アーモンドの花

今年もアーモンドの花が、綺麗に咲いてくれました。

「年々歳々花相似たり
年々歳々人同じからず」

来る年ごとに花は同じように咲いて、変わりない姿を見せてくれるけれど、花を見る人の姿は変わる。紅顔の若者も時々刻々年老いて、過ぎゆく時の流れには逆らえない。大自然の前には人間は、小さく儚い存在なのかもしれませんね。

去年と同じように咲いてくれたのに、そのアーモンドの花を見る私の気持ちや生活の有り様は変わってきています。

同じなのは、こうした自然の美しさや変わらない強さに対して感謝する気持ちです。

今年も咲いてくれて、ありがとう。去年は花の美しさに心躍らせるような状況ではなかったけれど、神様に守られて今年は花の美しさを味わえるようになりました。

限りある命だからこそ、人は大自然を前にすると敬虔な思いを抱くのでしょうか。

世の中は新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、終息のメドがたたない状況です。せっかく春の花々が次々と咲きはじめ、人間を愉しませてくれようとしているのに、重苦しい空気が立ちこめています。

力も知恵も足りない私たちですが、一日も早くこの難局を乗り越えられるように大いなる力が働いてくださるよう祈りたいです。