伊達政宗に対抗し築いた萱峠「鹿垣防塁跡」 北塩原村
会津古城研究会長 石田 明夫福島県耶麻郡北塩原村大塩 会津若松市ICから40分
天正13年(1585)、裏磐梯の桧原湖から会津に入る米沢街道(現村道)沿いの萱峠には、伊達政宗の会津侵攻に対抗し、会津の葦名氏が築いた防塁跡が標高850メートルの萱峠にあります。長さ163メートル、伊達政宗方面に対し高さ20メートル、内側の会津方面で5メートルの高さを持つ防塁で、柵が築かれていました。戦国時代の大規模な防塁は全国的にも珍しいものです。 会津の歴史は「考古学から見た会津の歴史」へ