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~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

冬のおはなし会(学校訪問)

2012年12月05日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
12月になって、本当に寒くなってきましたね。

寒い時は外に出て、歩く、走る、飛ぶ!


クリスマスのおはなし会の準備に追われているような毎日になってきましたが、

素朴に地味にではありますが、学校訪問冬の会も回り中です
午前中から声を出しますが、がんばっております。

冬のわらべうたメドレーから、冬のお話しへのプログラムは大好きです。

いっぱいの風をうけて、

♪「おおさむこさむ~上から下から大風こい~おせよおせよ~おしくらまんじゅう」
子どもたちも大喜びで大きな声で歌います♪

1,2年生 北欧民話「北風のくれたテーブルかけ」日本民話「かさじぞう」
3,4年生 日本民話「鶴の恩返し」宮沢賢治作「注文の多い料理店」
5,6年生 日本民話「雪女」宮沢賢治作「注文の多い料理店」

子どもたちから、「雪が透明になって見えた」と感想をもらいました。
子どもたちは、時々、「透明」という言葉を使います。
「透明な絵本を見ているみたい」とかね。

語りが見せてくれる世界は、本当に透明なのかもしれません。
いつも、いつも、心に、清らかなものをもって語りたいです。

賢治の言う「桃色の朝の日光」を飲まさせてあげたいなと、心に思っています。
思わなくては、そんな風には語れないから。
「澄んだ語り」ができるように、冷たい冬の空気もいっぱい吸わなくちゃ。
季節感のあるおはなしだから、その空気を感じてね。


学校では、ノロウイルス厳重警戒中という感じですね。
手洗いうがいしっかりして、気をつけなくてはいけませんね。

旬の美味しいものを食べて、体を温めて元気に過ごしましょう!



そうそう、最近歩いて5分のコンビニへ行く機会が増えてます。
コンビニにお気に入りができてしまったから・・・

というのは、近くの農家さんで朝9時に収穫した野菜が12時ごろ並びます。
ずらっと、産直野菜屋さんみたいにです。
しかも、お値段、たっぷり量でほとんど100円です!

立派なかぶも、小松菜も、春菊も、ホウレン草も・・・



大きなザルからばーんとはみだしてしまうほど大きいです。
葉もぴーんとおいしそう

温かいスープにしました。
冬は、やっぱり、温かいスープがいいみたいです









学校訪問、夏のプログラム♪

2012年07月06日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
7月に入って、学校訪問も、夏のプログラムになっています

昨日は、立川の小学校4~6年生に語って参りました!!

最初のおはなしは、『たなばた』です。

今年は、織姫と彦星、二人が天の川を渡れるように、かささぎが橋になってくれるバージョンでおはなししています。
このお話は、中国から伝わり、日本各地でいろいろ再話されていますから、私も、毎年、バージョンアップしてます。

低学年生:日本民話『大工と鬼六』『こぶとりじいさん』『若返りの水』
     グリム童話『おおかみと7ひきのこやぎ』『赤ずきん』『ブレーメンの音楽隊』

中・高学年生:芥川龍之介『蜘蛛の糸』『杜子春』
       宮沢賢治『やまなし』『よだかの星』
       世界のお話『スーホの白い馬』『ランパンパン』
       グリム童話『みつけどり』
       アンデルセン童話『ひうち箱』
       

リクエストも入れながら、2,3話語っています。

私としては、『ランパンパン』がバージョンアップでおもしろくなっていると思います♪
助けに行くクロドリ、つかまってしまったクロドリ、それぞれの歌を入れました。
愛の歌です

ぜひ、皆さんに聴いていただきたいと思います。
学校訪問だけでなくイベントやコンサートで語っていきますので、どうぞお楽しみに。



今日は、わらべの会です
久しぶりのような気がします。

上野動物園ではかわいいパンダの赤ちゃんが誕生しましたね。
パンダの歌や、元気な赤ちゃんの歌を歌いたいです


11:15~国分寺家庭支援センターひかりにて。
わらべうたで楽しみましょう。
遊びにきてくださいね
       

学校訪問便り♪(3・4年生)

