(原 光訳 2000年、沖積舎)
ダンテの「神曲 地獄」編 第9歌(カッコ内は筆子、その7)
◯「後向きになつて眼を閉ぢてゐろ、ゴルゴン(神話、メドゥサの頭)が現れてそなたが見れば、決して上へ戻れまいから。」
師はかう言つて、自らわたしを後向きにさせ、わたしの手だけでは気がすまず、さらに自身の手を重ねてわたしの眼を閉ぢた。
おお、健全な知力をもつものたちよ、かうした奇異な詩句の蔽ひの下に隠れてゐる、教訓を見究めよ。(ここまで前回)
◯すでに濁つた波を越えて、恐怖に満ちた打ち砕く激しい音響がやつてきて、両岸を震はせてゐたが、
それはまさに敵対する熱気どもによつて生じる、猛烈な風が森を襲ひ、なにものにも妨害されず、
枝を撃ち折り砕き森から運び去り、倣然と塵埃を巻上げて前進し、獣と牧人たちを逃げさせるのにそつくりだつた。 (つづく)
◯2015年3月22日は、今年の第十二主日である。日聖協の「聖書愛読こよみ」は、ローマ9章18節、「神は御自分が憐れみたいと思う者を憐れみ、かたくなにしたいと思う者をかたくなにされるのです。~」という。この世には人の知恵や賢さが必要、しかし信仰には役に立たない。神の愛と憐みのみを必要とする。
◯写真は、第63回九州中会で選挙された議長書記、左が新書記、富樫史朗教師(佐賀めぐみ教会牧師)二回目、右は、新議長、澤正幸教師(福岡城南教会牧師)三回目。この時代的難局に、大いに期待される。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます