レヴィ・ストロース
大学は理系に進んだので、文系科目に苦手意識がある。
大学では文学の代表、「哲学」に憧れた。
ヨーロッパの長い歴史を貫いてきた思想。
教養科目でレヴィ・ストロースの『野生の思考』を学んだ。
未開人の動植物に対する深い知識と生活の知恵「迷信」と、
欧米の「科学」を比較したのが印象的。
つまり、迷信は遅れた科学ではなく、
科学の発展による成果の先取りという見方だ。
生活していく上で必要のものの一つに、
「常識」がある。これこそが、
「人間が健康に生活していく知恵」の結晶だ。
しかし、常識に縛られているだけでは、
新しい挑戦ができない問題もあるだろう。
バランス感覚が大事だ。
レヴィ・ストロースの一番、有名な発見は
「『結婚』とは女性を財産と見なした上の、
外部との財産交換」だ。
これにより、世界中の民族が近親相姦を、
殺人と同じ重要なタブーとしている事を説明できるとされる。
新しい世界の見方が出来る優れた著書なので、
暇がある人には、一読を勧める。