2012年05月17日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
お天気が続きます。

あちらこちらのお家の庭から、色も種類も様々に美しくバラが微笑んでいますね。
嬉しい季節です


さて、立川の小学校へ学校訪問。
昨日は3年生、今日は4年生です。

3年生には、予定していたプログラムを大きく変更して、浜田ひろすけ作『泣いた赤鬼』を語りました。
最初に語った、『ランパンパン』の歌が盛り上がって、繰り返し歌ったら、時間がなくなってきちゃいまして・・・
『泣いた赤鬼』は、いつもは6月、7月に語っていますが、みんなのリクエストで決まりました

青鬼の手紙を読むところで、子どもたちのすすり泣きの声が徐々に聞こえて、それが音楽室の天井にひろがりました。
私も思わず胸に来てしまい、ちょっとだけ涙声になってしまいました。

悲しい場面、切ない場面では、ぐっとこらえて涙声にならない様にしているのですが、
子どもたちがあまりにも素直に入ってくれていると、なにか空気がとても澄んで、
その空気をまっすぐ貫いて、びーんと伝わり、一緒の気持ちになってしまいます。

実は、今日語った4年生の『モンゴルの白い馬』もそうでした。

白馬が息も絶え絶えに、スーホーに語りかける時の場面です。
その前に、白馬に矢が何本も刺さる場面でも、子どもたちは、痛くて可哀そうだというような顔をしていました。

みんなが、真剣に耳を傾けているのは、本当に痛いほど伝わってくるのです。
そのしーんとした中で、語りかけます。

「そんなに悲しまないでください。
 それよりわたしの骨や皮や筋や毛を使って楽器を作ってください。
 そうすればわたしはいつまでもあなたのそばにいられます。
 あなたをなぐさめてあげられます」

すごく切ないですが、大好きな場面です。
傍に寄り添う、心に寄り添う、一人一人の命に語りかけるように語ります。

最後は、みんなとてもいい顔になっています。
涙を流した子たちも、笑顔です


生の声で聴く語りを贈るひと時。
命の長い贈り物になりますようにと願いながら、まっすぐ語っています。


子どもたちへの語りは、お話が良く伝わるように、淡々と語ることとするのが良い語りだとも言われます。
となれば、私の語りは、それとは違うかもしれません。

でも、学校訪問では、大事な授業時間をいただき、音楽室などで一斉に語りが聞けるように準備してくださり、
子どもたちはワクワクした顔で、しっかりと耳を傾けてくれているのを実際その場に立って受け取ると、
足の底から、何かを感じるのです。

それは、何かというと、子どもたちのエネルギーなのです。
それを無視して、自分のペースで語ることは私にはできません。
まっすぐ、目を見てくる子どもたちの視線をしっかり受け止め、呼吸を合わせていくと、自然に体も動き、手振りも付きます。
お話しの骨組みがくっきりと描かれるのは、子どもたちのパワーなのです。

私は、やっと気が付きました。
子どもたちは、おはなしに入っている時、想いを馳せている顔をします。
私は、それにのって語ります。
それが今、私の中では、一番自然です。

小学生は、1年生から6年生まで、本当にものすごい成長をとげます。
その中で、語りに出会うことは数回だと思います。
まして、授業で聴くことは本当に少ないでしょう。

土の匂いがしたり、風の音が聞こえたり、そして、人の命の歴史が伝わるような、そんな語りを届けたいです。
学校訪問を数年続けてきての今の気持ちです。


明日は、朝9時から語ります!
そして、11:00~は、わらべの会です
GWでお休みが入ったので、久しぶりの赤ちゃんたちに会えます♪
お天気になりますように






学校訪問 (6年生)便り♪

2012年05月02日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
雨が降っています。
冷たい雨ですね~~


5月1日、国分寺二小へ語り授業に行って参りました
6年生のクラスです。
4クラス120人を超えるため教室に入りきれないので、2クラスずつ分けての語りになりました。

この学年は、4年生の時に『蜘蛛の糸』芥川龍之介作を語りました。
教室のドアを開けた時から、みんなとても大きく立派になったなぁと感じました。
びしっとしていて、「語りを聴く」という姿勢、真剣な目の光、すごい力が向けられました。

語りは、『風切るつばさ』木村裕一作
    『雨ニモマケズ』宮沢賢治作

私の感じるままの世界を、心を込めて語りました。
わらべ歌も歌って楽しみました~♪


そして、今日、こんな嬉しいメッセージが届けられました

 

