日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

牧 会 通 信

2016-03-08 22:52:08 | 大分中央ウィークリー

ダンテの「神曲 地獄」編 第12歌(カッコ内は筆子、その14) (原 光訳 2000年、沖積舎)

◯向こう側では少しづつ底が深くなつて、つひには暴虐を極めたものどもが、苦悶すべき所に達してゐるのだ。

 神の正義はそこで大地の鞭だつたあのアッティラ、ピッロとセストをヅキヅキ苦しめ、道道であんなにもうんと戦闘をしかけた、

 リニエル・ダ・コルネトとリニエル・バッツォから、沸騰の苦痛できりもなく涙を搾り出してゐるのだ。」

 それからネッソは踵を返し、浅瀬を渡り返した。(ここまで前回)

第13歌(その1)

◯まだネッソ(恋に破れて死んだ男)が向う岸に着かぬうちに、わたしらはいかなる路の痕跡もない森に入りこんだ。

 森は緑でなく、暗い色をし、枝はすべすべとまつすぐではなく、節だらけで、ねぢくれもつれ、実はなく、毒ある刺があつた。

 チェチナとコルネトの間に棲(す)んで耕された土地を憎む、あの野獣たちもこんなにとげとげしく繁茂した茨の藪をもつてはゐない。

                          (つづく)

◯2016年3月6日は第十主日。日聖協「聖書愛読こよみ」は「自分の十字架を背負う」という主題である。マルコ8章34~38節、その34節、「わたしのあとに従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。~」と。信仰の極意がある。

 

◯写真は「カッペル屋根付木造橋」。世界唯一、古都ルツェルンを敵の攻撃から守るために、1333年にロイス川にかけられた橋の内部である。ツヴィングリが戦死のカッペル戦場からやや遠いが、古戦場の名がつけられた。(ウィキペディア百科事典より)


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