緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
本や映画などの勝手な独り言を書き留めています

ローズ・バッドならぬローズ・ヒップです。

2014年03月16日 | ガーデニング
私の体調が悪く、なかなか庭いじりもままならず、狭い庭は荒れ放題です。ごめんなさい、お花たち。

でも、このところ暖かくなり、久しぶりに庭に出る気持ちにもなりました。少し草むしりをして、植木の枝の伸びたところを詰めたりしてみました。

バラもあまり立派ではないけれど、3本ほど植えてあります。その中の一本に少し大きなバラの実がついていました。バラを育てている人が知ったら怒られそうですね。実をつけさせると木が弱ります。

なんと4つも実がついていました。ローズ・ヒップですね。



ミニバラにも実がついていました。この春はあまり花を咲かせてくれないかな? 早く生ごみから作ったたい肥をやらないといけません。寒肥といって、寒いうちの肥料が大事です。



これは、バラの手前に咲くアーモンドの木になったアーモンドの実です。





去年はアーモンドの花がよく咲き、実もいくつもなりました。でも、どうやって食べたらいいのかわからず、そのままにしています。ネットで調べれば、なにかわかるかな?
アーモンドの木はその花がきれいで、もっぱら花見のために植え付けたものです。アーモンドはバラ科で桜の花と似ているピンクの少し大ぶりの花を咲かせます。アンズの花よりも派手でしかも花が長持ちします。寂しい小さな庭ですが、アーモンドと利休梅の白い花が咲くその季節は、少々我が家の庭も華やかになってくれます。

ローズつながりで、「ローズ・バッド」(バラのつぼみ)で有名な映画「市民ケーン」を思い出しました。オーソン・ウェルズの名作映画です。
海外の映画人が選ぶ映画100本のベストワンにずっと長い間、君臨していた名作です。主人公が死の瞬間、「ローズバッド」とつぶやくのが、この映画の大事なキーポイントになっていました。

これは何の関係もない、新宿ルミネの地下にある女性ファッションショップの看板です。



オーナーが「市民ケーン」のファンなのかな?

その名画ベストワンに、ここ最近は日本の小津安二郎監督の「東京物語」が選ばれることが増えてきたようです。確かに小津の「東京物語」は時代を超えて、国民性を超えて、人間そのものを描き出した優れた映画です。
特に、私も年齢とともに家族とは? 血縁とは? と考えさせられることが増え、改めて小津の偉大さがわかるようになってきました。

私の現在などは、限りなく杉村春子に似てきたような・・・
いやいや、原節子演じる戦死した息子の嫁の、「いいえ、私はそんなにいい人ではないのです。私は悪い人間です」の本当の意味も少しは分かるようになりました。

若い時って、何がわかって映画を見ていたのでしょうね。確かに人生経験を踏まないと理解できないことも多い映画もありますし、小津作品などは特にそういう面がよりあるような気がします。

若い時に溺れるように好きだった吉田喜重監督の「秋津温泉」などは、いま見るとどう感じるのでしょうか?
長門裕之がミスキャストだという話もありましたし、もし岡田茉莉子が希望した芥川比呂志だったら、どんな映画になったことでしょうか。素敵すぎて、岡田茉莉子演じる新子役がかすんじゃうかな?

同じように心をわしづかみにされた日活の蔵原惟繕監督の「執炎」も、大人になりすぎた今の私が見たらどう感じるのでしょうか?あの映画の浅丘ルリ子は本当に切なく美しかったです。

決して得意ではない主人公二人、浅丘ルリ子と岡田茉莉子ですが、あの2本の映画のおかげであの役の女優としては大好きです。伊丹十三(当時は伊丹一三だったかしら)も長門裕之も好みの男性ではないけれど、映画の中ではとても魅力的なある一時代の日本の男でした

海外の俳優では、若ーいときはスティーヴ・マックィーンが大好きでした。「拳銃無宿」のマックィーンです。「荒野の七人」の彼です。「ブリット」の彼です。「大脱走」の彼です。

以前、ハワイに旅行したときにレンタカーを借りて、ハナウマ湾や恐竜博物館に行こうということとなり、私は「ブリット」でマックィーンが乗っていたモスグリーンのムスタングに乗れるというので、天にも昇る夢心地、乗ってみたらなんということもない車でしたが、彼が乗っていたムスタングはすこぶる素敵でした。