涙が出そうなメッセージの数々は、6年生の心の豊かさ、優しさ、純粋さにあふれているものでした。
ひとりひとり違います。

一番多い感想は、
「ことばに感情がこもっていて、聞いているだけで場面が読み取れて、登場人物の気持ちがわかりました」でしたが、
表情や表現、声の強弱、間、台詞のことなど、細かい点についても書かれていて、聞く力に本当に感心してしまいました。

そして、最後にこのような言葉を書いてくれた子どもたちがたくさんいました。

「迫力のある語り」
「美しい語り」
「きれいな語り」
「物語が輝く語り」 

 を今度また聞かせてください。


作者のある物語を語る時は、その責任感を抱え、語り伝えの昔話とはまた違う語りを常に心がけています。
作者の言葉のひとつにとつを大事に、その言葉の響きを大切に、文学を語るという、私の想いも伝わったかな。


そして、何より嬉しい言葉がありました

「「風切るつばさ」の語りを聞いてから、語りとはどのようなものか知ることができました。
  僕も、感情や気持ちをいろいろな形で表現できるようにしたいです。」


「感情や気持ちをいろいろな形で表現できるようにしたいです」
そうです。私の願いです。
子どもたちひとりひとりが自分の可能性を大いに発揮し、いろいろなことにチャレンジして、大きく羽ばたいてほしいです。


私の語る物語が、語ることでより輝き、子どもたちの心の芽が、大きく豊かに育つ良い食べ物になるように、
これからも語り続けていきたいです。



明日から、上野の森絵本フェスタが始まります。
3日、4日、11:30~噴水前広場でおはなし会です。

雨が心配です。
どうか、明日、みなさんと楽しい時間がすごせますように






学校訪問便り(6年生)♪

2012年04月23日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
今日は、国分寺五小へ、学校訪問でした。
初めての4月の6年生訪問です。

しかも、国語の教科書、最初の単元『風切るつばさ』文/木村裕一の「語り」の授業。



この『風切るつばさ』の語りをメインに、語りの世界を広げていく授業です。
この後、6年生も、自分たちで語りをしたり、グループで、1年生に昔話の語りをしていくそうです。
 

今回は、初めての、教科書の作品からの語りでした。
教科書ですから、やはり、その文章をしっかり「語る」ことが大切です。

 てびきには、「想像を豊かにして物語の「語り」をしよう」

教科書には、物語の「語り」についてこう書いてありました。

*声の大きさや読む速さ、強調するところや間の取り方などを工夫する。
*場面や人物によって口調や表情を変える。
*視線の配り方に気をつける。
*必要に応じて、身振りや手振りを交える

とても難しい授業です。
「語り」にとって、心をかけなくてはならないことが、こうも整然と書かれていると、私の「語り」は果たして・・・と考えます。



まず、私の中で、文字で書かれた『風切るつばさ』を自分で描き考えました。
空を見上げて、ツルの群れがわたっていくのを絶えず想像しました。
風の音を聞きながら、遠いモンゴルの草原を想像しました。
物語の中に出てくる、登場人物の心情、悲しみ、孤独、後悔、友情、信頼、喜び、いろいろ想像しました。

最後には、友情で結ばれた2羽のアネハヅルと一緒に、そびえ立つ山を、この6年生の皆にも越えてほしいなぁと思いました。
翼を大きくはばたかせて、明るい未来へ。

こうして、「語り」にした『風切るつばさ』
6年生のみんなに、生の声で、「語り」を伝えることができたでしょうか。


結構、今回は、いろんなチャレンジがありました。
6年生とだから、実現できたこともありました。

わらべうた、民話も、言葉の力を感じるものでした。
日本民話を語ったあと、昔話や民話の面白さについても述べました。
伝説にまつわる地名の話などもしました。

さすが、6年生なのです。
みんな真剣に、頷きながら聞いてくれました。
集中が続いてほんとに素晴らしかっったです。

宮沢賢治「雨ニモマケズ」は一緒に、私のすぐあとを追うようにみんなで語りました。

呼吸だけ合わせただけで、すべてが一致でき共有できました。
私にとっても、これからの「学校訪問語り」に活きる授業になりました。


国分寺五小の6年生のみんなと、楽しい時間を過ごせました。
貴重な国語の時間をいただきまして、先生方本当にありがとうございました。


また、秋、卒業記念と会えるのを楽しみにしています




   

