心に響き、人を納得させるもの 改訂版
仏教的に申し上げれば、ルターは不思議な縁でヴィッテンベルグに行くことになりました。 Young Man Luther 『青年ルター』p196の第2パラグラ...
PTSDだった退役軍人3人にとっても、演じることが、新しい自己発見、につながっていたみたい。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第20章 Finding your voice : communal rhyhtms and theater「自ふんの声を見つけてね:共通のリズムと劇場」p.333の、ブランク後の、第2パラグラフから。
家もない退役軍人達の苦境を演劇に仕立て上げたくて、3人は、近所に住んでいた劇作家のデェヴッド・マメットを説得して、毎週自分達のグループが、自分達が経験したことから脚本を作ってもらっていたんですよね。おまけに、マメットは、アル・パチーノ、ドナルド・サザーランド、マイケル・j・フォクスを、「戦争画」と呼ばれる晩のためにボストンに来るように誘ったんです。その時集めたお金で、私が患者さんたちと会っていた、退役軍人局の診療所が、家のない退役軍人達のためのシェルターに生まれ変わることが出来たんですね。プロの俳優たちが演じる舞台に立つこと、ベトナム戦争のいろんな記憶について話をすること、それから、自分たちの詩を読むことは、それまで3人が受けて来たどんなセラピーよりも、治療効果があることは、火を見るよりも明らかでしたね。
ヴァン・デ・コーク教授が提供していた治療よりも、3人の退役軍人自らが体験したことを演劇にして、自分も演じ、詩を朗読することに、遥かに治療効果があったことを、ヴァン・デ・コーク教授自らが報告しています。自分よりも、真理が、≪超越≫していることを、ヴァン・デ・コーク教授は知っているから、できることなんですね。自分の業績で自分が偉くなったように思う、タケノコ、「無知無恥」とは、出来が違いますね。
経験を演劇にすることに、何で治療効果があるのか?
それは、自分の経験を単に主観的、受動的に内に秘めていることを止めて、演劇にして表現して、対照的に、能動的に、再体験する、受け止め直すことが、治療に、「救い」になり、圧倒的で、しかも、静かな悦びに至るんですね。それは、「罪(的外れ)」を主観的に、受動的に、内に秘めている時には、「罪(的外れ)」でしかないのに、それを、神様との真実な関係において、表現(告白)して、対照的に、能動的に、再体験する、受け止め直す(神様に許していただく)と、「救い」に至り、圧倒的で、しかも、静かな悦びを体験するのと、全く同じことですね。