MBA(Master of Business Administlation)と聞いて一番に思い浮かぶ国といえば、やはりアメリカだと思う。ハーバードビジネススクール、スタンフォードビジネススクールなど、MBAに興味のない人でもニュースなどで一度は聞いたことがあるのではないだろうか。では、なぜ僕がアメリカではなく、あえてフランスという国でMBAを目指すことにしたのか、質問のメールもすでにかなりの数をいただいたので、簡単に紹介してみたいと思う。
端的に言うと、以下の3つが、僕がヨーロッパという地域を選び、そしてその中でもフランスという国を選んだ理由だ。
理由①「競争」と「協力」が共存するヨーロッパ独特の戦略哲学を学びたい!
理由②多様な言語・文化が交錯する場で真のグローバル人材を目指したい!
理由③宇宙航空の風に吹かれながら新しいビジネスモデルを考えてみたい!
もちろんこれ以外にもいろいろな理由を考えた。本当にいろいろ考えた上での決断だった。MBAのアプリケーションプロセスでは、“MBAで何を得て、将来何をめざそうとしているのか?”に加え、“なぜこの国のこの学校をあえて選んだのか?”についても自分なりのオリジナルな考えを、説得力をもって述べることが求められる。そのため、本当に時間をかけてじっくりと考えた上での僕なりの答えだ。
考えたことのすべてをこのブログで紹介することは不可能だけれども、なんとかその一部だけでも僕の考えたことを皆さんと共有できればと思う。明日からの3回シリーズだ。もちろん、異論反論いろいろあると思うので、コメントに記入してもらえるととても嬉しい。異なる意見をぶつけ合うことでお互いの思考レベルをさらに高めあっていくのも、MBAの醍醐味のひとつだからだ。
その他、このブログで大々的に紹介するのがふさわしくない理由(社会通念に照らして)を知りたい人は、航空券を買ってトゥールーズまで遊びに来てください。ワインとチーズで乾杯しながら思い切り話しましょう~。
<追伸>
今日のランチタイム、コカ・コーラをやめてオレンジジュースにしてみました。しかし、数ある選択肢の中から、フランス産のオレンジジュースではなく、Minute Maid(アメリカ製)を選んでしまい、結局、「やっぱりNOBU(僕のこと)はジャパニーズアメリカンだ!」と言われる羽目になってしまいました。。。
なぜMさんがフランスを選んだのか、
納得しました。
すごく良い選択だと思います。
アメリカは新しくて斬新かもしれませんが、
欧州は欧州で、長い歴史の中で脈々と培われてきたものと、淘汰されてきたものがあるので、私もどちらかというと欧州の方が個人的に好きです。
ベルギー人の友人は、
両親とはベルギー語(あんまりないみたいですが、訛りのきつい
ドイツ語のようなものらしい)、
仕事ではドイツ語、彼女とはフランス語、
私たち友人たちとは英語で会話してくれます。
混ざらないのかと聞いたら、混ざったことはないって言ってました。人によるかも知れませんが。
隣接してる欧州ならでは、ですよね。
この前は、アメリカ人と話してたら、
日本人は、英語と日本語が話せてすごい、といわれました。
その前にも何度か、同じようなことを言われたことがあります。
自分たちは、アルファベット26文字覚えればいいのに、日本人は、ひらがなとカタカナをそれぞれ50文字以上覚えて、さらに漢字まで覚えるのはamazingだそうです。
へぇ、そうなのか。と改めて思うことができました。
言葉は文化を持ったtoolです。
使いこなせれば自分のスキルも視野も広がるし、友達もたくさんできますしね。
いろいろな議論もできていいなぁと思います。
言語を習得するときに、文化も一緒に身につくと楽しそうだなぁ。
理想と言実はなかなか・・・。
いつもコメントありがとうございます。
「欧州、そしてフランスを選んだ理由」ということで今日から3回シリーズをお届けしますので、時間があればお付き合いください。1回目が一番重たい内容で、それ以降は少し軽くなるので安心してください。
こっちに来て一番驚いたのは、留学生でさえも皆トリリンガル以上だということです。母国語、英語に加えて、フランス語+もう一言語をなぜか話します。私も大学時代に頑張った中国語がここフランスで大活躍するとは思いませんでした。
私も言語と文化は表裏一体だと思っています。文化を学ばずして言語を学ぶことはできないし、言語を学ばずして文化を学ぶことはできない。それに、文法の授業だけじゃ飽きちゃいますからね!フランス文化、しっかり学んで帰りたいと思います。