学校訪問(6年生)

2012年03月05日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
今日は、国分寺の小学校へ学校訪問。

6年生卒業記念のお話し会でした。

5時間目に音楽室で6年生3クラス合同。



6年生と共に宮沢賢治の世界を味わいました。

最初は、リコーダーと歌「種山が原」で、賢治の佇んだ小高い丘を感じてもらい
続いて『雨ニモマケズ』を東北への祈りをこめて、6年生も一緒に声を合わせました。
みんなしっかり心を合わせて声に出していました。

そして、語りは、『よだかの星』。
全員の目が真剣でした。
それが力となって私まで伝わり、いつもと違う演出も出ました。
2幕にし、間はリコーダーを入れました。
語りのラストは、宮沢賢治作詞作曲「星めぐりの歌」を歌いました。

よだかの星、みんなの心に輝いてくれたことでしょう。
希望の星に向かって、春、晴れやかにみんな元気に中学校生活をスタートしてくださいね







学校訪問便り♪

2011年12月06日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
学校訪問便りがなかなか書けませんでしたが、

11月から、プログラムも変わり、冬のおはなしを語っています。
 わらべ歌も冬の歌を多く歌っております。

冬のプログラム

幼稚園・保育園 『小さな赤いセーター』『ねずみのすもう』
          『北風のくれたおくりもの』『ありときりぎりす』
          『こびとのくつや』       

小学校 低学年 『てぶくろを買いに』『ブレーメンの音楽隊』
          『ごんぎつね』『こねこのチョコレート』
          『ねずみのすもう』『かさ地蔵』

                
    
    中学年 『ごんぎつね』『あかいくつ』
          『あとかくしの雪』『ブレーメンの音楽隊』
          『つる女房』

    高学年 『つる女房』『菊花の約』『雪女』
         宮沢賢治作『雪わたり』『注文の多い料理店』


ただ今、新作  宮沢賢治作『烏の北斗七星』に取り組んでおります!


冬の冷たい風を肌に感じ、雪景色を思い浮かべ、そして、ほっと温かい手の温もり、人の心の優しさにふれながら、お話しの世界を旅しましょう。

2月ごろまでのプログラムです。
その他、リクエストもどんどんお寄せください。

明日は、久しぶりのにじいろ文庫

元気に『ブレーメンの音楽隊』を語ります!!






       
                                   

           

サマースクールおはなし会

2011年07月30日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
ボタンやらリボンやらフェルトやらを使って、世にも奇妙な、やえちゃん特製、おとぎの国の「虹鳥」作りましたよ!
羽が左右で違います。
まずは、こちら側ね。


********

水曜日、小金井第二小学校さくら学級サマースクールでおはなし会がありました。

初めての訪問なので、子どもたちはどんな様子かなぁと、別教室でスライム作りをしているところをチラッと覗くと、私を見つけた子どもたちが駆け寄ってきて、「おはよう!嬉しい!楽しみ!」と手を握って満面の笑みで迎えてくれました

わらべ歌も、手遊びも、みんな大きな声で、とびきりの笑顔!
絵本では、びっくり顔も見られました。

歌の入る素語りでも、お話が進むごとに手振りもついて、一緒に楽しい「おだんごぱん」になりました。

先生方も、歌も手遊びも一緒に楽しんで、とても温かく優しい空気の流れる会になりました。
先生が笑顔だと、やっぱり空気違いますよね。

同じ学校訪問でも、いつもの授業時間と違って、どこかのんびり寛ぐ感じもあって、夏休みいいなぁって思いました。


さて、明日は増田書店のおはなし会です。
夏休み、やっぱりちょっとお休みモードになるのかな?
日焼けした子どもたちに会うのがとっても楽しみです!



夜のお話し会!

