とめちゃん's 本ログ

読んだ本を書きとめていきます
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☆UXデザイン
☆人生啓発本

遺体―震災、津波の果てに

2012年09月15日 | リスク関連

遺体―震災、津波の果てに 遺体―震災、津波の果てに

 

 

 

去年、石巻にお伺いした時に、遺体安置所に肉親を連れて行った方からのお話を聞いて気になっていたこと。
地元の人が、淡々と粛々と、でも心に深い何かを秘めながら行動していた様子が伝わってきました。


来年には、「遺体 明日への十日間」というタイトルで映画も公開されます。
http://reunion-movie.jp/
踊る大捜査線で有名な君塚良一さんが、脚本・監督するようです。
郡山出身の西田敏行さんが主演なので、見に行こうと思います。

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ワークショップ関連読了本!

2012年09月14日 | 毎月の読書まとめ

ワークショップと学び1 まなびを学ぶワークショップと学び1 まなびを学ぶ

 

 

ワークショップと学び2 場づくりとしてのまなびワークショップと学び2 場づくりとしてのまなび

 

 

ワークショップと学び3 まなびほぐしのデザインワークショップと学び3 まなびほぐしのデザイン

 

  

IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計

 

 

アイデアキャンプアイデアキャンプ

 

 

あなたへの社会構成主義あなたへの社会構成主義

 

 

アートによるコミュニティ活動の実践―学校・地域が元気になる!アートによるコミュニティ活動の実践―学校・地域が元気になる!

 

 

インプロゲーム―身体表現の即興ワークショップインプロゲーム―身体表現の即興ワークショップ

 

 

おとなの学びを育む―生涯学習と学びあうコミュニティの創造

考えなしの行動?</考えなしの行動?

 

 

決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則

 

 

協同と表現のワークショップ―学びのための環境のデザイン 協同と表現のワークショップ―学びのための環境のデザイン

 

 

クリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もうクリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もう

 

 

クリエイティブ・コミュニティ・ゲームストーミング ―会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲームゲームストーミング ―会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム

 

 

ゲーミフィケーション―がビジネスを変えるゲーミフィケーション―がビジネスを変える

 

 

元気になる会議-ホワイトボード・ミーティングのすすめ方 元気になる会議-ホワイトボード・ミーティングのすすめ方

 

 

考具 ―考えるための道具、持っていますか?考具 ―考えるための道具、持っていますか?

 

 

子どものためのワークショップ―仙台ビーアイ物語子どものためのワークショップ―仙台ビーアイ物語

 

 

こどものためのワークショップ―その知財はだれのもの?こどものためのワークショップ―その知財はだれのもの?

 

 

コミュニケーション力を引き出すコミュニケーション力を引き出す

 

 

コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくるコミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる

 

 

参加型ワークショップ入門参加型ワークショップ入門

 

 

3年後“なりたい自分”になれるドリームマップ3年後“なりたい自分”になれるドリームマップ

 

 

生涯学習支援のための参加型学習(ワークショップ)のすすめ方―「参加」から「参画」へ 生涯学習支援のための参加型学習(ワークショップ)のすすめ方―「参加」から「参画」へ

 

 

状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加

 

 

造形ワークショップを支える: ファシリテータのちから造形ワークショップを支える: ファシリテータのちから

 

 

ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ

 

 

多人数インタラクションの分析手法 (知の科学)多人数インタラクションの分析手法 (知の科学)

 

 

地域を変えるデザイン――コミュニティが元気になる30のアイデア地域を変えるデザイン――コミュニティが元気になる30のアイデア

 

 

力を引き出すもりもりファシリテーション

認知科学の方法認知科学の方法

 

 

はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内

 

 

「発達の最近接領域」の理論―教授・学習過程における子どもの発達「発達の最近接領域」の理論―教授・学習過程における子どもの発達

 

 

ヴィゴツキー入門ヴィゴツキー入門

 

 

ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ

 

 

ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49

 

 

フューチャーセンターをつくろう ― 対話をイノベーションにつなげる仕組みフューチャーセンターをつくろう ― 対話をイノベーションにつなげる仕組み

 

