本番が終わり衣装を脱ぎ、暫し顔が緩んだ、共演者の皆さんとのひとコマです。
左:意地悪な啓作と全く反対の従順な茂助の二役を見事に読み演じわけた山本さん。
中央:演出、子どもから巡査、村人、与謝野鉄幹役の酒井さん。
右:天草で、今残る大江の天主堂を建てた、偉大な神父ガルニエ役の藤本さん。
中央下:子ども、村人、ユーモラスな木下杢太郎役の宝木さん。
そして、私は北原白秋として、この物語のナビゲーター役でした。
また、今回はゴスペルとの共演も見所のひとつでした。
とってもファンキーな方々でした。
この、祈りと喜びに溢れた歌声が、さらにこの物語に命を吹き込んでいるようでした。
ガルニエ神父の温かい眼差しと救いの魂が感じられるものに聞こえてきました。
そして、ドラマとともに天草の美しい景色とガルニエ神父、五足の靴の足跡がスライド上映されました。
ガルニエ神父の真っ直ぐこちらを見ているお顔の一枚に映る、その目に皆さんは何を思ったのでしょう。
天草に吹く風のような音楽は、天草元気プロジェクトの代表でシンガソングライターの松村さんの優しく透明なギターの調べでした。
会場は笑顔の方、涙目の方、しみじみとした顔の方様々にいました。
今回は特別な公演だったのです。
天草をこよなく愛する青年の方々の熱い想いがいっぱいつまった作品であり、それを伝えていく、第一歩だったのです。
おまけにこんな嬉しいものいただきました。
天草特産物の、小魚や海藻で作ったふりかけのセット。
さっそく白いご飯でいただきました。美味しかったです。
今回も愛依の風を感じました。
私の心底のことば「いかに時代は変わっても魂の流行はない」が、また深くきざみこまれました。
私たちは、未来に何を伝えればいいのでしょうか。
どんなに私が小さい事柄をしていても、こうしてひとつひとつの出会いと想いを重ねることで確かにまた、一歩踏み出せるように感じています。
生で語る意義は、心で握手ができること。声で伝える物語は、きっと心の綴り箱にそっとしまわれるのだと私は思っています。
天草元気プロジェクトの皆さん、ありがとうございました。
また、お会いしましょう。