五、「教会とわたしたち」(304)
4.近代の教会の夜明け
―宗教改革―スコットランド
(以下のような書簡を彼に送った。1572年9月7日、エディンバラにて、ジョン・ノックスより、愛するジェームス・ロウソン殿。「愛する兄弟よ、わたしの期待をはるかにこえて神のあわれみは、私をふたたびエディンバラによび戻して下さった。けれど。私の肉体は非常に衰弱していることを私は感じます。しかもその衰えは日に日に加わりつつあります。~以下省略」この手紙を受けたロウソンは、9月15日にエディンバラのノックスの許を訪れた。さらに、その次の日曜日にはノックスのトルブース教会で説教をして、会衆に大いなる満足を与えた。そして正式にノックスの後任に任命される時まで彼を助け、説教(ここまで前回)
のできないときは代って説教を引き受けた。ノックスは、精神的にも楽になったことが、大きく彼の力を回復し、健康に留意しながら説教を継続して担当した。このローソンが訪れた時、同9月15日、改革派教会の存亡にかわる大迫害事件がフランスで起こったことがノックスに知らされた。その大事件は聖バルテルミー祝日の大虐殺と呼ばれる事件であった。1582年の8月24日のことであった。その夜、約2千人のプロテスタントのユグノー信徒が殺害されることから始まって、パリーで起きた虐殺が地方にまで広がり、その犠牲者は数万に及んだと(つづく)
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