 

プランと状況的行為―人間‐機械コミュニケーションの可能性プランと状況的行為―人間‐機械コミュニケーションの可能性

 

 

ホールシステム・アプローチ―1000人以上でもとことん話し合える方法ホールシステム・アプローチ―1000人以上でもとことん話し合える方法

 

 

まちの幸福論―コミュニティデザインから考えるまちの幸福論―コミュニティデザインから考える

 

 

「学び」の構造「学び」の構造

 

 

メタスキル―心理療法の鍵を握るセラピストの姿勢メタスキル―心理療法の鍵を握るセラピストの姿勢

 

 

理解とは何か理解とは何か

 

 

「わかる」ということの意味 新版 (子どもと教育)「わかる」ということの意味 新版 (子どもと教育)

 

 

ワークショップ―新しい学びと創造の場ワークショップ―新しい学びと創造の場

 

 

ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくりワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり

 

 

ワールド・カフェをやろう!ワールド・カフェをやろう!

 

 

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か

 

 

「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱

 


災害弱者と情報弱者: 3・11後、何が見過ごされたのか

2012年09月14日 | リスク関連

災害弱者と情報弱者: 3・11後、何が見過ごされたのか 災害弱者と情報弱者: 3・11後、何が見過ごされたのか

 

 

 

情報弱者が災害弱者になりうる。
地域の情報力の差が、災害の被害の大きさとなんらか関係がある。
こういう分析の仕方もあるのかと参考になりました。

以下、抜粋■
○シャント・アイエンガー
 報道の切り口(フレーム)
 :エピソード的フレームとテーマ的フレーム の2つに分類

○社会的問題に際して、人々の心に訴えかけ、行動に移させる力は、エプソード的フレームの方が強い。

○リスクのグローバル化と危険の分配

○格差社会は、金銭の問題だけではなく、リスクに関してもいえる。富めるものほどリスクは小さくなり、貧しいものはリスクが小さくなる

○災害を契機として社会構造の脆弱が顕在化する

○社会的脆弱性が進行するプロセス
 (1)根源的な原因
 (2)ダイナミックな圧力
 (3)危険な生活状況

○社会的脆弱性の問題は、そのまま各種リソースや情報、ひいては権力構造へのアクセスの差につながる

○本書の「情報格差」とは・・・
 (1)個々人の情報入手/利用環境の状況に付随する情報環境の格差
 (2)取り上げられる/関心を持たれる情報・トピックをめぐる格差

○日本におけるインターネット利用率の傾向
 (1)高齢者になるほどネット利用率が落ちる
 (2)低所得世帯におけるインターネット利用率が低い
 (3)地域ネット利用率を見た際、首都圏や関西都市圏に比べて地方の利用率が低い

○「口コミ」は、本来あらゆるコミュニケーションを下支えする重要なメディア

○震災時は、メディアの部分的機能が失われていたことや分業化など、さまざまな制約により、被災地では総体として「情報の断片化」が起こっていた。

○地域コミュニティが存在していた場合には、口コミこそが最良かつ確実なメディアだった

○ソーシャルメディアは、人と人との直接的なコミュニケーションを媒介し、見ず知らずの人からの励ましなども届け、被災者に「私たちは孤立しているわけではない」というつながりの感覚をもたらした。

○時間経過と伴い情報ニーズも変化することと裏表であり、そのようなニーズ変化に対応した情報流通とコミュニケーションのシステムが必要である

○スロウィッキー「専門家を追いかけることは間違いで、しかも大きな犠牲を伴う間違いだ。
 一人の専門家の意見よりも、みんなの意見、すなわち「集合知」が優ると説くということは、ともに人々の多様性を評価し、多様性の恩恵として高い問題解決能力があると主張

○↑しかしながら、多様な情報のなかで集合地による価値のランク付けが行われ、自然と、「注目を集める情報」と「切り捨てられる情報」との格差が生じてくる。これは表面的な情報の多様性を低下させる

