国際的な環境

　
アルジェリア、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、韓国、スペイン、アメリカ、イギリス、インド、日本、ヨルダン、マレーシア、メキシコ、オマーン、ロシア、台湾、タイ…

ここに挙げたのは全て今参加しているＦＡＳＩＡプログラム（ＭＢＡプログラムととは少し違うのでまた今度説明します）の仲間の出身国。皆、それぞれの国で宇宙航空関係の輝かしいキャリアを持っていて、さらなるステップアップを目指してここトゥールーズに集った仲間だ。

年齢は１７歳から４０歳オーバーまでと実に幅広い。職業も軍人さんから空港関係者までバラエティに富んでいる。改めて宇宙航空関連産業の裾野の広さを実感させられる。唯一の例外は、高校を１年とび級で卒業したタイ人の女の子で、国際物理オリンピックの代表にもなった未来の科学者の卵だ。話をしていても天才的に頭がいいのがすぐに分かる。とにかくすごい。

とても国際的な環境で生活していることを実感するのは朝晩の挨拶のときだ。みんなそれぞれの国の言葉を教え合って、できるだけその国の言葉で挨拶しようとする。僕もここに来て何人の人に「おはよう」と「ありがとう」を教えたか分からない。日本語には神秘的なイメージがあるらしく、なぜかみんな日本語を習いたがる。そういえば、ここトゥールーズにもなぜか日本庭園がある（今度紹介します）。

一番緊張するだろうなあ～と心配していた、頬と頬を合わせて「チュッ」とキスするフランス流の挨拶もすでに経験してしまった。初体験の相手はロシアから来たナターリャ。後で話をして分かったのだけど、ロシアでもこんな挨拶しないらしく、ナターリャも最初は緊張したらしい。もちろん日本でもこんな挨拶しないよ、と言ったあとでもっと慣れておこう！ということになって、さらにナターリャと練習しておいた。慣れるとコレ、結構いいかも。

とにかく、今は２００人くらいが同じ建物に住んでいるのだけど、日本人は僕１人しかいない。日本語もここ２週間話した記憶がない。英語が共通語かと思いきや、中には中国語とフランス語しか話せない仲間もいるし、家族として付いて来ている人の中には母国語しか話せない人も多い。頑張ってフランス語を修得せねば！と気合を入れているところだ。

こんな環境で今、毎日を暮らしています。

（写真は今年のＦＡＳＩＡプログラムのオフィシャルＴシャツ）