Bitter
『ロケットマン』を観て、エルトンの両親との関係描写を観ていて、ミシェル・ンデゲオチェロのビターという曲を想い出した。
単にビターだなと思ったってことだけど。
お父さんのエルトンに対する厳しさと冷たさに関しては、彼の母親と上手くいっていないからということに加えて、才能のある子供って個性が強くて見ててしんどかったというのがありそうと思った。
どんな子供でも子供には存在を否定するような態度を取ってはいけないと思うんだけど、付き合いにくい子供がいて、その中には大きな才能を持っていてその分世間との擦り合わせが難しい子がいるというのはよくあると思う。
若い誰かを認めることで自分が崩壊するような感覚を、何かに失敗していて余裕がなかったりする大人は持ったりするもの。
再婚した後に生まれた息子たちとは上手く行ってたようで、その分エルトンが余計さみしそうで、そこではLabrinthのJealousを思い出す。
関係ないけど、最近、俳優の高知東生さんが自身の生い立ちをYouTube等で告白されているけど、そのお話も思い出した。
Labrinth - Jealous (Official Video)
お母さんの方は、ちょっと変わった人という気がした。
お母さん自身、自分の個性の強さに困惑しながら生きていた可能性もあると思った。
おばあちゃん役がジェマ・ジョーンズで、『ブリジット・ジョーンズの日記』の時のお母さん役みたいに現状に不満を言い出さないかと思ったけどそういう役ではなかった。
また関係ないけど、ブリジット・ジョーンズのお母さん然り、Imagine Me & You(邦題『四角い恋愛関係』)のパイパー・ペラーボとレナ・ハディのそれぞれのお母さん然り、イギリスの中高年の女性が性的な不満を人前で口にするシーンがイギリス映画では多いと感じるんだけど、実際そうなのか文化的な差異に自分が敏感になってるせいかどうなのだろう。
最近観た『裏切りのサーカス』というスパイ映画(すごく良くて、これをきっかけいまさらカンバーバッチとマーク・ストロングにはまるというわかりやすい反応を起こしてる...ゲイリー・オールドマンやコリン・ファースは好きで当たり前として)でも、長年勤めた諜報機関を解雇された女性スパイが久しぶりに会ったゲイリー・オールドマンに性的不満を笑いながら話すシーンがあって、そのセリフがImagine Me & Youのレナ・ヘディのお母さんのセリフとよく似ていて、決まり文句的に言われることなのかなと思った。
めちゃくちゃエルトンから外れているな。
大学の時のシェークスピアの授業の課題エッセイでも、マクベスを読めばレディ・マクベスをテーマに書いたし、作中で掘り下げられない女性の内面を掘り下げる方向に行ってしまう。
バーニー・トーピンとエルトン・ジョンのこととか書くつもりだったんだけど、あまりことばが出てこないな。
バーニーもエルトンも結局はいい人でよかったねというか、そんな気持ち。
愛は性愛だけじゃないし。
ただきっとバランスが大事だね。
いろいろやってみて、その過程では泣いたり冷たい気持ちになったりショックを受けたりいろいろしながら、バランスを見つけていくのでしょうね。
Maturity is all I wish for.
だわ。
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