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野田聖子がテロリストに理解を示しているかのような昔の講演内容

2005-09-25 00:09:49 | 野田聖子批判

これも消えるかも知れませんが、まずこちらのページをご覧ください。

野田聖子のサイトを見たときすでにここでも取り上げたこちらのページを見て、私はこの政治家は非常に問題がある政治家だとおもった。

かなり前のものだが、ここにまとめられた講演の内容は全体的なつながりなどが非常に分かりにくいのであるが、そこに示されたテロに対する認識、あるいは小泉のテロに対する姿勢を批判する考えは私のテロに対する考えとは対極に位置するもので、こういう政治家がこの国にいて未来の女性総理などともてはやされていることに国民として大変な危惧を抱いて今日まで至っている。

全体的な文脈などは上のページで確認していただきたいがいずれにせよ長めの引用になることをお断りしておく。野田はこの講演でテロに関して何度も否定してはいるのだが、同時にテロと戦うブッシュの姿勢を支持する小泉の姿勢に対しても疑問を投げかけている。以下青の部分が引用になる。


二つの面があるんですね。まず、日本国総理がアメリカと組んでテロに対応していくよという声明を出すということは、一つにはアメリカにテロを仕掛けた人が日本の敵になるということなんです。それはいわば日本がアメリカになるということですから、アメリカにテロを仕掛けてきた人たちがその瞬間、日本にも民間機を乗っ取ってビルにぶつけるというようなことをやっても、やむを得ないという状況を宣言したというふうに置き換えても間違いないと思います。だから、それなりの覚悟を私たちはしているの?ということを皆さんに問いかけたい


たしかにアメリカの味方をするということはテロリストにとって敵対勢力になることにもなるだろう。

しかしだからといってテロに対する姿勢として、日本がアメリカと協調してゆくということ以外に(野田は「アメリカと組んで」という言い方をしているが、こうした言い方にも私は反発を覚える)選択肢があるのかどうか私にはよく分からない。


野田は日本がテロの危険性にさらされる可能性をしきりにこの講演の中で強調しているのでじっくりよんでいただきたいが、以下のようなことも言っている。


私は政治家としてイスラム関係の人たちと付き合いがあるわけではないんですが、私自身は大学で宗教学というのを専攻しましたし、卒業後は社会人として帝国ホテルというところに勤務いたしました。そこで本当に痛いほど感じたのは、特にイスラム文化圏の人たちの宗教に対する形というのは、日本人の想像を絶するような世界なんだということです。


ここで野田はイスラム教文化一般に話を広げているが、こうした書き方からは野田がイスラム文化圏についていかにもよく知っているということをにおわせるものであるが、果たしてその中味はとなると非常に抽象的というかきわめて大雑把な事しか書かれていない。

たとえば以下の引用に見られるような日本人の宗教観とイスラム文化圏の「比較」を見るとき、これが大学で宗教学を勉強したり、帝国ホテルでイスラム文化圏の人たちに接することがなければ知りえない事なのか非常に疑問に思う。


私は、日本人の宗教観は日本独特のものであるということを認識しておかなければいけないと思うんですね。片やイスラム文化圏の人は、いろんな神様や仏様とお付き合いする私たちの人生と違って、たった一つのアラーという神に身も心も家族も何もかも捧げる。

 そういう国の人たちの集まりがイスラム文化圏なんだと。日本人の悪いところは、八百万の神を信じているから、身を捧げるまで、仕事を棒にしてまで一神を信仰する人のことを自分たちの間尺に合わないからおかしいと見なす傾向があるんですけれど、そこが日本の外交の誤りだと。それはそれで国として成り立っているということに、敬意は表さなくても理解していかないと、この先テロの問題で大きな誤解をしていくのではないかと思っています。その人たちが大切にしてきたものを何か踏みにじった行為がアメリカにあったのではないかということも、アメリカの友達であるならば日本は研究していかなくてはいけないと思います。



