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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

何があっても 「大丈夫!」

2016-03-04 07:19:59 | アイデンティティの根源

 

 

 
おとぎ話の鈴鳴らし
  自然の力や神の意思を感じていたい。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p91の第2パラグラフから。 &n...
 

 

 「弱くなるのは、幸いなるかな」、と言える人物でありたいものですね。そうすれば、「何があっても大丈夫」ということ請け合いです。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.109の、ブランクまでの4行です。

 

 

 

 

 

しかしながら、厳しい現実を押し付けられた時は、なんて無力なんでしょう」という事態を受け入れざるを得なません。年を取ったために、competence コンピーテンス、「人とやり取りする力があると同時に、物事に対処できる力がある感じ」でもなくなることは、見くびられた感じでしょ。私どもは、いい年をして、恵まれない幼子みたいになりますね。

 

 

 

 

 年を取ったり、親しい人から裏切られたり、権力の犬ども(小役人)からイジメられたりして、「なんて無力なんでしょう」という事態を受け入れざるを得ない場面に出くわすことになるのは、日常茶飯事じゃぁないにしても、創造的な人ほど、巡り合いがちですね。「なんて無力なんでしょう」という事態は、恥さらし、と人も嘲り、自分でも自己嫌悪に陥る場合もあります。

 この時に、生きてくるのが≪本当の自分≫であり、「自分自身の感じ」です。最初の舞台の時に手にしたデッカイ希望が、スゥーと立ちあられて、「大丈夫」であると腹から実感できることを、皆さんにも実感していただけたら、と願ってやみませんよ。

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狭き門より入れ

2016-03-03 08:46:34 | アイデンティティの根源

 

 

 
あらゆるものは、自然の力や神の意思で生かされている
 小さな演奏家のビブラートも素敵です。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p90の最後の行途中から。  &n...
 


 

 今のニッポンの学校で、最も足りないのは、この≪聴く力≫です

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、ブランクから。

 

 

 

 

 

             3

 とうとう私どもは、最後の、まとめる力の危機までやってきましたね。まとめる力の危機のおかげで、もう一度、私どもは、無力な存在の入り口に至ります。とにかく、その昔いた停車場に至ります。

 

 

 

 

 

 さっきのブログの翻訳で、ジョアンが、「弱くなるのは、幸いなるかな」と言ってましたよね。エリックは、「まとめる力の危機」は、「無力な存在の入り口」に至ることだと言いますでしょ。それも、幸いなるかな、なんですね。力があること、大きいこと、早いことが、この世的には賛美されがちですが、まとめる力を本当に手にするためには、「狭き門より入れ」、ということなんですね。

 

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今こそ必要な≪聴く力≫ 改善版

2016-03-02 22:36:36 | アイデンティティの根源

 

 

 
「わが魂の指揮官」
  「インビクタス-負けざる者たち-」。BSで放映されたので、久しぶりに見ました。マンデラ大統領のリーダーシップと「虹の国」づくり。少数の白人が、政治経済を牛耳っ...
 

 本物の創造的な人には、「成功」の中で悩み、みたいな、尋常ならざる道がありますね。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、2節の下から6行目途中から。

 

 

 

 

 

ルターは回復した時、ルターは技術体系という建物と共に前進しました。しかし、ルターは、自分の教区の人たちや学生たち、それから、王子たちのニーズに、最後の最後まで、応えたんですね。ルターが時々怒りを爆発させる時だけ、拒絶の炎がほとばしり出ましたが、それは、ルターにとっての精神衛生でしたけれども、ゲルマン人には、ずうっと続く悪い例になりましたね。

 

 

 

 

 ですから、ルターは人の話を≪聴く力≫が人並み以上に強かったと言えそうですね。ルターには、≪聴く力≫、聴く耳があるから、人が寄ってきますし、人が依ってくるわけですね。ニーズに応える道も開けます。

 今のニッポンの学校は、大川小学校のように、子どもの命や人権よりも、組織の目先の利益を優先しがちです。なぜなら、敗戦直後の自由主義的な教育はわれて、時の政権のご都合主義に盲目的に従い、「人間を上下2つに分けるウソ」の猛毒と、「悪い良心」の毒牙にやられているからです。ですから、善意の暴力が猛烈で、彼らの「正しいこと」を子ども等に押し付けること、甚だしいこと、目に余ります

 したがって、

 今のニッポンの学校で、最も足りないのは、この≪聴く力≫です

 

 

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「成功」の絶頂でこそ、落ち込む 本物の創造性

2016-03-01 07:21:57 | アイデンティティの根源

 

 相手の気持ちにピッタリ寄り添う言葉を語ることが出来たら、相手の人の瞳は輝きだすでしょうね。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、4行目から。

 

 

 

 

 

 ルターは、自分を確かにさせるのが遅かったし、おまけに、性的に親しみのある関係を育むのも遅かったから、親しみのある関係と次世代を育むことが、ルターの人生においては、一緒になっちゃいました。ルターが次世代を育むことが危機に陥った時に、すなわち、ルターが父親であると同時に、幅広い人たちのリーダーになった短い時期のことをお話してきましたね。その人たちは、欲張りで、反抗的で、神秘的な向きに、ルターの教えを広めました。ルターはこの段になって、この舞台の危険を嫌というほど味わうことになりましたね。それはすなわち、逆説的なことですが、創造的な人が、他の人よりも味わわなくちゃならない、stagnation スタグネイション 《異性や異世代と対話が出来ず、支配したり、ホッタラカシにしたりすること》」です。それを、ルターは、躁うつ病(双極性障害)として味わいました。

 

 

 

 

 「成功」の絶頂でこそ、落ち込む。皮肉な話でしょ。創造的な人ほどそうだと、エリクソンは言いますね。ユングのところに相談に来る人も、現世的には成功した人が多かったと言いますでしょ。その人ならではの生き方は、現世的な、現ナマ的な、評価とは、異なる物差しがあるらしいですね。むしろ、現世の物差しとは真逆な物差しである場合も少なくないのが真実でしょう。

 本物の創造性は、エバーグリーンですね。

 

 

 

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相手が乗り出してくる言葉

2016-02-29 23:44:49 | アイデンティティの根源

 

 

 
なぜ、大人はウソをつくのか?
  「なぜ大人は嘘をつくのか?」。これは、映画「ソロモンの偽証」広告のキャッチコピーです。その映画評論をしようとしているのではありません。新聞一面広告で、例によっ...
 

 

 ルターは常識や通念に囚われない、自由人。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.259の、下から4行目途中から。

 

 

 

 

 

 ヴァルトブルグでも、ルターは。聖書を翻訳したことで、同じ民族の各家庭に入り込むことが出来る優れた力を伸ばしました。説教者として、卓上談話をするものとして、自分の残るの人生を、親しみのある関係をやり取りすることもできることと、そのせずにはいにれないことを示しました。このテーマのみで、ルターについてもう一冊書けますね。おそらく、そんな本には、一番腹を立てたお喋り意外すべて、読み手にピッタリと合うやり取りだと分かることでしょうね。

 

 

 

 

 

 ルターがいかに人に合わせた言葉を自在に使っていたかが分かりますね。こころの寄り添う力が、ブルース・ペリー教授のいう勘が働いていたのだろうと思います。相手の気持ちにぴったりとくる言葉を、話し言葉にすることが出来れば、相手の人も乗り出してくるのが見えるようですよね。

 

 

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