http://book.akahoshitakuya.com/b/4000254545
カウンセラーの河合隼雄さん、ライターの立花隆さん、詩人の谷川俊太郎さんの三人が語ったものを書き起こししたもの。
将棋の谷川名人のいう、無為の力、何もしないのような、考えすぎないで脳に任せるというような感覚が大事だなと思わせる本です。
以下、抜粋◼
P5.本を「読み」、他人の話や音楽を「聴く」ときに、心の中にイメージが浮かんでくることがある。このイメージは外から与えられるイメージと異なり、その人の個性に深く関わるものである。
P10.人間の最も大切な本能は新しい発見を求める心だと思っている。
P21.カウンセラーの根本は、「話さば聴け、話さなくても聴け」だと思います。ともかく聴いていることが根本で、言われることをずっと聴いている。
P23.私たちは、きた人の考えていること、来た人がかんじていることよりも大事にしているのは何かといったら、来た人の可能性の方に似ている。可能性にかけているのです。
P24.ぼーっと聴いていることは、その人のいま考えておられることのもっと違うほうに注目しようということになるわけです。ぼーっと聞いているのは簡単そうに思いますが、ものすごくエネルギーのいる仕事です。
P25.将棋の谷川名人の言葉。将棋で本当に一流になるためには研究者と芸術家と勝負師、この三つがバランスよく存在していないと、本当の一流になれない」
P46.インプットとアウトプットの比を一般的にI/O比といいます。I/O比が高ければ高いほど、要するに材料をたくさん入れて少し出すと、その圧縮比が高いほど、情報が詰まったいいものがかける。
P53.「聴く」というのは同時に「わかる」ということで、「聴く」の本質は「わかる」ということ。
P138.本当は、メモをとって、メモの時にまず要約して、さらに初めていいものができる。
P139.自分で覚えて、自分で忘れて、残るやつがいい。
P154.読書というのは関心を持った時に、その方向で先人がどういうことを考えていたかを考えて掘って行く世界。
P155.年齢が離れた人が勧める本はほとんどダメ。一世代上まではいいが、二世代以上の上の人が勧める本は読むだけ無駄。
P164.大量のものに出会ったときの選択の基準は自分が作らなければならない。
P187.谷川名人の「無為の力、何もしない」は、とてもいい言葉。無為というのは、何かというと、脳に任せる。脳の本能的な、つまりいろいろなことで考えすぎると失敗する。考えすぎないで、あとは脳にお任せ。要するに反射神経のおもむくままに行動すると正解にあたる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます