コヨーテ一人旅

早く人間になりたい

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志の多いこの地で

2015年02月16日 | 鉄道
やって来ました九州!

初めての九州です。


宮崎でライオンズのキャンプ取材をするつもりで半年前から計画していたものの、いざその時になったらライオンズ休養日でやんの。なるべくあまり人の多くないと思われる日を選んだのが間違いだった。
つーワケで宮崎県の鉄道を巡ることに…。


始発で羽田を出発。都内はよく晴れていたが、宮崎空港に到着した時にはすでに降雨の跡が…。どんより曇っているし。
さらに飛行機での右鼓膜の痛み(前々から悩まされているアレ)がなかなか取れない…。
さらにさらに、クレジットカードで切符買おうと思ったらカード読み取れないでやんの。

三重苦


前途多難で旅はスタート。
さすがに南国、天気が悪いといえど、そんなに寒くはない。脱着の、そして携帯のしやすいウルトラライトダウンで正解。


いきなりダースベイダーみたいなカッコイイ電車がお出迎え。そうそうダースベイダーといえばン年前にパリーグの各チームとスターウォーズがコラボした時にイベントもグッズ展開もどっちらけだったのは内緒にしておきますぜ旦那。
基本的に特急として使われている車両だけど、間合い運転で、普通列車として運転される場合もある。ちなみに宮崎空港駅~宮崎駅間だけの利用は特急料金ナシで乗れるのでどっちにしろお得なのだ。



宮崎駅。
こういう植樹を見ると「あ~宮崎県だな~」って思っちゃう。
駅前こそそこそこだけどちょっと離れるとそんなに栄えてな


わずかな散策の後に今日最大の目的である日南線乗りつぶしの旅へ。


ディーゼル車ですよ!
1~2両編成のワンマンカー。無人駅で降りる時は運転手後ろの扉からどうぞ っていう典型的なローカル路線ですな。寒い地域じゃないからドアは押しボタン式じゃなかったけど。

路線の特長はいろいろありすぎて書けねぇ。「どこどこの路線に似てる」ってのがあまりにもありすぎて。
海沿いは本当に海が間近で見えるし、山の中はとことん人里から離れている。全部で2時間半はかかる路線だけに、様々な特長が入り交じっているのだ。
途中の油津駅では、キャンプ地としているカープにちなんだ鯉のぼりが大量に見えたのだが、南郷駅ではライオンズの小さい垂れ幕がわずか…。ちと寂しさを抱いた…。
そんなこんなで列車は南へ。平日の昼間だけあって一両編成の列車は3割程度の乗客のままだった。
鹿児島県に入って大隅夏井駅。そして次が終点の、最果ての志布志駅。


今でこそここが線路の終わりだけど、その昔は西都城駅までを結ぶ志布志線、さらには国分駅を結ぶ大隅線というもう2つの路線があった。しかし利用者の低迷などが原因で、ともに昭和62年に廃線となった。

志布志駅から歩いて5分程度の場所に鉄道公園がある。かつて入っていたSLが静態保存されている。

どんな人を乗せていたのだろうか。
どんな夢があっただろうか。


市内を散策。
駅から通りを挟んで向かい側にはおおきなショッピングセンターが。スーパーマーケット風のディスカウントストアはもちろん、地場産業というか、地元で取れた作物だとか名産品を売るコーナーもあった。
志布志市のキャラクターは志武士ししまるという。獅子ってことは、ライオンズを見にきたコヨーテさんにぴったりじゃないか。

お主ではござらぬ。


(ちなみに2階が場外舟券売り場だというのが、今さっきわかった)


公園の片隅で菜の花が咲いていた。紅梅も白梅もどちらも見頃で、暖かい気候だというのがわかる。この頃から陽が出てきたので上着はいらなくなった。15℃。

公園から15分程歩くと港。

大阪行きのフェリーが停まっている。


今度は市街地へ。

この高台にかつて志布志城があったらしい。

年代物の建築や、

ひっそりと浮かぶ「権現島」がここの名物らしい。もうちょっと足を運べば武家屋敷があるらしい。

ただ…この周辺は空き家があまりに多いのが気になったところだ。ここも過去の遺物となってしまうのだろうか…。


志布志駅からちょっと離れた場所のバス停から、かつての志布志線の跡を辿る、つまり廃線後バスに代わった路線が発車しているので乗車してみた。
ほぼ地元の高校生ばかりだったが、彼らの喋りを聞いていると、どことなく沖縄の方言みたいな感じかな と思った。
さて、このバス路線は「○○駅跡」というバス停がいくつかあるが、かつての志布志線の駅だった場所だ。所々、列車の標識が残されていることもある。「ああここはかつて線路だったな」と明らかに解る場所もあった。
形は変わっても、人の流れは変わらずここにある。感慨深かった。



出発地から1時間とちょっと。運賃1000円くらいの位置に西都城駅がある。一見高架で新幹線でも通りそうな雰囲気だが…。

けっこうコケが生えたり雑草がそのままだったり、なんというか「場末」の雰囲気がプンプンかほり立ってくる気がしてコヨーテさん的にはポイント高いよ。


ほとんど使われていないような駅事務室。

なにやら古めかしいアイテムを発見。


日豊本線で宮崎駅まで戻る。宮崎県内の日豊本線は内陸にあるので、まあ関東で言えば中央線みたいな(特に高尾から西)雰囲気があります。



そして再び日南線、子供の国駅(横浜市のこどもの国駅とは無関係)で降りて近くのホテルに現在宿泊中です。


明日はキャンプ取材。果たして無事に帰京できるのでしょうか…。


















【蛇足】

「志」の字ばっかり!
それにちなんで志布志市は「志の高い街」というアピールをしています。だから何だ って言われたら返す言葉もないです。