今日は、オークラ音楽賞の授賞式でした。
村治佳織さんが受賞し、その記念演奏会が開かれました。
村治さんは赤いドレスで登場しました。
とても美しかったです
最後にギター独奏曲、またトレモロ奏法の美しさで有名な「アルハンブラの思い出」を演奏してくれました。
やっぱり待っていました。この曲を
私の中の、ギター曲といえばこの曲ですから。
スペインのグラナダの丘の上。今も静かに姿の残る「赤い城」と呼ばれる「アルハンブラ宮殿」。
実際に見たことがないので、テレビの映像や本で見たものから想像することしかできませんが、演奏を聴いていて、伝説を秘めたこの城壁を吹きわたる風や、その歴史のどこかに私が佇んでいるような懐かしい記憶を遡るような心地になりました。
生のギターの演奏は、まったくCDで聴くのとは違います。
もっと繊細でゆらぐ響きがあって、胸の底にすーっと入り込んでくるような音。
ギターの音色もまた、心に真っ直ぐはいってくる音ですね。
その演奏姿勢も、体とギターが一体で、その指で人の胸や腹から音を拾い出していくような、体の内側にある心が美しいメロディになってあふれてきます。
語りに近い楽器。
益々ギターが好きになりました。
中央線沿線の桜がもうずいぶんほころんでいました。
増田書店のおはなし会の日は、大学通りの桜は満開かしら