私は、マックィーンの元奥さん、ニール夫人も大好きでした。可愛らしくて世話女房で、しかも年上だったかな、下積みのマックィーンを支えて、一流の役者にした素敵なお似合いのご夫婦だと思っていたのに、後年離婚をしてしまいました。
マックィーンはその後、「ゲッタウェイ」で共演したアリ・マッグローと再婚し、晩年はまたほかの女性と結婚していました。
離婚の真相などは当事者にしか分からず、ニール夫人が、マスコミに現れている通りの女性だったかはわからないことなので、なんで離婚したの?などと余計なことは思わずに、ただタフガイのイメージが強かったマックィーンの早すぎる死(享年50歳)を悼むのみです。

あのスレンダーで精悍で、スポーティーなマックィーンが晩年ガンに倒れ、メキシコでの自然療法に頼り、衰えた声で「必ず自分はガンを克服して元気になる」とインタビューに答えたしわがれた声が耳に残っています。

ローズバッドから、話は飛びに飛んでしまいましたが、バラのつぼみならぬバラの実から次々と思い出がよみがえるのも年寄りの特権だと思って、庭いじりを楽しむことにいたしましょう。

我が家のほかの木々の蕾たちです。



これはアーモンドの蕾です。5月にはきれいな華やかな濃いピンクの花が咲きます。



これはしだれ梅の蕾で、数日後にはもうきれいに花開いていました。



私が大好きな白い花が咲く利休梅の蕾です。今年もきれいに品よく咲いてくれることでしょう。



こちらはボケの花の蕾です。なんだかみな同じ時期に花開きそうですね。



これはクリスマスローズの花の蕾です。クリスマスローズという名前ですが、実際に咲くのはクリスマスよりずっと遅く、今頃3月半ばになりますね。レントフラワーの呼び方もあります。イエス・キリストの受難節のころに咲くことから、受難(レント)の頃に咲く花ということで、レントフラワーとも呼ばれるようです。



白と濃い紫色の2色のクリスマスローズが植えてあります。



こちらは、新浦安に住む義母のマンションから地震を逃れて移動してきた花の蕾です。まだ名前がわかりません。



水仙の蕾と花開いた様子です。可愛いですね。水仙も大好きです。





最後は我が家に初めて実ってくれた夏みかんです。今年は初めての収穫で、4個だけでしたが、自分の家の庭でなった果物を食べられるなんて嬉しいです。



また、来年も実ってね。楽しみにしているからね。自然の力って素晴らしいですね。怠けて今年は咲かないなんてないんですものね。一日一日を十分に生き切ること、このことは花や木、そしてラムからも教えられます。人間たちも負けられませんね。






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2 コメント

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Unknown (るるべるママ)
2014-03-18 16:54:24
ラムママさんのお庭は、色々な種類の木が
ありますね。
アーモンドの木、これはいいですね。
我が家に遊びに来る野鳥達の大好物です。アーモンドの実を細かく砕いて置くとすぐなくなります。

ローズヒップは確か、薬草の効果があったのでは?
私もバラは、10本くらい育てていますが、手入れが
大変です。しかし花が咲くとその香りに癒されて
育てた甲斐があります。

ラムママさんの様にプロの方と違って詳しくは
無いのですが、映画を見るのは好きです。
但しケーブルテレビのスターチャンネルです・・
月に10本は見ています。

今日は春一番、強風ですね。
体調がすぐれないとか、早く良くなります様に。

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雑多な庭です(笑) (ラムママ)
2014-03-20 21:12:37
写真はアップにできますので、なんとかごまかしていますが、まとまりのない雑然とした庭なのです。
るるべるママさんのお宅のようにバラできれいにしつらえているお庭が羨ましいです。

季節になるとホームセンターに行き、目についた植木を買ってきて植えてしまうので、なんともめちゃくちゃな庭になってしまいました。
花水木が好きなので、越してからすぐに植えたのに、結局花咲かず、枯らしてしまいました。今は同じところに山法師を植えてあるのですが、これまた花咲く様子がありません。南からの日照が少なく、西日が当たる庭なので、少しでも繊細な植木はうまく根付かないようです。

でも、私の手入れ不足もなんのその、毎年咲いてくれる花があるので、なんとか慰められながら少しずつ手入れをしています。今年は、もう少し統一感のある庭を目指します。

また、バラの咲くころになったら、るるべるママさんのきれいなお庭を見せてくださいね。待っていますね。
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