エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ゆっくりと徐々に

2016-05-19 02:06:50 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「眼」と「顔」と「名前」
  ほんのささやかなことが、単なる些事じゃぁなくて、一生を左右する…。だけど、それだけでもない。永遠を左右することでもある…。だから、...
 

  発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、とにかく、テンデバラバラですから、集団をまとめることが難しい。そこで舞台を作るのは、本当は、とっても難しいはずですね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.338の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

  私が一緒に関わった舞台監督たちが賛成してくれていることは、味噌は、ゆっくり進めることと、徐々に関わることだ、ということです。最初の遣り甲斐は、参加者たちに部屋にい続けてもらうことでしょう。ケヴィン・コールマンという、「法廷のシェークスピア」の舞台監督は、私がインタヴュウした時に、次の様に言っています、「はじめに、私どもは、参加者の皆さんに立ちあがって部屋を歩いてもらいます。次に、私どもは場を落ち着かせます。すると、皆は当てもなく歩くことがありませんし、ほかの人に気付くようになります。しだいに、セリフ付けがあまりなくても、場が入り組んだものになります。つま先立ちで歩いたり、かかとで歩いて見たり、あるいは、後ろ歩きをしたり。すると、あなたが誰かに身体をぶつければ、金切り声を上げて倒れ込みます。30回くらい、セリフ付けをすれば、みんなは両腕を振って、部屋からいなくなります。私どもは体を温めますが、もしも、あなたが大ジャンプをすれば、皆が壁に身体をぶつけるのを見ることになりますよね…。

 

 

 

 

 ちょっと訳しづらい。具体的状況が分かりづらい。でも、演劇を始める際の、舞台監督のケヴィン・コールマンさんの配慮について、ヴァン・デ・コーク教授が訊いた話を描いているはずですね。

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達に関わる際の味噌は、ということです。それは演劇トラウマ療法じゃなくても、特に、重たい発達トラウマ障害の子どもたちの関わりの基本は、ゆっくりと徐々に、という訳です。

 

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