○情報を精査する先触れとなり、整理する専門機能としての「ジャーナリズム」の働きや「メディア」の構造が重要となる

○ヴォークスのCDIを多様度指数に引き寄せてみると
 ・情報コンテンツの種類のカズ
 ・各コンテンツ種に含まれる情報量
 ・全体の情報量

○「情報が多様である」ことの逆は「情報が共振し、画一的である」ことといえる

○ヤフートピックスは、ただ機械的に集められているのではなく、サイト編集者の「いま、人々が知っておくべきニュースとは何か」という観点で吟味した上で掲載

○新聞に比べるとウェブメディアのほうが、震災および原発事故を「忘れやすく」早く日常に戻ろうとする傾向が強かった

○メディアのなかで「私たちはいま、何を議論すべきか」というメタな視点に基づいた、ジャーナリズム的な情報の編集行為が一定程度介在したほうが、多様になり得る可能性がある

○情報のなかに、どっぷり浸かっているにもかかわらず、気づかずして「情報弱者」になる可能性がある

○新聞のみに接している場合よりも、新聞に加えてウェブにも接したほうが、多様な情報にアクセスできる」ことが明らか

○「適切な介入を行うこと」 情報空間においてはさまざまなレベルで「編集の介在」が求められる

○見過ごされ、見落とされていったものとは、震災にまつわる直接的・間接的な被害者を産みだす、社会の「構造」でもある

○メディアの議題設定(Agenda Setting) から 議題構築へ(Agenda Building)へ

○スロウィッキーが指摘している、集合知が最大限に発揮されるための必要な条件
 :集合知の生成に関与する構成員は、それぞれができるだけ独自に到達した多様な意見を持っている必要がある
 
○オルタナティブ・メディア
 (1)政治的、社会的、文化的に急進性を持ったコンテンツをもち
 (2)ボランティアによる作業や普及技術を活用した、ジャーナリズム営為と報道様式の非プロフェッショナル化した運営体制を持ち、
 (3)読者は書き手になることを奨励される
 (4)調査から報道までが水平型の組織構造をもっている

○エコーチャンバー:多様な意見に触れているようでその実は、自分の声が反響している空間にいること。

○情報を伝えていくことで情報格差を埋め合わせ、伝統的メディアからオルタナティブ・メディアさらにはソーシャルメディアにある「薄がりのおしゃべり」まで、さまざまなレベルの議論に連続性を持たせることが現代社会(の情報)を構成する私たちにとって責務となっている

○「ジャーナリズムの原則」
 (1)ジャーナリズムの第一の責務は真実である
 (2)ジャーナリズムの第一に市民に忠実であるべきである
 (3)ジャーナリズムの真髄は検証の規律である
 (4)ジャーナリズムに従事する者はその対象からの独立を維持しなければならない
 (5)ジャーナリズムは独立した権力監視役として機能すべきである
 (6)ジャーナリズムは大衆の批判および譲歩を討論する公開の場を提供しなければならない
 (7)ジャーナリズムは重大なことをおもしろく関連性のあるものとするよう努力しなければならない
 (8)ジャーナリズムはニュースの包括性および均衡を保たなくてはならない
 (9)ジャーナリズムに従事する者は自らの良心を実践することを許されるべきである

○↑に +2007年に追加 (10)市民もまた、ニュースに対する権利と責任を持つ
 :真実に対する権利と責任
 :市民に対する忠誠を期待する権利と責任
 :独立性に関する権利と責任
 :権力の監視に関する権利と責任
 :公開フォーラムに関する権利と責任
 :均衡と参画に関する権利と責任

○プラーのシンプルな6つのチェックリスト
 (1)私はいま、どんなコンテンツに接しているのだろうか
 (2)この情報は完全か?そうでないとしたら何が欠けているのだろうか?
 (3)誰、あるいは何が情報源で、私は、なぜそれを信じられるのだろうか?
 (4)どんな証拠が提示されており、それはどのように検証されているのだろうか?
 (5)どんな別の説明や解釈が可能だろうか?
 (6)私は、私が必要なものを学べているだろうか?

