ご聖断を。
国家を総動員して戦争してしまうと
規律やモラルや常識などが
画一化されてしまって
他と違う考え方が出来ない。
明治大正で60年弱
昭和戦前まで加えて開国から80年。
戦後70年。
昭和20年には、
まだ江戸時代の名残があったんだろう。切腹とかね。
それでも明治教育の行き着くところで、
皇軍思想や神国思想は
そうとう深く根付いている。
だから、昭和天皇が
ナポレオンを引き合いにだして
戦争中止、敗戦を決断する場面の鮮やかさが光るんだろう。
グローバルの波は昭和20年から進み続けている。
平成27年でも世界、ヨーロッパ、アメリカの理解はまだ進んでない。歴史観も不十分だ。
映画を見るとすぐに落涙してしまう。
この映画も例外ではない。
必死に戦い、必死に敗戦した日本の政治家や軍人の愚直なまでの
皇軍思想に悲しみを感じてしまう。
将来の復興は、遂げたものの、
植民地化が進む現代日本。
成り行きで敗戦したのではなく
自分の考えにしたがって終戦したっていう面子とプライドを
もう一度取り戻すべきだと思う。