本当に伝えたい大事なことを伝えるのは、一体どのタイミングがよいのか?
これは僕がプレゼンテーションをするときにいつも悩んできたことだ。
プレゼンの冒頭ではインパクトのある何かを言ったり見せたりして聴衆の興味を引き付けないとその後の説明に耳を傾けてくれないだろうし、プレゼンの最後には何かハートに響くようなフレーズでも用意しておかないと聴衆に心地良さが残らない。
でも、そういった演出テクニックの話とは別に、プレゼンテーションの中のどのタイミングで伝達した情報が一番聴衆の記憶に残ってくれるのだろうか。今日の講義はその疑問にクリアーな回答を提示してくれた。
心理学及び人間科学の研究成果から言うと、プレゼンターが最も伝えたい情報を伝えるべきタイミングは、①一番最初、②休憩時間が終わってすぐ、③「もうすぐ終わります」と伝えた後すぐ、の3箇所になるのだそうだ。(写真メモ参照)
①の“冒頭”は当然だと思う。最初はみんな集中して話を聞くだろうし、集中して聞いた話というのは時間が経ってもある程度思い出せるものだ。
例えば、結婚式のスピーチ。スピーカーが話した途中の内容までは全く記憶に残っていないくても、冒頭に説明されるスピーカーと新郎新婦との関係については、大体記憶の片隅に残っているものだ。とにかく最初のタイミングは決して無駄にしてはいけないということなのだ。
②の“休憩が終わった後すぐ”も理解できる。長時間のプレゼンを聞いていると、どんなに興味のある内容でも途中で集中力途切れてしまうことがある。なので、プレゼンターは聴衆の疲労度を見極めた上で、適切なタイミングで休憩時間を入れなければならない。そして、この休憩時間が終わっってプレゼンを再開した直後のタイミングというのは、実はものすごく集中力が回復している時なのだそうだ。ここもまた無駄にしてはいけないのだ。
③の“「もうすぐ終わります」と伝えた後すぐ”というのは、今回はじめて聞いてとても新鮮だった。だけど、過去を振り返ってみると、学生時代に「あと5分で終わりにします!」と先生が言った直後というのは、なぜか勉強エネルギーが回復して、少し集中して授業を聞いていたような気がする。人間の本能なのだろうか。ゴールが見えた後のラストスパートのエネルギーを逆手にとったプレゼンテクニックだ。
ということで、あと1分ですぐ終わります!
本当に相手に伝えたい情報というのは、上記の3つのタイミングで伝達するのがよいそうです。今日の講師の先生はこのテクニックを使って授業をしてくれたので、彼が教えたいことがとてもクリアーに僕の頭に残りました。さすがです!
ヒューマンスキルを磨くために、皆さんもぜひ参考にしてみてください。
(写真は僕の授業ノート。字が汚くてすみません。。。)
今日のお題は非常にタイムリーな話題でした。
というものの来月からプレゼンテーションの
講座を受けることになっているからです。
この3箇所のタイミングをぜひ実践してみたいと思います。
と言いながら、なかなか話の終わらない人がいるが、
あれは、そのテクニックの応用なのか?
私も、10月18日には、冒頭から
「あと30秒で・・・」とやりたいと思います。
コメントありがとうございます。
10月からグロービス復帰されるんですよね!大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます。何か新しい学びがあったらぜひ教えてくださいね~。楽しみにしています。
>つ さん
コメントありがとうございます。
いますね、そういう人。その他僕の経験では、なかなか終わらないものとして、女性同士の立ち話というのもあります。「あ、そろそろいかなきゃ!」というフレーズが出た直後に別のネタが出てきて、なぜか再びトークが盛り上がる。とても不思議な現象です。
“つ”さんの講演会、10月18日になったんですね!入場料1万円もとるのですから、ぜひとも聴衆に期待以上のものを提供してあげてくださいね~。大丈夫、“つ”さんの先進的かつユニークな取り組みは、絶対に聴衆のハートをゲットしますよ!