2011年07月18日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
金曜日の夜、国分寺第七小学校サマーキャンプにて、21:30~夜のお話し会でした。

学校の正門前に立った時、突然地震がありました。
ちょっと怖かったです。
良かった。続行できて。

校庭いっぱいにたくさんテントが張ってあり、子どもたちは、大きな天体望遠鏡で土星と月を観測していました。
この日はちょうど満月だったのです。
くっきりすっきり、とても美しいお月様が校庭を照らしてくれていました。

私も望遠鏡を覗かせてもらいました。
土星を観たのは初めてでした。
真っ直ぐ縦方向の土星の輪が見えました!
ちょっとビックリ。
図鑑などで、横の輪がイメージにあったものですから。
肉眼では一点の星でしかわかりませんが、輪までしっかり見えて、すごいです。望遠鏡って。
本当に感激しました。

月は、月の美しすぎるのはもちろんのことです!満月の輝きが神々しかったです。


さて、お話し会は、5、6年生のみんなと。
夜まで、お友達と一緒にいられるのが楽しくて楽しくてという感じでしたね。

いつもの教室でも、窓から吹く夜風を感じ、他の教室は真っ暗でしんと静まり返っていて、やはり雰囲気は違います。

みんなで星空を見た後のお話し会。
宮沢賢治作『よだかの星』語りました。
ここぞという時に、風がひゅーっと吹いて、語りに力を添えてくれました。

みんなの心の中に、よだかの星が輝いたでしょうか。

語りの前、かたつむりの詩を語り、歌いました。みんなと掛け合いしながら一緒に歌いました。

なんと素直でかわいい子どもだち!
男の子もニコニコしながら、手振りもいれていい声を聞かせてくれました。

夜のお話し会は、みんな寄り添う優しいお話し会になりました。

どうか、楽しい夏の思い出になりますように。



学校訪問便り

2011年05月13日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
肌寒い雨降りだったり、夏日のように暑かったり、風薫る五月の爽やかさがなかなか味わえませんね。

皆さん、体調など崩してませんか?
お気をつけくださいね。

さて、パソコンが不調で、更新ままならず、携帯からです。
立ち上がるかな~と思って、待っていたのですが。。

今週の学校訪問のプログラムをまとめてご紹介です。
立川の小学校を二校回りました。

学年は、小学校二、四、五年生です。

プログラムは、
☆二年生
素話『おおかみと七匹のこやぎ』(グリム童話)『ももたろう』(日本民話)
絵本『ろくべえまってろよ』

☆四年生
素話『うりこひめ』(日本民話)『白狐』『約束』(武蔵国分寺昔話より)『やまなし』宮澤賢治作

☆五年生
素話『じゅげむ』(落語)『やまなし』宮澤賢治作

岩手出身の賢治をたくさん語っていきます!


震災から二カ月が経ちましたが、新聞やテレビ報道で伝わってくるものは、希望と過酷な現状とが入り混じり、私の胸の内は、まだまだ平静ではいられません。
「本当に大切なものはなんだろぅ、何をすべきだろぅ」と日々自問自答しながら、まだまだ涙することも多いです。

ですが、「毎日丁寧に生きる」だけは、心に置いています。

今、語る時に一番大切にしていることは、丁寧に言葉を発するということです。当たり前の語ることの原点ですが。。

おはなしで出会えた子どもたちとは、一期一会の機会かもしれません。
届ける言葉は、私の体から出てきた声にのって、優しく響き、そっと大事に渡したいと思うのです。


来週は赤ちゃんの会と高齢者の会です。

こちらの会では、手をつないで、「手をつなごう」を必ず歌っています。
手をつなぐって、やっぱりいいです。

一日一度は、誰かと、心からの握手やタッチをして、手と手を合わせたら、みんな心があったかくなっていんじゃないかかしら。。

幼稚園訪問便り♪

2011年03月10日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
澄んだ青空が気持ちよい日でしたが、
花粉がぁ。。
朝から目と鼻が重かったです~~


今日は、府中市のひまわり幼稚園に行きました。
リコーダーの音に耳を澄まして、「春よこい」を元気いっぱい歌って始めました

年中少さん

絵本『はなをくんくん』の後、「春に咲く黄色いお花で思いつくものなあに?」
と聞くと、大きな声で「たんぽぽ!」
わらべうたで、たんぽぽ、うめ、さくらと春に嬉しい歌をたくさん歌いました

 耳を澄ますおはなしにもすっかり慣れてきました!

