~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

オープン参加!!イベント・おはなし会・ワークショップ情報!!

★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

梅雨入りですって!

2008年06月03日 | 日々徒然
関東の梅雨入り宣言。早いですよね~~。
準備はいいですか?

「梅雨」ということばには、長雨続き、散歩に行けない、洗濯物は乾かないなどとじめじめした憂鬱さを覚えるものです。
ですが、「雨」ということばの響きは、好きです。
心に宿ってる雨の情景は香りも良く、雨を歌った童謡でも、映画でも、絵本でも、文芸作品でも、雨を描くと、その時々の心そのものが象徴的に現われたりします。どこまでも美しく心に残るものです・・・。

実家の二階にあった私の部屋の窓から、雨を眺めることが好きでした。私の部屋には窓が四つありました。
東の窓二つからは、広々とした田園風景、南の窓からは、家の庭と、向こうに広がる林、北の窓からは、段々になった畑が見え、遠くを見ると、雨はその全てに吸い込まれていくようでした。雨は何色にでも見えます。

縁側から雨を眺めると、花も葉も雨にうたれ、うな垂れるものもあります。
けれども、植物にあたる雨は、それをただ、ずぶ濡れにさせるのではないように見えてきます。
無数の雫がさらさら流れ落ち、雨の粒ををコーティングしているようです。
冷たそうで憐れな感じもしますが、ふるふる揺れて、喜んでいるようにも見えます。
でも、それはただ、外物にあたって鳴る雨の音を聞いただけでは分かりません。
じっと眺めていないと。
杉苔のはってある庭には、泥はねも、どしゃどしゃ雨の音もないのです。
ただ、吸い込まれていくのです。

今月は室生犀星のおはなしをします。
その中から心に響いている雨の詩を紹介します。


    雨の詩  
             室生犀星

 
   雨は愛のやうなものだ
 
   それがひもすがら降り注いでゐた

   人はこの雨を悲しさうに

   すこしばかりの青もの畑を

   次第に濡らしてゆくのを眺めてゐた

   雨はいつもありのままの姿と

   あれらの寂しいふりやうを

   そのまま人の心にうつしてゐた

   人人の優秀なたましひ等は

   悲しさうに少しつかれて

   いつまでも永い間うち沈んでゐた

   永い間雨をしみじみと眺めてゐた


「雨は愛のやうなものだ」ですか・・・。


今年は、なかなか可愛い長靴を買いました
お気に入りと一緒に愛の中へお散歩にどんどん出掛けたいと思います


 



焼き物の里・益子

2008年06月02日 | 日々徒然
益子に行ってきました。
小学校三年生の遠足以来の二度目です。
その時見た益子の様子や工房見学などの記憶はほとんどありません。
覚えているのは、友達みんなと楽しく絵付けをしたことと、店内いっぱいの益子焼の器の中から、決められたお小遣いで、父に灰皿、母に一輪挿し、妹にスプーンを買ったことです。

でも、益子焼といえば、実家の食卓を彩る食器で毎日の生活にありました。
私にとっては、一番馴染みのある焼き物といえます。

母が、料理好き器好きでしたから、自然と私も器散策が趣味になっています。
こうして大人になって、焼き物の街の風情を楽しみながら、益子焼のお店が立ち並ぶ通りを気の趣くままにゆっくり見て回る楽しさは、なんとも良いものです。

さて、その益子焼ですが、数件探してみても、なかなか私の中の益子焼に出会えないでいました。
どうも、今風というか、色も、手触りもしっくりきません。どんどん足は、奥の方へ奥の方へと。
そして、ついに「大誠釜」というお店にたどり着きました。

  「大誠釜」の登り釜です

そこは、創業150年七代目で、伝統の登り窯の製法を守り続けている窯元でした。
店主夫人の案内で、登り釜や、工房を見学させていただきました。
登り窯で焼いているからこそ、その益子焼本来の土味、柔らかい温もりが伝わるのだと熱く語ってくださいました。

なるほど確かにそうなのです。そこに並べられている器は、他のお店にはない独特な色、質感を醸し出していました。
どっしりとした手ごたえのある重み、独特な釉薬の茶、青緑、ゆらりとした模様。
ひとつひとつ手作りされているからか、しっとりと手に馴染みます。

見つけた!たからもの器。来た甲斐がありました。出会えましたー

益子の陶器市などは全国的に有名ですが、機会がありましたら、ぜひ、みなさんも訪れてみてください。

愛情を込めた手料理に、愛情込められた器がマッチすれば、それはもう最高の取り合わせ。
全部が美味しい組み合わせ。幸せの食卓になりますね