こうしたきわめて大雑把な文化論をテロと結び付けて論ずる野田の姿勢には非常な疑問を感じざるを得ない。

私は現代のグローバルな社会において、テロということを論じる際、テロリストの思想なり行動様式をイスラム文化一般の話しに埋没させることは非常に危険であると思っている。

別にテロというのはイスラムの専売特許ではなく、極端な話し、日本人でも国内・外でテロを起こした事はあると思う。

規模や性質は違うかもしれないが、地下鉄サリン事件や、かなり昔の事件だが、岡本公三らによるテルアビブ空港での銃乱射事件などがそれに当たるものだと私はかんがえている。


野田は上の引用の最後の部分で「その人たちが大切にしてきたものを何か踏みにじった行為がアメリカにあったのではないかということも、アメリカの友達であるならば日本は研究していかなくてはいけないと思います」と言っている。

私にはこれが具体的にどういうことを指すのか必ずしもよく分からないが、野田は以下のように言っている


中日新聞かどこかだったと思うのですが、テロの記事の片隅に、実はブッシュ共和党大統領はこれまで禁じていたイスラエルへの武器の輸出を認めることにしたという二行ぐらいの記事がありました。本当はそれが大きく出るべきではないかなと私は思うんですが、そういうものがきっかけになってたんじゃないか、と。ただ単に狂ったように人を殺したい集団ではないわけで、彼らにとってみると、そこまでに至る経緯というのが必ずあったんだということを、私たち日本人は、テロをなくすつもりであるのだったら考えなくてはいけない。新聞の小さい端っこのところにわずかに載った記事ですけれど、共和党はイスラエル、つまりイスラムの文化と対立している国に対して中立の姿勢を取らずに偏った姿勢を取った。それに対してある程度の怒りがあったのではないか。そこで何か交渉があったのではないか。その結果、決裂してあのような悲劇が生まれたのではないかというぐらい、やっぱり考えてやっていかないと。日本人というのは表面的な、せつなせつなで動く民族だなというまた新たな国際社会でのレッテルを張られることを、私は一人の国会議員としてとても心配しています。


どうも野田はイスラエルに対する武器輸出をテロの理由として考えているようだが、ここで具体的な証拠が挙げられているわけでもなさそうだし、この考え自体きわめておぼろげな形で示されているに過ぎない。

特にそこにある「交渉」とか「決裂」とかは一体何を根拠に何を指していっているのかかさっぱり分からない。


私は国際政治に関しても度素人であるのでよく分からないが、911のテロというのはイスラエルに対する武器輸出が原因で引き起こされたというたぐいのものではどうしても思えない。まずアルカイーダが911のテロを引き起こしたということは事件後すぐに報道され、定説になっているはずであろうから以下はその前提での話になる。

まず中東情勢全般に関しても私は野田の考え方は理解ができないが、イスラエルにアメリカが武器輸出をしたから911がおきたというのではなく、その前からアルカイーダはアメリカに対するテロを引き起こしていて、「武器輸出」などとは関係なくアメリカに対する大規模テロを計画していたと考えるほうが自然だろう。

第一、911の犯人たちはアメリカ国内などに長いこと住んでいて、飛行機の操縦訓練などもしていたのだから、このこと一つとっても、野田が言うような武器輸出というような「ニュース」がきっかけになってテロが起こったとは考えにくいのである。


野田の講演を読んでいると、イスラム文化一般とテロを結びつけ、さらにはアメリカの武器輸出とテロを結びつけるようだが、その考えが私には分からないが、私などには日本人も911で犠牲になった人もいるということが忘れられているような気がしてならない。

たしかによその国で起きている事ではあるけれども、このテロに関しては野田のような他人事のような論じ方ではなく、むしろ自分たちの国民も被害者になっているという当事者意識を持つべきではないだろうか。
この講演はかなり以前のものだが、私は野田が非常に危険な政治家であると思う理由はここで非常に明らかにされていると思う



明日(明日更新するかどうかも分かりませんが)からはたぶん普通のブログ?にもどると思います。


                           文中敬称略


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