 

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リスク関連読了本

2012年09月14日 | 毎月の読書まとめ

遺体―震災、津波の果てに 遺体―震災、津波の果てに

 

 

 

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」

 

 

 

災害弱者と情報弱者: 3・11後、何が見過ごされたのか 災害弱者と情報弱者: 3・11後、何が見過ごされたのか

 

 

 

震災のためにデザインは何が可能か 震災のためにデザインは何が可能か

 

 

 

「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる 「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる

 

 

 

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学

 

 

 

メディアは大震災・原発事故をどう語ったか─報道・ネット・ドキュメンタリーを検証する メディアは大震災・原発事故をどう語ったか─報道・ネット・ドキュメンタリーを検証する

 

 

 

もうダマされないための「科学」講義 もうダマされないための「科学」講義

 

 

 

 


おとなの学びを育む―生涯学習と学びあうコミュニティの創造

2012年09月12日 | Workshop

おとなの学びを育む―生涯学習と学びあうコミュニティの創造

ただ読むだけではなく、青山WSDに通っていた自分自身をリフレクションしながら考えさせられたので、読むのに時間がかかりました。でも読了できて良かったと思います。

どうして、このタイミングで青山WSDに通学しようと思ったのか?
青山WSDの授業で、どうしてリフレクションを重要視していたのか?
が理解できました。

青山WSDの授業を受けて、自分の中で変わったものは何かあるか?
多分あると思うけど、まだ分かってないし、変わり続けていくことが大事なんだろうなと思いました。 

以下、抜粋■

省察的実践とは何か―プロフェッショナルの行為と思考 省察的実践とは何か―プロフェッショナルの行為と思考



 

 


に多大な影響を受けている本であることを前置きします。

:省察を、グループでの学習活動における学習者相互の学びのなかに位置づけようとしている。

ⅺ:社会人や職業人は、職場において直感やわざを用いながら臨機応変に活動をしており、このわざを省察し、ことばに出し、明らかにしていくことも大事な大人の学びであるという考えにいきつく

P7:寺中作雄は、社会教育者の担い手を、戦争遂行に協力してしまった「臣民」としてではなく、各地域で自己教育と相互教育の担い手となりうる「公民」として描いていた。

P10:ラングトンは、堅固な学校制度が、現代社会における変化における障害になっているとして、生涯にわたる学習を踏まえたカリキュラムを主張。

P11:「生涯教育」から「生涯学習」に名称が変わっていく

P12:成人を「教え育てる」ためだけの生涯教育ではなく、主体的に学び習おうとする人々の生涯学習に目がいくようになった。

P14:臨教審が「生涯学習」を使用した理由。 「学習は読書、独学など自由な意思に基づいて意欲を持って行うことが本来の姿であり、自分にあった手段や方法によって行われるというその性格から、学習者の視点から課題を検討する立場を明確にするために生涯学習を用いた

P19:田中雅文は、ボランティア活動のなかでのコミュニケーション能力の育成、参加者同士の人間関係および自治に向けての豊かな学習活動と、生涯学習の成果をボランティア活動に活かすことなど、「学習活動とボランティア活動の相乗効果」がみられると主張

P21:家庭や地域社会が本来持っていた教育力を再生していく必要があること、子どもや青少年の教育は、学校教育のみに委ねるのではなく、家庭や地域社会が連携・協働して行う必要があること、そのためにも、学校と家庭、地域の連携が、あるいは学校を家庭や地域社会に開放し(学校を地域に開く)、地域社会を学校にも開放していく(地域を学校に開く)ことが求められている。

P23:地域基盤社会。ドラッカーが知識社会という表現で提言。情報は、人間が多様な行為を行う際に用いるとき、知識になる。知識基盤社会とは、新しい知識が、政治、経済、文化をはじめ社会のあらゆる領域で基盤となり重要性を増す社会である。このような社会では、「単なる知識や技能だけではなく、技能や態度を含む様々な心理的、社会的なリソースを活用して、特定の文脈で複雑な問題に対応することのできる力」、いわゆる「主要能力(キーコンピテンシー)」が求められている