年長さん

絵本の後、「黄色いお花で~?」と同じ質問をすると「菜の花!」と元気に返ってきました。
黄色いお花の連想も、身近なたんぽぽから春景色の黄色い菜の花に広がる成長に嬉しくなりました。

 年長組18人の小さなクラス

私と一体になるような輪ができて、
この人数だから読める、手のひらよりちょっと大きいくらいの小さな絵本、
大好きな絵本『ラチとライオン』を読みました。

とても小さな絵本ですが、弱虫ラチからたくましいラチに成長する、すごいパワーのある絵本。
幼稚園最後のおはなし会に読めたらいいなぁといつも思っていた絵本です。
最後は、みんなの大好きな『おだんごぱん』を語りました。
歌もバッチリで、年長さんみんなと一緒に語った感じです

もうすぐ卒園ですね。
そして、4月からピカピカの一年生
夢いっぱい胸に、元気に入学式を迎えてくださいね




春らしい「とらや」さんの最中。
お土産にいただきました。

  中は、しっとり白餡で、上品な美味しさです


あったか~い は~るよこい♪










小学校訪問便り

2011年01月28日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
今年の、小学校訪問も始まりました!!

水曜日は、武蔵野学園小学校5年生、木曜日は、国分寺の小学校2年生でしたが、
演目は、リクエストの宮沢賢治作『雪渡り』を中心にしたプログラムでした。

今、柔らかな日差しが降り注ぐぽかぽか教室での子ども達の少し高揚したいいお顔を思い浮かべながら、それぞれの『雪渡り』だったなぁと、しみじみしています。


5年生は、教科書でも、しっかり賢治の作品に触れているので、
新しいお話を聴くことにとても集中していました。

併設幼稚園のプレイルーム。小さなお椅子に座るのも懐かしい。。

2年生は、35分のおはなしを聴くのは、大変なことだったと思います。
実際、素語りでおはなしを聴くのが初めての子ども達でした。

『雪渡り』リコーダーの音色から



私も会話するような気持ちで語ったのですが、驚いたことに集中が途切れることがありませんでした。
そればかりか、おはなしの中にある、
「四郎とかんことはすっかり釣り込まれてもう狐と一緒に踊っています。」
とまるでぴったりのことが起こりました。

「しみゆきしんこ かたゆきかんこ~」
「きつねこんこん きつねのこ~」
「キックキックキックキック トントントン~」

作品の中の狐の子たちの歌の部分です。

もう、自然発生でした。
何人かの子ども達が、手拍子を取り、お囃子のようにかわいらしく歌ってくれたのです。
すると、他の子ども達も釣り込まれるように、みんなが、すぽっとお話の中に入り、まるで、狐の紺三郎と一緒に歌うように楽しそうに手拍子をいれて歌うのです。
私は語りながら、本当にびっくりしてしまいました。

このお話の登場人物、四郎とかんこは11歳以下。
たぶん、6~10歳くらいです。
2年生とはまさにこの年頃。
童心とはこのようなものですね。
くったくなく、おどけるようにおもしろそうに歌うのです。
私の方が、かえって子供たちの歌声に釣り込まれてしまったようでした。

子ども達にもそれぞれの余韻が残ったようです。
子ども達が、教室に帰り、最初にこんな言葉を投げかけてくれたそうです。
5年生は、「このまま目とか開けたくない気分」
2年生は、「紺三郎と一緒に自分も白狐になって遊んでたみたいだった」
と話していること、「かたゆきかんこ しみゆきしんこ」と鼻歌を歌いながら下校したことなど先生がお話してくださいました。

今日も語りながら、子ども達に感動してしまいました。
賢治の作品で、子ども達の素直な心に、純粋に触れることが出来ました。
子供たちの心は本当に尊いものです。
その命ひとつひとつがたくさんのエネルギーを持っています。
私たち大人は、その命を大切に守り育てなければなりません。

学校訪問では、たくさんの子ども達、先生方、ご父兄の方に会うことができます。
そこで、様々なたくさんの想いに出会います。
この優しい気持ちが世界中にあふれれば、きっと世界は平和になることだろうと思います。
小さな力を合わせて心をつないでいく。
そのことを大事に思って、これからも学校訪問に力を注ぎたいと思います。






八千代台でお話会

2010年12月17日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
今日は、雲ひとつない晴天の中、日暮里から京成線に乗り換え、千葉、八千代台へ。
中央線は、朝のラッシュど真ん中。立ち挟まれて宙立ち
その凄まじい中、息苦しさに参りましたが、京成線からは、がらーん。

