日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

聖書研究

2018-01-10 14:34:53 | 大分中央ウィークリー

創世記25章1節である。「アブラハムは、再び妻をめとった。その名をケトラ~。」と。ここで、127歳で世を去った妻サラとの間に生まれた一人息子のイサクが、ここにリベカと結婚したその後、ケトラとのアブラハムの結婚の話である。 

しかしアブラハムはこの時、あまりにも高齢であった。妻サラが死んだとき彼は、137歳であった。しかもイサクの嫁探しの時、24章1節、「アブラハムは多くの年を重ね老人になり」という。従ってこの話はイサクの誕生と時が平行していた時代のものとするのが学者の諸説である。しかしそうではなく聖書のサラの死後38年間の神の出来事としたい。 

25章2節である。「彼女は、アブラハムとの間にジムラン、ヨクシャン、メダン、ミディアン、イシュバク、シュアを産んだ。」という。六人の誕生の可能性は、イサクの誕生の神の特別な干渉と同じである。この四番目のミディアンは、ヤコブの子ら11人の兄弟に嫌われ、銀20枚で売られたヨセフを連れ去ったのはミディアン人の商人であったという因縁がある(37:28)。この6人はそれぞれアラビヤの遊牧民として聖書には隊商としての活躍が見られる(出3・1,士6~8章など)。 

歴代誌上1章32節の「アブラハムの側女ケトラが産んだ子は、ジムラン~」の記事があるにもかかわらずであるが、あえてこの時代には子供の出産は、アブラハムに関する限り、神力干渉説が有力であるが、決定的な決め手としては、創造の秩序との関係で後日の文献学的研究および考古学的研究の成果を待たねばならないであろう。現段階では、歴代誌の研究が21世紀に入って盛んになっているのでその成果を待ちたい。


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