P32:一般に学ぶこと、学習することとは、「経験によってもたらされる思考、価値観、態度の持続的な変化」と定義。学習、学ぶこととは、何らかの経験を経ることを通して、みずからの試行、価値観、態度が継続的、持続的に変化することを意味している

P33:学ぶとは
  (1)・・・であることを学ぶ
  (2)・・・することを学ぶ
  (3)「わたしは」と主語とする自動詞として用いられる学び
  (4)より良く生きることを学ぶ

P34:おとなが学ぶこととは、「おとばが、思考、価値観や態度の持続的な変化をとおして、生きがいや自己実現につながるような能動的な情報や技術の獲得という経験を持つこと

P34:おとなの定義
  (1)法律上の成人の定義
  (2)社会的な成人の定義
  (3)心理的な成人の定義

P37:おとなの学びが、個人の学習者の自己実現をめざすことよりも「社会に開かれた自己実現」を志向しつつあるという点

P37:人びとは、他者や社会、公共空間へと開かれていく自己をめざして自己実現していく

P38:エミール・デュルケーム 社会の発展を、機械的連帯(似た者同士の連帯)から有機的連帯(各人の異質性を認め合った連帯)という図式のなかでとらえる試みを示している

P40:おとなの学びがこれまでとは異なる新たな地や学習感を創造している と考える

P41:社会人が学ぶ以上、経験知を学習資源として活用し、経験知を活かしていくような学習プロセスが必要になってきている

P44:分散型コミュニティが持続的になるためには、メンバー同士の人間関係や信頼の構築、合意の取りつけ、個々の実践コミュニティーの優先順位やニーズに折り合いをつけること、そう反する圧力に対処するといったコーディネート力が求められる。

P46:センゲの学習する組織とディスプリン
  (1)自己マスタリー
  (2)メンタル・モデル
  (3)共有ビジョン
  (4)チーム学習
  (5)システム思考

P50:おとなの学びとは、「おとなたちが、人間関係を含めた新しい社会の創造に向けて、多様なコミュニティを基盤にして行う、思考、価値観、態度の持続的な変化につながる一連の活動もしくは経験」

P57:パトリシア・クラントンの成人教育論の整理
  (1)デューイの経験主義の教育学や振り返りの概念
  (2)行動主義
  (3)人間性心理学
  (4)発達心理学
  (5)批判的理論
  (6)アンドラコジー

P57:メリアム&カフェレラ
  (1)行動主義
  (2)認知主義
  (3)人間中心主義
  (4)社会的学習
  (5)構成主義

P62:技術的関心 外的な自然環境をコントロールしたいという欲求から生まれ、ものごとを原因・結果の因果関係で考えようとする関心のこと

P64:実践的関心 他人を理解したい、他人から理解されたいという欲求。他人のためにも、自分や他人が所属する文化やその文化がもつ共通の社会規範や価値観を理解したいという欲求も含まれる

P66:解放的関心 現状維持にとどまらずに成長し発達したいという欲求を土台。

P75:公民館に求められるもの
  (1)住民の自己解放の場
  (2)集団的な学習と文化創造の場
  (3)継続的な政治学習
  が三段階の学習の構造化として求められる

P85:成人期においても、一番学ぶことができる「教育の適時期」が認められるようになってきている

P89:30~50代の中年期は、安定期ではなく、危機の時代、転換期である。体力や気力の減退、結婚と離婚、子どもの成長と自立、夫婦関係の変化、親の老化と介護、男性性や女性性の意識、社会的地位と責任の変化など多くのできごとが発生する心理的変容のある時期

P91:ユング「人生の正午」で、40歳以降の「人生後半」の個性化や自己実現の発達を強調している。人生前半は太陽が東から上っていく、太陽が人の頭の上を通過するのが40歳。そしてその後の人生の後半は太陽が沈んでいくことになるが、むしろ、意味を探究することを通して、自分の内面の声に耳を傾け、自我をより高度の次元で統合していくプロセスとなる

