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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

問い続けてね

2016-03-09 08:47:47 | アイデンティティの根源

 

 

 

 
憲法前文を読むと、安倍晋三政権は憲法違反だと分かりますよ。
  憲法の前文を読むと、安倍晋三政権がやっていることは、権力の濫用なだけではなくて、憲法違反だと分かります。 どこが憲法違反なのでしょうか? 憲法の前文を...
 

 

 まとめる力が発揮されるのは、生きる指針があって初めてできるものでしょうね。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.261の、長~い引用部分の後から。

 

 

 

 

 

 このまとめる力の危機は、普通の人の人生では、最後の危機なのですが、「宗教的人間」にとっては、生涯ついて回る、いつもの危機です。宗教的人間は、遊び仲間よりも、親や教師に比べてさえも、いつでも、老けていますし、若い内から突然に老けてしまうものです。それに、宗教的人間は、普通の人が生涯かけて、ようやくうすうす気づく様なことに、若い時分から注意を払います。すなわち、どうしたら、生活の中で堕落せずに済むのか? 死んでも、人生の意味をもらたすものは何か? と言う問いです。

 

 

 

 

 

 宗教的な人間は、生涯かけてもハッキリ分からないような問いを、早くから問う存在ですね。それは、多くの人が気付かない問いを、早くから問い続ける存在だと言い変えられますね。問い続ける存在、それが宗教的人間です。

 

 

 でも、問い続けること自体は、どなたにとっても、人生を意義深いものにするためには、必要なことですないですか。

 

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まとめる力と生きる指針

2016-03-07 06:47:57 | アイデンティティの根源

 

 

 
神聖な意味はいつでも味わえる、いつでも忘れ去られる
  信頼はあらゆる発達に先んじます。信頼のない者の発達は、エリクソンの言葉で言えば「偽りの前進」です。 Young Man Luther 『青年ルター』のp1...
 

 

 まとめる力があることは、自分の尊厳を守ることの要らしい。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、長~い引用部分の最後の行の途中から。

 

 

 

 

 

というのも、その人は、それぞれの人生は、人生の巡り合わせの一かけらと、歴史の一かけらが偶然に一致したものだと知っているからですし、その人にとって、人間すべてをまとめることは、その人がまとめるやり方と完全に一致すると知っているからでもあります。まとめるやり方は、文化や文明によって発展するものですが、「魂の親譲りの遺産」になります。それは、自分自身の道徳的父性の印となります(スペイン語で「名誉は、魂の伝承です」『カルデロン』より)。まとめる力があれば、最終回答を出さずとも、死はそのトゲを失くします。

 

 

 

 

 

 まとめる力は、父親譲りの道徳らしい。それは、まとめる力が、一定のオリエンテーション(方向性)を必要としていることを示すものでしょう。まとめると言っても、無定見では、まとめることなどできないからでしょう。一定の方向性、一定の目的のある生き方、生きる指針があって、初めとまとめることに繋がるものだからでしょうね。

 

 

 

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自分を確かにできないニッポン人

2016-03-06 20:42:09 | アイデンティティの根源

 

 

 
見通す力=信頼する力
  三浦雄一郎さん。昨年の5月に80才でエベレスト登頂に成功して、話題になりましたね。当ブログ目標・指針・目的、そして、ヴィジョンでも、「三浦雄一郎さんのことを研...
 


 

 まとめる力があると、自分の人生は唯一無二、と分かるものらしい。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、長~い引用部分の11行目途中から。

 

 

 

 

 

自分の人生を唯一無二として受け入れることは、両親を新たに別の形で大事にすることです。自分の人生を唯一無二として受け入れることは、離れた時間、別々の目的をまとめるのも同然です。人間の努力に意味を授ける、様々な生き方は相対的であることは知っているけれども、まとめる力があることは、「殺すぞ」と脅かされたり、「首だ」とおどかされたりしても、自分自身の生き方の尊厳を守る心構えをすることです。

 

 

 

 

 

 ニッポン人が大勢順応主義で、自分の「上」の子分に進んでなるのは、自分の人生を唯一無二と感じていないからですし、まとめる力を持ち合わせていないからでしょ。ということは、自分を確かにさせること出来てないのが、ニッポン人、ということのなりますもんね。

 

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自分の人生の必然性、自分の人生を唯一無二と思えた人は幸いなるかな

2016-03-05 10:55:01 | アイデンティティの根源

 

 

 
瞳の美しさ
 このブログと全く関係のない子です  学校でクラスから飛び出す、教員のいうことを聞かない、授業に出ても、授業を「妨害」するような発言を繰り返す、校外で下級生に...
 

 

 まとめる力があると、人生に無駄はない、と分かるものらしい。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、長~い引用部分の7行目途中から。

 

 

 

 

 

「世の中の事にはすべて、秩序と意味があるもんだ」ということに対する揺ぎない確信は、自己愛の時期の後に来る、自我を大事にすることであって、≪本当の自分≫を大事にするものではありません。それは、いかなる代価を支払っても、世に中の秩序とスピリチュアルな意味付けをもらたしてくれる経験です。それは、自分の人生の巡り合わせを、そうならなくてはならなかったもの、必然として、他をもって代えがたい、たった一つの人生だとして受け入れる経験でもあります。

 

 

 

 

 

 自分の人生の必然性、自分の人生を唯一無二と思えた人は幸いなるかな

 

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7つの舞台の果実 : 揺ぎ無い確信

2016-03-04 07:56:14 | アイデンティティの根源

 

 

 
反抗的人間 Noとハッキリ言う≪市民的勇気≫
  先日このブログでご紹介しました、岡田尊司さんの『子どもが自立できる教育』の一節。「ヨーロッパの教育でとても重視されるもので、日本では軽んじられているものとして...
 

 

 まとめる力≪狭き門≫より入って初めて、手に入れられるものでしょうね

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、長~い引用部分から。

 

 

 

 

 

 あれこれと物事や人々の世話を焼いて来た人で、いろんな人々を生み育て、いろんな物事や思想を作り出しすことに必ず伴う、酸いも甘いも味わい尽くした人だけが、7つの舞台の果実を手に入れることができるものなんですよ。それは「自我をまとめること」と言う以上の言葉を知りません。明確に定義することなどできませんが、そういう心構えについて少しふれましょうね。1つは「世の中の事にはすべて、秩序と意味があるもんだ」ということに対する揺ぎない確信をいただける、ということです。

 

 

 

 

 ジョアンとエリクソン、完全にシンクロしてんですね。だって、ライフサイクルの理論は、お2人の合作、ですからね。

 ですから、「なんて無力なんでしょう」という事態を受け入れざるを得ない場面に出くわすことになったって、「世の中の事にはすべて、秩序と意味があるもんだ」ということに対する確信は揺るがない、ということです。

 

 

 

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