名古屋の塾が舞台になった映画でした。名古屋弁がクドイ。
有村架純さんはまだしも、父親役の名古屋弁は汚い。
映画本編は、名古屋の貧困風の家庭の娘さんが、一念発起して慶応大学に入る。
ただそれだけなんだけど。
名古屋の田舎にいると、慶応って夢の世界のように見えるんですよ。
テレビの中の芸能界と同じぐらい夢の世界。
慶応にさえ入ればすべて解決する。
シンデレラの宮殿のダンスパーティーのような描き方ですよね。
本当は、私学って国立の滑り止めだったり、
お金持ちが入る学校だったり、
東京ローカルな学校だったり、
いろいろ名古屋の田舎から慶応に入っても苦労することも多いと思う。
だけど、偏差値30のビリギャルが勉強して
夢をつかむって描き方も悪くはない。
勉強さえすればいいってイヤだと思う。
勉強はできても、生き方が下手だと結局は苦労するんです。
それでも勉強しないことを奨励するのも嫌だなあ。
私も早稲田出身で
塾の講師を仕事にしていて、身につまされることもあります。
日々を考えさせられました。
勉強しないで消費だけしてれば、日々の仕事に追われていて
一生を終えるのは植民地って感じがするんです。
欧米列強は日本人をおバカに育てようとしている。
おバカにしてライバルから植民地民に落とそうとしているように思える。
勉強して、日本を盛り立て行くことが大事だと思う。
勉強して地域の役に立つことが大事だ。
ご聖断を。
国家を総動員して戦争してしまうと
規律やモラルや常識などが
画一化されてしまって
他と違う考え方が出来ない。
明治大正で60年弱
昭和戦前まで加えて開国から80年。
戦後70年。
昭和20年には、
まだ江戸時代の名残があったんだろう。切腹とかね。
それでも明治教育の行き着くところで、
皇軍思想や神国思想は
そうとう深く根付いている。
だから、昭和天皇が
ナポレオンを引き合いにだして
戦争中止、敗戦を決断する場面の鮮やかさが光るんだろう。
グローバルの波は昭和20年から進み続けている。
平成27年でも世界、ヨーロッパ、アメリカの理解はまだ進んでない。歴史観も不十分だ。
映画を見るとすぐに落涙してしまう。
この映画も例外ではない。
必死に戦い、必死に敗戦した日本の政治家や軍人の愚直なまでの
皇軍思想に悲しみを感じてしまう。
将来の復興は、遂げたものの、
植民地化が進む現代日本。
成り行きで敗戦したのではなく
自分の考えにしたがって終戦したっていう面子とプライドを
もう一度取り戻すべきだと思う。
名古屋で、映画をみた。
杏さんが声優として主人公の声を吹きこんだアニメで百日紅という映画だ。
葛飾北斎の逸話を娘との同居生活の視点から描く映画だ。
同時代の絵師との交流や、
盲目の末娘や
江戸時代ならではの逸話をアニメで生き生きと描いている。
放し鳥屋さんとか、
珍しい風習も描かれている。
杉浦日向子さん
原作だから江戸時代の描き方が面白い。
人情や涙や笑いや色っぽい話など様々な逸話がちりばめられて
楽しい。
明るさがいい。
才能があるっていうのはいい。
あんな年齢が上の
居候とか、本当にいたんかなあ。
とにかく面白い。オススメの佳作。