日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

牧 会 通 信

2017-05-03 01:11:18 | 大分中央ウィークリー

(原 光訳 2000年、沖積舎)

ダンテの「神曲 地獄」編 16歌(カッコ内は筆子、その12)

◯千人も収容できるだろう、あのサン・ベネデッド・デル・アルベ(アペニン山脈のフォルリ付近にある

僧院の名)の上で、轟然と一気に落下するやうに、

  嶮しい崖をあの血色の水が落下して轟(とどろ)いていた、すぐにも鼓膜が破れてしまひさうなほどに。

わたしは一本の紐を身に巻きつけてゐたが、かつてこれで彩られた毛皮の豹を捕へるつもりだつた。(前回ここまで)

◯先達が命じるままに、わたしはそれをすつかり解き外し、結び目を作りぐるぐる巻きにして師に渡した。

 

すると師は右の方を振向いて、崖縁からかなり遠く谷深くそれを投げ落とした。「師がこのやうに凝(ぎゅ)つと

眼で追つてゐる、新奇な合図には、」とわたしは心の中で言つた、「新奇なものが答へる筈だ。」

 

振舞いを見るばかりではなく、洞察力で深い考えまでも見破るものの近くでは、どんなに用心しなければならぬことか!(つづく)

 

◯本日、4月30日の日本聖書協会の、「聖書愛読こよみ」の主題は「この世あって」という。

聖書はフィリピの1章20~26節である。その24節、「だが他方では、肉にとどまる方が、

あなたがたためにもっと必要です。」そして25節、「こう確信していますから、あなたがたの

信仰を深めて喜びをもたらすように、いつもあなたがた一同と共にいることになるでしょう。」

といっている。ローマで身に迫る殉教の死を遂げることを選ばない。むしろ、世にあって信仰

の闘いを選んだ。一人でも多く「信仰を深めて喜びをもたらす」ことに、パウロは急いだ。

 

◯写真は、四月一七日、九州中会常置委員会のメンバー。右から。枝松博展委員。富樫史朗書記。

澤正幸議長。平山晴記委員(福岡筑紫野教会長老)、手前の空席は筆子、南茂。祈りを乞う。


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