タミ画廊

個展、グループ展、二科展等の出品作品を展示。

第103回二科展

2018-09-20 09:59:08 | Weblog
 今年の二科展は9/5~17新国立美術館で開催。
昨年は二科展出品10年目にして会友に推挙され、今年は会友278名の作品から優秀作品10名に与えられる会友賞をゲット。今回の作品は我ながら自信作で、大学同窓会や旧会社関係の仲間達に是非見てもらいたいとの気持ちから約80名を二科展へ招待した。
私は母校・関学への強い思いから、校歌「空の翼」を自分の絵のモチーフとして8年間描き続けたが、とうとう壁に突き当たってしまった。その挙句、校歌「風に思う空の翼」の“風”から何となくヒントを得て、風とか雨など自然をテーマにした絵を描いて見たいと思うようになった。
自然をテーマにしたモチーフは水墨画などでは伝統的テーマだが、自然の持つ内面的イメージを油彩抽象画で表現できれば面白いなあ・・・!との思いから今回は、風、雨、波、水、雪の5作品を出品し、その中で“雨”と“雪”が展示されることになった。


                        AME(F100)

                        YUKI(F100)
   
        KAZE(F100)                                       MIZU(F80)

                NAMI(F80)

今回、会友賞をもらったことから、80名も仲間を呼んだものの、ただ「自分の絵を見に美術館まで来てちょうだい・・・!」と言っても、なかなか来てもらえないだろうから、レストラン「レソール」での食事会を付録に付けることにした。(付録といっても自腹だけれど・・・。)
そんなことから二科展初日からほぼ毎日のように美術館通いをする羽目になってしまった。
一応自分の絵について説明しろという事だったので、自分の抽象画についての思いを話したつもりだが「何か訳のわからないことをゴチャゴチャ言っている」と思われたような気がする。


                    KG40会メンバーと

                    KG40会メンバーと          

                    レソールでの食事会

                  絵画部弦月会メンバーと
 
                 関学TWCの仲間達

今回の作品については、二科会のある会員から辛辣な批評も受けたが、多くの方々から支持を得たので「おおむね成功したのかなあ・・!」と自画自賛。
抽象画も様々なスタイルがあるが、自分は抽象といっても、ザオ・ウォーキーのような空間的奥行きや、精神的奥行きがある抽象画を目指したいと思っているが、自然を「油彩抽象」で表現するという試みは凄くタフなテーマで、はたしてどこまで続けられるか分からないが、やれるところまでチャレンジしていきたいと思っている。


2018年夏八ヶ岳

2018-09-04 18:09:14 | Weblog
今年も8/10から八ヶ岳にやってきた。
8/8~9日がTWC(関学同窓会ウォーキングサークル)で妙高に一泊して、そこから帰ってから、そのまま八ヶ岳にやってきた。お盆休みの前日だったので、渋滞に巻き込まれ、自宅から八ヶ岳・別荘まで普段なら4~5時間程度で来るところ、なんと8時間以上もかかってしまった。カミサンと交替での運転とはいえ、疲れがたまる。年は取りたくないものだ。
ただ、今年は雨も少なく天候に恵まれたおかげで、小海リレックスCC、佐久リゾートCCとカミサンの兄とゴルフ三昧の日々だった。ゴルフ三昧などと言えば聞こえはいいが、やればやるほどスコアーは酷くなる一方で、そろそろゴルフも卒業すれば良いと思うが、毎年ここに来ていると、スケッチする場所もだんだん少なくなって、することと言えば、ベランダで好きな本を読むか、ゴルフくらいしかないので、下手なゴルフに通うことなってしまう。とは言え、ほとんど夏だけとはいえ何年もここに通っていると、別荘仲間も次第に増えて、お茶に呼んだり呼ばれたりで、それはそれなりに楽しいものである。
ここには約800世帯以上の別荘が建っているが、この八千穂高原別荘地を終の棲家として、首都圏から移住してきた永住者も今や59名もいる。我家のお隣で一人暮らしをしている93歳のSさん、そのまた隣の元理科の先生Sさんご夫婦も永住組である。お向かいのカメラマンのHさんはまだ現役なので、永住とまでにはいかないものの、奥さんは一年の半分くらいはこの地で生活されている様子。
こまどり池の近くにいる元商社マンのKさんも永住組。犬ともだちのKさんご夫婦も反永住組。毎月、相模原から八千穂の風景に魅せられて、写真を撮りに来る学校経営者のAさん、元TBSニュースキャスターの奥方でスケッチが趣味なTさん、・・・・みんなここで知り合った楽しい仲間である。
ここは海抜1500mで、別荘仲間と、涼しい風に吹かれてベランダでお茶していると、ゆったりとした気分に浸ることができる。船橋の自宅では隣近所の住人が、終日集まってお茶して語り合うようなことはまずないが、ここの別荘地では、一軒一軒が孤立していると退屈でいたたまれなくなってしまうのか、お互いが引き合うのかもしれない。


            八ヶ岳キャベツ畑の散歩

            キャベツ畑から浅間山を望む

           佐久リゾートCCで

別荘から歩いて5~6分の距離に視界360°見渡せるめちゃくちゃ広いキャベツ畑があって、ここからは佐久市の街並みや浅間山も見ることができる。ここからの風景は実にすばらしいが、夜の満天の星空は最高で、星はこんなに多いものなのかと今更ながら感心する。この星をカメラにおさめたいと何度か挑戦したが、勉強不足でうまく撮れない。

           佐久花火大会

去年は佐久市の花火大会は雨で中止になったが、今年は8月15日にやるというので見に行った。
今年春に佐久穂町まで高速道路が開通したので、佐久市まで20分程度で行くことができるようになった。
佐久市の花火は隅田川や諏訪湖の花火などと規模においては比べようもないが、信濃川の土手に座って、目の前で打ち上げられる様は、それはそれで良いものである。

         

今年も、八ヶ岳に来ると八千穂レイク、麦草峠、白樺林・・・・の散策をしたが、ジャンバー類を持ってこなかったので、寒くてのんびりと散策するという気分にはなれなかった。東京の暑さに閉口している人達にとっては贅沢なものだろう・・・。
ただ、白樺林散策の帰りに鹿の家族がたむろっているところに遭遇。こちらがカメラを向けたら、カメラ目線でこちらをジッと見てくれた。こんな風景は八ヶ岳独特の楽しさといえるだろう。


今年の八ヶ岳は例年よりちょっと早めで2週間で切り上げて帰ってきた。
帰る時は別荘仲間達から「もう帰ってしまうの・・・?秋になったらすぐお出でよ・・・!」と別れを惜しんでくれる。
だが、「東京で逢いましょう・・・!」とは誰一人言わない。
この微妙な距離感がとてもここち良い。