宇宙航空MBAブログ

Aerospace MBA(フランス・トゥールーズ)が考える宇宙航空マネジメントの進化系ブログ

卒業旅行

2007年02月26日 | その他
 
先週の木曜日から、僕の住むトゥールーズに6人組のお客さんが来ている。この4月から日本の宇宙航空機関で働く予定の学生さん達だ。学生最後の卒業旅行先として、ヨーロッパ宇宙航空の聖地トゥールーズを選んでくれたのだ。Merci !

今回はエールフランス航空を使ってパリ経由でトゥールーズに到着したらしいのだけど、国際線での機内サービスに皆少し驚いてしまったようだ。良いとか悪いとかいった話ではなく、食事時以外の飲み物や食べ物のサービスが、全てセルフサービスだったというのだ。

確かに、僕が一昨年、昨年とフランスにフライトする時にはいつもエールフランス航空を使ったのだけど、機内サービスはかなり簡素化されていたような気がする。飲み物は航空機の一番後ろのドリンクバーまで取りにいく仕組みだったし、途中お腹が空いた時のカップヌードルも全て自分で作らなければならないルールだったと思う。

前に出張でアメリカのワシントンに行った時にはANAを使ったのだけど、その時はキャビンアテンダント(CA)さんが席までカップヌードルを持ってきてくれて、しかも、しょうゆ味とシーフード味かを選ばせてくれて、お湯も入れてくれて、お箸もお手拭も一緒にくれて、何から何まで至れり尽くせりだった気がする。サービスの質という意味では、エールフランス航空はかなりシンプルなものを志向しているようだ。

話を彼らの卒業旅行に戻すと、できるだけトゥールーズの宇宙航空産業のことを知ってもらいたいと思い、一昨日はAirbus(エアバス)社の工場に一緒に行き、A330/340の組立工場、さらには、最新鋭の超大型総2階建て旅客機A380の組立工場を見学してもらった。

皆、就職活動中に三菱重工業など日本企業の工場を見学してきたようだけど、エアバス社の工場の広さと大きさには、正直ビックリしていたようだ。4月に行われる新入職員研修とともに、欧州と日本の現状を直視し、比較するための機会にしてくれれば幸いだ。

そして、トゥールーズ滞在の最終日である今日は、少し童心に戻って学生最後の卒業旅行を存分に楽しんでもらいたいと思い、宇宙のテーマパークであるCite de L’espace(シテ・ド・レスパス)に一緒に行ってきた。このシテ・ド・レスパスは、トゥールーズの中でも僕が大好きな場所のひとつで、僕は年間フリーパス(51ユーロ)を購入している。今回も僕の随行者割引(10%)でお得にチケットを購入することができた。僕としても投資の元がとれて嬉しい。

彼らは明日トゥールーズを発つ。学生最後の卒業旅行にふさわしい旅になっただろうか。

僕が日本に帰国する頃に、ひと回り成長した彼らに会えることを楽しみにしている。

(写真はCite de L’espaceのアリアン5ロケットの前で)
 


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3 コメント

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いよいよ ()
2007-02-26 10:01:33
今年の新人研修から「自衛隊」か「山寺修行」のいずれかのコースとしましょうかね。

(自分のことは棚に上げて)最近、こういう商売をやっていると、スキルやらなんやらの前に一人の人間として意識の低すぎる人や、「生きる」ということからテキトーに逃げ回っている人間を目の当たりにすることが多くて、嫌になってしまう。上も下も。

ザビエルもびっくりの道徳的な大和民族の伝統もいよいよまずかろーよ。

しかし、それを会社がきょーいくすることなんですかね。でも、そういう人間を放置しておけば、いずれ組織も国家も崩壊してしまう。ああ、困った。

あ、別に今度入ってくる人たちがそうだ、ということではなくて。まぁ、彼らについては、そういうタコオヤジに育てなきゃいいだけですね、とりあえず。
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Unknown (yayoi)
2007-02-26 11:08:27
わたしも今までアメリカしか行った事なかった時はエールフランスにびっくりしました!!!
荷物運賃も!!!アメリカはスーツケース2つまでOK!!!エールフランスの国内便なんて 1キロ超えたら30ユーロ・・スーツケースももちろんひとつ!!!
あと 初めてフライトしたときに行きも帰りも天候ではない飛行機トラブルで1日づつ遅れて・・その時もすっごく強気で こちらがやいやいゆって私は全額弁償【8万くらい】してくれましたが【もちろん延長分のホテル航空運賃以外の物】友人は言わなかったのでしてもらわず・・・
でもセルフサービスについてはわたしの場合は気に入っています。なんせ機内ではひたすら爆睡の為 自分が起きたタイミング好きなタイミングで飲食できるから!!!ただ 全員の分がないのはかなり バトル!!!な感じっ。飲み物も補充とかはあんましないので 人気のものはすぐなくなっていてコーラしか飲めない状態でしたね。なので私の様に自己主張が強い人はいいですが 先日のフライトしたときも 外人の子供が並んでいるにもかかわらず 日本人のおっさんが平気で順番を抜かしていたので おっちゃんこの子が先やでっ!!!ってその子にジュースを入れてあげましたよっ。ほんとその点外人男性はいつも譲ってくれますし!!!日本の特に年配の男性は自己中と男らしさを勘違いしていると思うことが多々ありますww
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Training (AerospaceMBA)
2007-02-27 04:02:53
>つ さん
コメントありがとうございます。
今度入ってくる彼らは大丈夫でしょう!能力もモチベーションも今のところはジェット気流並みです。いい風が吹いてます。
あとは「つ」さんの絶妙な導入オリエンテーションで彼らを目的地へとナビゲートしてあげてください。4月からまたあの大変な日々が始まりますね。ぜひぜひ体には気をつけてください。

>yayoi さん
コメントありがとうございます。
僕もあのセルフサービス好きですよ。自分の好みに合わせて好きな時に好きなだけ好きなものを食べたり、飲んだりできるから。機体後部に取りにいくのもいい運動というかストレッチになりますしね。
カナダからMBAに来ているPatricと今日話をしたのですが、やはり彼もエールフランスのサービスの少なさには少しガッカリしたと言っていました。彼はエアバス社のマネージャーなのでいつもビジネスクラスで出張なのですが、ビジネスクラスですらエールフランスのCAさんは乗客をほっておいて楽しくおしゃべりをしていたそうです。
レッセ・フェール(なすにまかせよ)ということなのでしょうか。フランス流というものなのかもしれませんね。
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