澄み渡った青い空のせいか、電車からの眺めがすこぶるよくて、遠足気分で車窓からの景色を楽しんでいました
なか川を渡った時は、向こうまで見渡せてとっても気持ちよかったぁ
心の中で「鉄橋だぁ~」と叫んでました

さて、おはなし会は、八千代台南保育園。
園の大きな行事のひとつ、お遊戯会の中の最後のプログラムでした



私が到着した時は、園児達の元気な声が、園舎に響き渡り、保護者の皆さんもいっぱいで、
その熱気が、廊下まで伝わってきました。



わらべ歌から始めました!
そして、初めての訪問では、私の自己紹介の定番、『おだんごぱん』を語りました
これは、終了後の感想で、園長先生がもうびっくりするほどだったのですが、子ども達は、すごい吸収力とパワーで、『おだんごぱん』をまるで前から知っているように、大きな声で、一緒に歌ってました



保護者の方は、前から、園で練習していたんだろうと思ってたのですって

私もすっごく楽しかったです
みんなが大きな声で、本当に元気よくて、瞳がきらきらしてた
前列の2歳さんまでかわいく踊ってくれて。。
後半は、やえちゃんサンタになりました


ところで、「今日は、日本列島、この冬一番の寒さでした」と、ニュースで言ってましたが、
本当に?!
千葉は、穏やかな気持ちよい晴れでしたよ
園を出るときも、先生や保護者の方と
「今日は、本当に良い天気。暖かでよかったですね。」皆さんそんな言葉が自然にこぼれてました。
先生方は、お遊戯会の後、私は、おはなし会の後で、安堵感と楽しい時間を過ごせた幸福感がそう感じさせたのかしら・・・。

準備してくださった、お母さん方どうもありがとうございました。
赤ちゃんを抱っこしながら、大変だったと思います。
子どもたちにたくさんの幸福がありますように。


今、夜空を見上げたら、西の空にきれいなお月様。

「あしたもがんばりなさい」

優しいきれいな光を放ってお月様が言っているような気がしました。。


明日は、恵比寿ガーデンプレイス。
恵比寿三越八重洲ブックセンターです!

14:00~です

遊びに来てね













蔵前幼稚園でお話し会

2010年12月16日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
今日は、すごく寒かったですね~~

今年も蔵前幼稚園に呼んでもらいました
なんと、昨年と同じ、12月16日。
1年ぶりの幼稚園は、夏に耐震工事を終えて、壁も床もピカピカでした

 5階建ての幼稚園。

今回は、最上階の一番広いホールでのおはなし会でした。
眺めがいい~~

最初のご挨拶は、全園児一緒に。
年中年長さんは、私のことを覚えていてくれている様子で、園長先生が紹介をしてくださっている間にも、「やえちゃん」とか「や~えちゃん」とひそひそとささやきながら、嬉しそうに手を振ってくれてました

始まりの歌、♪『愛依の風にのって』をご挨拶に歌いましたが、
子ども達は、「あっ、この歌知ってる!」というような顔をして、すぐに、一緒に歌い始め、ハートの窓をかざしてくれました
また会えるって本当にいいですね

その後は、年少、年中、年長、30分ずつ、「絵本・素話・わらべうた」を盛り込んだ別々のプログラムでおはなししました。
みんな一緒に楽しいおはなし会になりました

蔵前幼稚園の担当の先生が、ホールの片付けをしながら、こんなお話をしてくれました。
「マジックショーや演劇など他の団体さんもお呼びするのですけれど、それは、子ども達みんなに観せるっていう感じですが、おはなしや絵本の読み聞かせは、やっぱり、違いますね。子ども達も、その子自身に語りかけられているような感覚になるみたいで、ずっと、印象深く心に残ってるんです。全然別物ですね。おはなし会は、いいですね。」

こういう言葉、しみじみ嬉しいなぁです。
階段を降りていくと、みんなお弁当の時間で、ドア窓から私を見つけると、大きく手を振って満面の笑顔。

良かったね。いいお顔だ
また、会えますように。



帰りは、かなり空気が冷たくて、ブルブルではあったのですが、歩いてすぐの浅草方面にお散歩しました。

蔵前から歩き始めると、見えてきた見えてきた、初めて肉眼で見るスカイツリー。



雷門の手前で、右を見ると、こんなよう。

 

仲見世通りは、平日だからかな。
歩きやすかったです。



明日17日から、「羽子板市」ですって。
たくさんのお店が並んで、準備してました。

 長女が生れた年、ここまで買いにきたのよね~。思い出すわ

焼きたての人形焼をお土産に。

 こんなにおいしかったかしら?