P97:アーノルドによる解釈のパターン
 ・パースペクティブ性
 ・ステレオタイプな表現
 ・もっともらしさ
 ・潜在性
 ・持続性
 ・幼児期経験の固執性
 ・相対的な柔軟性
 ・社会的媒介性

P103:コルプの経験学習4段階
 (1)具体的経験 具体的な経験をつむこと
 (2)省察的観察 経験のなかに現れる他者を観察すること
 (3)抽象的概念化 観察したことを説明する概念や理論を生み出すこと
 (4)実践的試み 得られた理論を問題解決や決断の際に用いること

P106:ユングは<外向的><内向的>パーソナリティの2つの態度と、4つの心理的な活動様式「思考」「直観」「感情」「感覚」を組み合わせた8つの心理タイプを定義

P112:固定受講者層の受講歴のタイプを8つにわけると・・・
 ・科目継続型
 ・継続+α型
 ・健康型
 ・社会型
 ・科学型
 ・語学型
 ・文学型
 ・マルチ型

P114:マイセルによる参加動機の分類
 ・動機 モチベーション
 ・モチーフ
 ・関心およびニーズ
 ・期待

P116:学習ニーズの個別対応
 ・学習機会の体系化、ネットワーク化
 ・多種多様なプログラムを用意して、おとなの学習者が自由に選択できるようにする
 ・各学習期待を尊重する方向で講義をすすめる
 ・これまでにきずきあげた学習スタイルへの配慮
 ・心理タイプに応じた学習方法を計画段階、実施段階で考える

P128:ノールズ 現実生活の課題や問題によりうまく対処しうる学習の必要性に、人びとは何かを学習しようとする

P138:クラントンの自己決定性
 ・自己決定性型学習は、他者とかかわりあうプロセスであり、個人学習と同じではない
 ・自己決定性型学習は、プロセスであると同時に結果でもある
 ・自己決定性型学習は、成人教育の出発点、当然の前提ではなく、学習者が獲得すべき到達目標である

P138:おとなは自己決定性型学習ができるという前提に立つのではなく、学習プロセスのなかで自己決定性型学習を少しづつ身につけることができるようになると考えるのが現実的

P139:クラントン 自己決定性型学習という新しいアプローチに対して、「とまどい・混乱」の状態を経験し、どこまで自分たちで行ってよいのかという「許容範囲の見きわめ」や「個人での探求と振り返り」をしながら、少しづつ自己決定性を身につけ、「新たな興味と熱意」を感じるようになり、自己決定性型学習を周りに勧め、「提唱」をしていく

P144:子どもの学習は形をつくること(forming)を重視するのに対し、おとなの学習では、すでにある経験や価値観の形を変えること(transforming)に重点がある

P145:子育てが一段落した女性が学ぶにあたって大事なことは、新しい知識を身につけるだけではなく、自分自身の家族観や夫婦観、女性観などの価値観に気づき、振り返り、それらを変容していくプロセスが求められる。

P148:変容のプロセス
 ・すでに自分の価値感や前提についての気づきがある
 ・新しい価値観についても検討をすすめている
 ・これまでの価値観と新しい価値観との比較をしたうえで、もとの価値観を選び直している

P153:行為の中の省察論は、おとなの学習者が、今までに身につけたものを意識化し、言葉にしながら明確にしていくことが意味を持つとする成人学習論であるといえる。

P164:学習支援者は教える役割よりは、自己決定性を引き出す役割が求められる

P165:講師が提供する知識を理解する学習から、自分の意見を相手に伝え、相手の意見を尊重することで多様な意見をとおして課題を協働で探求するプロセスを踏みながら自己決定性を獲得する

P165:省察的な学習では、獲得した知識や技能の量の確認よりは、「学び方を学ぶ」ことがどの程度進められていがのかをおたがい評価しあうようになる

P166:螺旋的な学習プロセス(実態の把握→課題の設定→暗黙知や実践知の明確化→意識変容の学習→自己決定性型学習→振り返り・・・

P222:ロジャースの考えるファシリテータの役割
 ・学習者の学習ニーズを尊重し受け入れることをとおして学習活動が容易にできるようにする
 ・学習者を主体とする学習活動を支援する

