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合間の博物館旅日記

博物館を回りながら日本各地を旅をする過程の壮絶な日記。(2005.4-9月)
旅終了後は適当に随時更新の予定。

いしかわ動物園とハニベ岩窟院

2005-05-25 23:46:03 | Weblog
 本日は晴れ。今日はまずいしかわ動物園を目指す。最近、朝出遅れることが多いが、今回は9時入園を目指し早めに行って待機する。開園時刻には僕の他に客は誰もいない。料金は810円。ワオキツネザルの親子やテナガザルを見て和む。キツネザルは猫みたいな鳴き声。ハイラックスという動物を見る。モルモットみたいだが、有蹄類の仲間でゾウやサイに近いという。オランウータンが空中散歩をしてるというので行ってみると、なるほど客の頭上にはった2本のロープの上を器用に渡っている。ついには後ろ足でつかまり頭を下にしてぶら下がったりしている。握力が300キロもあり絶対に落ちないというが、くたびれたりしないのか。テナガザルを見たときも思ったが、人間だったらすぐに腕の筋肉に乳酸がたまって疲労してしまうだろう。そこらへんのメカニズムはどうなのか。この後もカピバラなど様々な動物を見て単純に楽しんだのだった。
 さて、今日のメインはハニベ岩窟院だ。かなり変わった場所ということで「珍日本紀行」という本でも紹介されている。一応、美術館ということらしい。途中、河田町古墳群史跡資料館という場所があったので寄ってみたが、水曜は休館であった。古墳らしきとこで写真を撮り先へ進む。多分こっちのへんではないかと検討をつけてショートカットを目指す。方向音痴の自分には珍しくハニベ岩窟院に到着。巨大な仏像の頭部が何とも異様。料金800円はパスのおかげで700円。ここは都賀田勇馬氏(昭和の岩窟王)が初代院主となって、洞窟の中に様々な彫刻を作った場所である。ハニワを作る人のことをハニベ師といったことからこの名がある。もっと変な場所かと思ったが、この都留間氏という人はちゃんとした作家らしく、安宅関にある富樫と弁慶像はこの人が作っている。ちなみに二台院主である長男の伯馬氏は平成7年にその隣に義経像を作ったという。
 洞窟の中は釈迦一代記やインド古代の彫刻なんかが並んで、わりかしまともかと思っていた。そこに何と、巨大な一匹のコウモリが飛んできた! 洞窟の入り口近くである。コウモリが飛翔している美術館なんて初めてだ。途中から地獄巡りが始まる。そこの彫刻はやや稚拙で、そこから明らかに雰囲気が変わってくる。なるほどこれは変だ! 洞窟を出るとそのまま頂上へ上がる道がある。階段の木材が腐ってたりする。頂上は開けた場所で釈迦の涅槃像、初代院主の像なんかがある。帰り道を降りてくるが、柵が壊れてたりして結構危ない。現在は3代目の院主の人がいるそうだが、出口のお土産売り場にはTシャツや絵葉書なども売られており、購買欲をそそられる。私も400円の猪口をお土産に買ってしまった。荷物になるのに。
 JR小松駅を目指して進む。小松駅前には市立博物館など何件かの博物館があるのだ。白山の方にも面白そうな博物館が何件もあるのだが、山道で大変そうなこともあり今回は海側を下ることにする。走行中、上空を戦闘機が何機も飛んでいく。近くに基地があるのだろう。真上を通るときは物凄い轟音でヤになる。小松市の人々は年中この騒音にさらされてるのだろうか?
 ところが、いつ線路を越えたのか分からないまま安宅関まで出てしまう。お寺があり、弁慶像や関の址を写真に撮る。北上して松井秀喜野球の館を目指す。松井秀喜野球の館は無料。こんな場所にあるのにたくさんの人が訪れている。ここはかつて松井が少年時代バッティングの練習に使っていた倉庫らしい。館内には少年時代の品々や数々の賞が並んでいる。すぐ隣を工事中で、何でも今年12月を目処に松井秀喜ベースボールミュージアムを新たに作るそうだ。
 小松駅前に行き市立博物館に入る。料金は300円がパスで250円。ほかに本陣記念美術館とか市立錦窯展示館、宮本三郎美術館とかあるのだが、時間の関係で見られない。錦窯展示館は人間国宝・徳田八十吉の工房で見たかった気もしたが。市立博物館の展示は、全体に普通だったが、企画展でやっている白山麓の結婚に関する展示は興味深かった。細かく書かないが、昔はいろいろと不思議な風習があったようだ。一連の資料は伊藤常次郎氏が収集したもので、国の重要有形民俗文化財に指定されている。
 小松駅に出て夕飯にラーメンの大盛りを食う。さて、寝場所。いろいろ考えて、さっきの安宅関の海岸がいいかなと思い安宅関を目指す。ところが地図を確認しないで走り出したため思い切り道を間違えてしまう。走行中、やたらと顔に小さい虫が当たる。ウンカかしら。さっきの市立博物館で見た、ウンカが大発生したときに駆除をして建てたという虫塚を思い出す。結局安宅関に着いたのは何と一時間後。食後の運動にはなったが。
 海岸では多くの人が夕日が海に沈む瞬間を見に来ていた。平日だというのにみんな暇なんだろうか。テントを張ろうとしたがそこでは海からの風が強いので、防砂林の松林の中にテントを張ることにする。



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