とめちゃん's 本ログ

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「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる

2012年09月16日 | リスク関連

「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる 「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる

 

 

 

リスクとは何か?について分かりやすく書かれています。
福島原発から放出された放射線に関することも理解しやすいと思います。

Macの爆弾マーク、ひさびさに思い出しました。

以下、抜粋■
○リスクの高低 「(起きた時の影響の大きさ)×(起きる確率の高さ)」

○人にはリスクを見ないようにしたり、あるいはリスクを過大に見積もろうとしたりする、心の偏り(バイアス)が生じる

○ハーバード大学のリスク解析センター
 (1)恐怖心
 (2)制御可能性
 (3)自然か人工か
 (4)選択可能性
 (5)子どもの関与
 (6)新しいリスク
 (7)意識と関心
 (8)自分に起こるか
 (9)リスクとベネフィット
 (10)信頼

○確証バイアス 「嫌いなものは間違っているはずだ!」
 :同じ傾向の人が集まることでより強化される

○正常性バイアス 「大したことではない、日常親しんだ状況の延長で読み解ける」と過小評価する

○「ベテランバイアス」と「バージンバイアス」
 経験豊富な事柄に関してはリスクを低く見積もってしまい、初めての事柄に対してはリスクを課題に評価してしまう

○アンカリング効果
 :ある情報が与えられると、人の認識がそちらにひきづられてしまうこと

○リスクは放っておくと勝手に拡大し、とめどなく膨張していく

○「定性分析」「定量分析」
 分析したいものの中に、ある物質が含まれているのかどうかを調べるのが定性分析
 どれだけの量が含まれているのかを調べるのが定量分析
 定量分析の方が、前者よりも高い技術と知識が必要になってくる
 最近のリスク判断は、定性的な判断しかなされていないことが多いように思う

○完璧ではないが、魅力あるもの を許容できないおかげで、日本はずいぶんと損をしている気がする

○「面白いけど不確実な学説」の方が、「面白くないけど正しい学説」 より生き残る

○「合成添加物は人間の体で処理できない」は、はっきりとした誤り

○「天然」と「合成」という区分は思ったほど明確ではない

○寿命を延ばす科学的に証明された方法は、「腹7分目」。多種類のものをバランスよく食べる

○「危険なものを体に取り入れる」イコール「アウト」ではない。危険かどうかはあくまでも量によるのであり、極めて少量ならば、どんなものでも大丈夫(発がん性については通用しない)

○発がん性物質の分類
 http://monographs.iarc.fr/ENG/Classification/index.php
 携帯電話もリストに掲載 グループ2B

○がんは「時間が引き起こす病気」であり、長い寿命を持つ多細胞生物には避けられない宿命

○「ない」ということの証明はできない

○3種の放射線「アルファ線」「ベータ線」「ガンマ線」

○「アルファ線」
 :ウラン、プルトニウム
 :内部被ばくを警戒

○「ベータ線」
 :非常に高いエネルギーを持ち、衝突した周囲の原子を破壊
 :ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム
 :外部被ばくを警戒

○「ガンマ線」
 :殺菌作用などもあり、肉や果実などに照射して保存性を高める場合も(ただし日本では認められていない)
 :外部被ばく

○ベクレル
 :1秒間に何個の原子が崩壊して放射線を出しているか? を表す単位
 :福島第一から放出された物質は90テラベクレル 物質量としては、数百ぐらむから、数キログラム程度

○シーベルト
 :放射線の人体への影響を測るために考案された単位
 :シーベルト毎時 は、1時間の間に何シーベルト出るかという単位で、シーベルトとは違う。混同されて使わている場合もみられる

○原子・分子の世界と、原子核・素粒子の世界はまるで別物であり、前者の力で後者をとめることなどできない

○あまりに但し書きの多い物言いは相手に伝わりにくく、説得力に欠ける

○甲状腺のガンと、放射線ヨードとの関係
 :甲状腺がん とは
  http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/part_distinction.html#prg19_1
 :甲状腺がん 受診から診断、治療、経過観察への流れ
  http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000ul06-att/117.pdf

○放射線を扱う労働者の被ばく量低減の考え方
 ALARA :  As Low As Reasonability Achievable

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奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」

2012年09月16日 | リスク関連

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」

 

 

 

多くのボランティアを受け入れ、活動する場を与えるためには、それなりの組織力がなければいけないと痛感しました。

以下、抜粋■
☆☆成功の要因
 「ボランティアを受け入れる仕組み」
 「ボランティアにとって居心地の良い環境つくり」
 「ボランティアを継続的に募集するノウハウ」

☆分科会の設置
 (1)炊き出し 食糧支援
 (2)メディカル 医療支援
 (3)移送 被災者の移動支援
 (4)心のケア
 (5)キッズ 子ども支援
 (6)リラクゼーション
 (7)復興マインド
 (8)マッドバスターズ 瓦礫除去・清掃活動
 (9)生活支援

☆ボランティアに必要なものは「企画力」

☆自分のやり方を相手に押し付けない。

☆平時から「受援力」を鍛える

○半壊程度の家に住んでいる方の場合、一軒づつ声をかけて歩いて安否を確認するしかなかった

○住宅街では、路地ひとつ挟んで反対側の駐車場でやっている炊き出しに気づかない

○炊き出し支援の電話窓口開設

○刻々と変わる被災地のニーズに合わせて、被災者に届けるためには、大量の物資を保管できるスペースが必要

○被災地では人間の排泄物でさえ、地元の負担になる

○飲酒の問題をクリアできるかどうかが成功の鍵

○モンベル:辰野社長
 リスクマネジメントの極意は想像力

○IBM伝説 アメフト ブッグブルー

○企業のボランティアでは、会社の上下関係を持ち込まないことが鉄則

○iphoneなどで、日々の瓦礫処理前後の写真をとる。これがボランティアの士気、遠隔地への情報提供につながる

○アプリケーションを含む被災地支援の独自システムを、共同で開発できる技術者が現地にいる嬉しい。だいたいそういう人は被災地にやってこないので、出来上がったものが使いものにならないケースが多い

○ニーズ調査は大変なことだが、それをやるボランティアは最後まで責任を持つ

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