P223:森の考えるファシリテータ
 ・話し合いを容易にし促進する役割を担う人
 ・話し合いを通して、一人ひとりがみずからの生き方・あり方との関連で何かを発見し、気づきをもたらす役割

P226:ファシリテータの役割
 ・参加者の内なる声を聴き、聴こうとして待ち、参加者みずから学習課題を設定していくのを支援する消極的な役割ファシリテータの必要性

P232:中野民夫の考えるWS

ワークショップ―新しい学びと創造の場 ワークショップ―新しい学びと創造の場

 

 

 


P238:WSが特定の価値観の押しつけにならないようにするためには、参加者主体ということを最終の到達目標とするだけでなく、WSをとおして得られたさまざまな体験をめぐる参加者の意見を謙虚に聴きながら、支援者としての自分のねらいとは異なる意見に対しても胸襟を開いて受け止める柔軟性が支援者に求められる

P239:WSが参加者にとっても支援者にとっても、一番重要なのは、WSが終わった後の振り返りがどれだけ行われているかによる

P296:実践を省察するシステム
 ・問題状況をとらえ設定する際に枠組み(フレーム)を転換させる
 ・過去の経験を固有の状況に持ち込みながら枠組みを創る
 ・<管理された実験>とは異なる<現場での実験>をすすめる


 

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あいつ

2012年09月12日 | 読了本

あいつ あいつ

 

 

 

もちろん、文庫本ではなく、コミック持ってます(^^;
大学受験の時に何度も読み返した本。
何か前進しようと思った時に、なぜか読んできた本。

ある日、隣に引っ越してきた、高校生の澤田と七穂。
超優秀な生徒なのに、なぜかとても貧乏。それはやりたいことのために、お金をためているからと知る。
自分の行きたい進路はあるけど、親に言い出せないみさとに、「もうそろそろ一人でできない」と澤田が。
さて、みさとはどうするか?

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きかんしゃやえもん

2012年09月10日 | 子供向け

きかんしゃやえもん きかんしゃやえもん

 

 

 

子ども部屋の片づけをしていたら、ひさびさに見つけた本。
長男が、電車好き(とくに機関車トーマス)だったので、繰り返し読んでいたと思います。

機関車やえもんは、いつも煙をはきながら、街にやってきます。
とっても古い機関車なので、新型の電車にバカにされてしまいます。
やえもんは怒って、火花を散らしながら、車庫に戻っていきました。
その火花が途中の田んぼで燃え上がり、さあ大変・・・
消火されたものの、やえもんは走ることができなくなってしまいました。
さて、走れなくなった、やえもんは、どうなるのでしょうか・・・

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BOOK OF THE DEAD

2012年09月09日 | 読了本

六本木ヒルズで行われた、「大英博物館展」に行ってきました。

http://egypt2012.jp/

古代エジプト人の死生観を知ることができます。死んでもなお、生き続けている肉体と魂と、どう向き合っていたのかが分かります。

メインで飾られていた、グリーンフィールドの「死者の書」。37mのスケールは圧巻でした。
色遣いのきれいさや、筆使いの繊細さは、パピルスに描かれている実物でないと体感できないものがありました。

  1. 冥界の王 オシリスを礼拝
  2. ミイラとなって墓に運ばれる
  3. 口開けの儀式
  4. 行く手を邪魔するワニやヘビを撃退
  5. 審判
  6. イアルの野
  7. 天と地のはじまり

 

審判で答えなければならない、42の質問。
http://egypt2012.jp/egypt.html#osiris
地獄行きになるかどうか試してみても面白い???かも???

1.I have not committed robbery. 盗みをしなかったこと
2.I have not done iniquity. 悪事をしなかったこと
3.I have not robbed with violence. 強奪をしなかったこと
4.I have not committed robbery. 盗みをしなかったこと
5.I have not filched the grain offerings. 捧げ物の穀物を盗まなかったこと
6.I have not acted deceitfully. 詐欺をしなかったこと
7.I have not stolen the property of the gods. 神々の財産を盗まなかったこと
8.I have not spoken lies. 嘘をつかなかったこと
9.I have not stirred up revolt. 反乱を扇動しなかったこと
10.I have made none to weep. 誰も泣かせなかったこと
11.I have not committed fraud. 詐欺をしなかったこと
12.I have not lain with men. 人をだまさなかったこと
13.I have attacked no man. 誰も攻撃しなかったこと
14.I have not killed the cattle of the god. 神の牛畜を殺さなかったこと
15.I have not uttered evil words. 悪口を言わなかったこと
16.I have seized upon no man. 誰にもつけいらなかったこと
17.I have not laid waste ploughed land. 耕された土地を荒らさなかったこと
18.I have defrauded(?) none. 誰にも詐欺行為をしなかったこと
19.I have slandered no man. 誰の中傷もしなかったこと
20.I have not been angry causelessly. 理由なく怒らなかったこと
21.I have not committed adultery. 不貞をしなかったこと
22.I have not polluted myself. 自らを汚さなかったこと
23.I have frightened no one. 誰も怖がらせなかったこと
24.I have attacked no man. 誰も攻撃しなかったこと
25.I have not kindled a fire to do harm. 災いになるような火をおこさなかったこと
26.I have never eaten my heart. 決して自分の心臓を食べなかったこと(決して悲嘆に暮れなかったこと)
27.I have not uttered curses. 汚い言葉で罵らなかったこと
28.I have not turned a deaf ear to words of truth. 真実の言葉に耳を傾けないことはなかったこと
29.I have not used violence. 暴力をふるわなかったこと
30.I have not judged hastily. 慌てて裁くことはしなかったこと
31.I have not attacked men. 誰も攻撃しなかったこと
32.I have not multiplied words in speaking. 会話中に言葉を増やさなかったこと
33.I have not transgressed. 罪を犯さなかったこと
34.I have not cursed the king. 王を罵らなかったこと
35.I have not fouled water. 水を汚さなかったこと
36.I have not raised my voice in pride. 高慢に声を荒げなかったこと
37.I have not cursed God. 神を罵らなかったこと
38.I have not taken the milk from the mouth of the babe. 赤ちゃんの口からミルクを奪わなかったこと
39.I have not robbed handmaidens of their food. 召使から食べ物を奪わなかったこと
40.I have not stolen the …..of the blessed dead. 聖なる死者の…を盗まなかったこと
41.I have not plundered the offerings of food in the temples. 神殿にある供物を略奪しなかったこと
42.I have not acted a lie in the place of truth. 真実を言う場で嘘をつかなかったこと
 
出典:E. A. Wallis Budge, The Greenfield Papyrus in the British Museum. 1912

 


わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

2012年09月09日 | 読了本

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

 

 

震災の時に流れていたCM「遊ぼう」っていうと、「遊ぼう」って答える で興味を持って購入した本。
詩の中に隠れているつよさに惹かれる一冊です。生涯で書いた500編のうち、約60編が掲載されています。

人はそれぞれ合っていいということから、2つ選んでみました。

★草の名

  人の知ってる草の名は、
  わたちはちっとも知らないの。

  人の知らない草の名を、
  わたしはいくつも知ってるの。

  それはわたしがつけたのよ、
  すきな草にはすきな名を。

  人の知ってる草の名も、
  どうせだれかがつけたのよ。

  ほんとの名まえを知ってるは、
  空のお日さまばかりなの。

  だからわたしはよんでるの、
  わたしばかりでよんでるの。


★わたしと小鳥とすずと

  わたしが両手をひろげても、
  お空はちっともとべないが、
  とべる小鳥はわたしのように、
  地面をはやく走れない。

  わたしがからだをゆすっても、
  きれいな音はでないけど、
  あの鳴るすずはわたしのように
  たくさんなうたは知らないよ。

  すずと、小鳥と、それからわたし、
  みんなちがって、みんないい。

 

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