緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
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韓国映画「建築学概論」

2014年03月09日 | 映画
公開されたころからずっと見たいと思っていた韓国映画「建築学概論」をやっとDVDで見ることができました。
主演女優のハン・ガインが苦手だったので、その分なかなか食指が伸びなかったのかもしれません。
ツタヤの準新作5本で1000円という呼び込みがなかったら、まだまだご縁がなかったかもしれません。

いやー、久しぶりにしっとりしたいい映画でした。韓国での評判は聞いていたので、観たいとは思っていたのですが、こんなにも素直で心の隅々にしみこむような作品だとはおもいませんでした。

大学1年の頃の初恋を、十数年後の現在の二人から振り返る状況での内容なのですが、韓国作品の独特なうるささや泥臭さもなく、どの国のどの年代の人が見ても、きっと清らかな涙を流せる映画だと思いました。だって、誰にでも初恋のほろ苦い思い出はのこっているものですもの。

数々の初恋アイテムはちりばめられています。<初雪の降った日に合う約束><そしてその日には決して会えない><借りた音楽CDは決して聞くことができない><夢の家は、初恋が終わり、すでに時間が過ぎ去った後に完成する>などなど、手垢のついたようなアイテムがいくつもあるのですが、けしてそれがあーあー、またかとはならず、きれいな静かな画面から直に私たちの心に届いてきます。

苦手なハン・ガインも、この映画では嫌味も感じず、初恋の女性の成熟した魅力を見せています。
そして、いつもいつもの真面目な不器用なオム・テウン、まさに彼のキャラクターそのままの男性主人公でした。

大学生のころの二人を演じた若い俳優も抑えた演技で、映画の魅力を高めました。
そして、チェジュ島に建てられる家、ガラス張りの窓の向こうにはチェジュの海がきらめき、海の中に抱かれるような素敵な家が出てきます。

また、チェジュ島に行きたくなってしまいました。しかし、風の島と言われるチェジュ、あの総ガラス張りの海に面した窓、台風のときはどうなるのでしょう? 「オールイン」の舞台となった家も台風の強風で壊されてしまったとか。
「建築学概論」の家も、台風が来る前に見に行きたくなりました。

いい映画を見ると、本当に幸せな気持ちになります。5本1000円、安いです。でも、返す時間がきて、「トガニ」は見られず返却します。家族が「R18だよ、刺激が強すぎるよ。まだ止した方がいいよ}とそばでうるさいです。わかりました。あとは「ライフ・オブ・パイ」だけ見て、返却します。「10人の泥棒たち」はちゃんと見ました。これももちろん面白かったです。


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