忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

電力不足は嘘だったのか

2013-08-26 | 随想
昨年マスコミをあげて嫌というほど電力不足になると嚇かされ続けた。
だが、今年は近年にない猛暑だというのに電力不足の“で”の字も出てこない。

福島第一原発事故から2年半経つがこの短期間で火力発電所の新設および増設
が行われたとも思われない。発電能力が変わらないのに本当に不思議だ。

今年、電力各社が一斉に料金値上げを実施した。こうなると値上げのための
キャンペーンだったとしか思われない。或いは原発再稼働を計ったか。
マスコミはそれに乗せられたのか。

だいたい、電力の受給バランスというのは電力会社しかデータを持ち合わせて
いない。発電能力と一口にいっても、公称能力、実能力、最大能力などいろいろ
あって、実際の発電能力は電力会社でしかわからない。

その電力会社の作成した電力受給バランスの真偽を質すために、監督官庁として
経済産業省があるのではないか。本当に監督官庁として機能を果たしているのか
疑わしい。

最近似たような事例がみられた。福島原発の汚染水漏洩問題である。貯水タンク
から外部に200m3も漏れていたという。ほかに発電所からの地下水汚染の問題も
ニュースで流されており、メルトダウンといい、東電関係のニュースはすべて
今更何をという感がして驚かない。

だがしかし、貯水タンクからの漏洩についてのニュースで、監督官庁たる原子力
委員会の現地立会いでの言動に驚いた。
そこではタンクの液面の記録がないことを激しく追求していた。記録がなければ
漏れたこともわからないのになぜ記録をとっていなかったのかと。

しかし、漏れてから指導しても始まらない。記録を残すように指導するのが彼らに
課せられた業務ではないのか。

問題はタンクからの漏れに留まらないはずである。問題は次々と出てくるだろう。
問題になる前に問題を摘み取るのが彼らの役割なのだから、東電任せにせず職責を
全うして欲しい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