(原 光訳 2000年、沖積舎)
ダンテの「神曲 地獄」編 第11歌(カッコ内は筆子、その8)
◯「おお、濁つたあらゆる視力を癒す太陽よ、あなたが解決するときわたしは実に嬉しいので、知ることに劣らず疑ふことがわたしには喜ばしいのです。
すこし前に話を戻していただきますと、」とわたしは言つた、「高利は神の真意に叛くと言はれましたが、この縺(もつ)れを解いて下さい。」
「息子よ、」と師は答へた、「哲学はそれを理解するものに、いくつもの箇所で示してゐる、自然は神の英知と技術から
(ここまで前回)
◯学び模(ま)ねてゐることを。 そなたの物理学によく注意するならば、あまり後でない頁に見出すだらう、生徒が師に従ふやうに、
そなたたちの技術は出来るかぎり自然に従ふといふ言葉を、だからそなたたちの技術はいはば神にたいする孫なのだ。
創世記を最初から思ひ返してほしいが、この自然と自身の技術によつて、そなたたちは命の糧を得、前進しなければならぬ。(つづく)
◯2015年11月8日は、今年の第四十五主日。日聖協「聖書愛読こよみ」は「主への感謝」という主題である。聖書は詩編52編1~11節、その11節「あなたが計らってくださいますから、とこしえに、感謝をささげます。」という。
この世界の出来事はみな神の御心によっている。わたしたちの方からは、ただこのお方に感謝あるのみ。しかし感謝をささげるべきこのお方を、ほとんどの人々は知らない。それでよいのか。
◯写真は11月4日(水) 4時45分に平野智恵子さんが逝去され、5日午後1時に四恩の杜(もり)挟間斎場において葬儀が執行された。(写真は、納棺後)。
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