめていた。そしてお父さんが「ここは空気がいい所だろう!」とうれしそうに話してくれた。しかし、この村は以前130人もの人が居たという。それがたったの2人になってしまった。交通が便利になると逆に人口流出すると言われるが、まさにその一例だった。過疎化という問題、特に今年は農作物の種子が値上がりし、耕作放棄地も見てきた。都市にはますます人口が流入している現実。ここは空気がいい所だろう!」つい私も言ってしまうのだが自分もあの親子を重ねて見てしまった。空気のいい所はなぜ人が住まなくなるのだろう。便利さを享受するとなかなか元には戻る事が出来ない。ここ五台山も近く世界遺産になるので、そうなった時には人が緑を求めて戻って来ると信じて山を下りた。
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みどりのジュウタンは種

2008-07-05 23:24:16 | 植林関係
6月末から阿拉善でも緑の飛行機は種が始まった。センターでも飛行機は種用の種子コーティングを進めているが、粘土が固くてまだまだ改良が必要だ。将来的には2300haのは種+技術的にもソウソウ等の種子をやっていきたい。今年のは種はこれまでの民用ではなく空軍が仕切っていていちいち(とても)うるさい状況だったが、ちょうどは種が1ヶ月遅れた事でグリーングラスロッツの皆さんと第一小学校の皆さんにも見せる事が出来て良かったのだ。将来はこの飛行機を買い取って(中古で70万元)自由に播ける時代になればいいなあ。そんな話で盛り上がった。
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