真空パックされて、日持ちのするのとは断然違う美味しさです!

合羽橋まで歩きたかったですが、寒くて今日はやめ
本当に冷えました~~
帰ってから、こたつにすっぽり入って丸くなってて、子ども達に笑われてました


明日は、千葉、八千代台です。
初めての保育園、楽しみだなぁ
お天気はどうなんだろう。。

中学校訪問おはなし会

2010年12月09日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
今日は、立川市の中学校へ呼んでいただきました

1年から3年生まで各学年2クラスずつ、授業時間1~6時間を使って、語ってまいりました。

かなりハードな時間割でしたが、ぎっしりつまったハードさを感じない、今回は、とても静かなプログラムでした

静かなって?と思いますよね。
というのは、今日、語った作品は、心澄む、とてもロマンを感じるもので、ずっと物思いにふけり、遠くを見つめるような気持ちでいたのです

と言うのも、中学校から、リクエストいただいていたのは、『古典を楽しむ』がメインで、
1年生『竹取物語』、2年生『枕草子・春暁』、3年生『奥の細道』でした。
教科書からの課題です。
その他は、ご自由にということでした。

「竹取、枕草子(冬)、奥の細道」から浮かび上がってくるイメージが、
どうしても、冷たい空気に冴え冴えと輝く、青白いお月様。
とても静かで美しく、月光の帯が白く輝いている景色。

そして、宮沢賢治の『雪渡り』の世界も重なります。
青白いお月様の輝く、美しい月夜の晩のおはなしですものね。

こんなイメージで、おはなし会のプログラムも決めました。

リクエストでしたが、ここにある、孟浩然「春暁」は、「春眠不覚暁」から始まりますよね。
これは、語っても、季節に合わぬ違和感もあり、変更しました。
もちろん五言絶句です。
大好きな李白の『静夜思』を語りました。
そして、全員で暗誦できるように10回は繰り返しましたね
なかなか、いい響きだったです
先生から拍手もらいましたから

実は、『雪渡り』と向かい合いながらも、私の中でこの『静夜思』の世界を浮かべているので、これしか思い浮かばなかったというのが本音です

李白の傑作ですから、好きな方もたくさんいらっしゃるでしょう。
声に出すと、とても安らかになり、それでいてとても切ない気持ちになる詩のひとつです。
ここに記します。
もしかしたら、昔、暗誦したりして、懐かしい気分になられる方もいるのではないですか・・・
   
   
   『静夜思』 李白

    牀前看月光  
    疑是地上霜  
    挙頭望山月  
    低頭思故郷  

  牀前(しょうぜん) 月光を看(み)る
  疑(うたご)うらくは是(こ)れ地上の霜かと
  頭(こうべ)を挙げて 山月を望み
  頭(こうべ)を低(た)れて 故郷を思う


私がこの名詩を初めて知ったのは、高1でした。
担任の先生から教えてもらいました。
先生の専門は古典でした。
私は夏休み明けから、先生と交換ノート!!してました。
というと聞こえが悪いですが、先生が、俳句、和歌、漢詩を紹介してくれ、私は、その鑑賞を書くということをほぼ毎日続けていたのです。
私が、古典が大好きになったのも、この雲龍先生の影響でした。

今日の、課題のお話をするときも、この先生から聴いた、心に残っているお話もしました。
そして、3年生には、ちょっと難しかったかもしれませんが、中島敦作『山月記』を語りました。
「こういう男っぽい作品を語る方が合ってますね」とよく言われている大好きな作品です。

この作品の中にも漢詩が含まれています。
3年生諸君とは、一緒に読み下したり、訳文作ったりしました。
これもまた、明月を見て、また、非常に切なくなるものです。

でも、『山月記』は、おもしろかったと好評でした
中には、ちゃんと読んでから、またもう一度聴きたいですと感想をくれた生徒もいました。
「続きは、高校でね」っと、少し宿題もだしました。

全体を通すとまんまですが、『静夜の思い』とタイトルをつけたくなりますね

今日よくよく思いました。
『静夜思』、中国語で発音して語ってみたいな