日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

牧 会 通 信

2017-05-29 07:43:08 | 大分中央ウィークリー

(原 光訳 2000年、沖積舎)  ダンテの「神曲 地獄」編 17歌(カッコ内は筆子、その2)

◯尾鋭いこの獣を見ろ、山山を横切り、城壁と武器を破壊し、世界ぢうを悪臭で満たすこいつを!」

   先達はまづわたしにさう言つて、獣に合図した、わたしらの通つてきた石堤の端に近く、崖つ縁に来るやう

に、と。

  するとこの不潔な欺瞞の化身は近づいて、頭と胸を緑に載せたが、尾は緑に引上げずにゐた。

(前回ここまで)

◯その顔は正義面(づら)で、実に慈悲深い上つ面だつたが、外(ほか)はすつかり蛇体だつた。

   二本の鉤爪ある前肢(あし)は腋の下まで毛深く、背と胸と脇腹は描かれた結び目と小さい輪でギッシリだつ

た。

  これよりも多彩な下地と浮出し模様の織物は、タタール人とトルコ人もかつて作つたことがない、アラニェもこ

んな布は織り上げたことがない。 (つづく)

 

◯本日、5月28日の日本聖書協会の、「聖書愛読こよみ」の主題は「この世の権威と神の主権」という。聖書は

マルコ12章13~17節である。ユダヤの民はローマの支配下にあってその皇帝への納税は神の律法に適っ

ているか、どうか、神の言葉を重んじるイエスを試みるためであった。イエスはその下心を見抜いて適切に答え

られた。まず、彼らの持っていた銅貨を見て、「これはだれの肖像と銘か、」と、彼らは、「皇帝のもの」と。それ

なら「皇帝のものは皇帝に」と。実に見事な答えであった。

◯写真は、教会堂の美術館側ブロック塀の青々とした緑の蔦と琉球朝顔(5月26日朝、撮影).


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