2012/10/17~29にトルコ・ギリシャへ旅行した。今回は珍しくカミサン同行の旅である。カミサンとは行きたい所から、旅の目的まで何から何まで違うので、一緒に旅行をすることなどめったになく、たまにあるとすれば、娘の展覧会で、岐阜か京都に出かけるときくらいである。
今回の旅は、目的はともかく行きたい場所は珍しく一致したので、一緒に出かけることになった。
まず初日の18日はトルコ・イスタンブールのトプカプ宮殿を見学した後、グランドバザールで買物をした。この買物こそが、この旅のカミサンの最大の目的の様である。
トプカプ宮殿 トルコの兵隊さん グランドバザール
10/19 イスタンブール2日目
イスタンブール2日目はブルーモスク、アヤソフィヤを見学した後エジプシャンバザールでカミサン最大の楽しみであるお買物。
ブルーモスクが素晴らしく、この景色を絵にしようと思ってあらゆる角度から写真を撮っているうちに、ツアーの仲間たちに早くも置いてけぼりにされてしまった。
1時間ほどうろうろした後でなんとか仲間達に合流できて、ボスポラス海峡クルーズに参加することが出来た。
ブルーモスク トルコのチャイ売り ボスポラスクルーズ
10/20 アンカラ~カッパドキアへ
今日は終日カッパドキアの観光。カイマルク地下都市、ギョレメ野外博物館、カッパドキアの奇岩の見学等・・・。
カッパドキアの奇岩を絵にするのには実に面白い形をしているが、あまりに有名になり過ぎているため、表現方法が難しい。さあ!どうしたものか・・・?
洞窟カフェのオーナー 地下都市のレディー カッパドキアの親娘
初めてのラクダ トルコの新郎新婦 奇岩を歩く
Congratulations!と声をかけたらポーズを取ってくれました。
10/21 カッパドキア~コンヤへ
午前中は前日に続いてカッパドキアの観光。
午後からはコンヤに入り、メヴラーナ博物館、インジェ・ミナーレ神学校の観光。
ALFINA HOTEL(洞窟ホテル) メヴラーナ博物館前で コンヤの人達
カッパドキアの洞窟ホテルは洞窟をくり抜いた部屋で、なかなか趣があって悪くない。
ただ、最上階の5階に宿泊したが、エレベーターが無いので、階段を上がったり下がったりするのがちょっとシンドイ。もう4~5年もするとちょっと無理かも・・・。
コンヤの街を歩いていると、子供たちがすれ違いに「こんにちわ!」と日本語で挨拶してくれる。トルコ人は親日的と聞いていたけれど、何処へ行っても気持のいい応対をしてくれる。
10/22 バムッカレ~エフェソスへ
21日の夜はバムッカレのPAM HOTELに宿泊。食事の後ホテルのバーへ行って、ベリーダンスショーをかぶりつきで見学していたら、いきなりダンサーから一緒に踊ろうとの誘いがあり、酔った勢いでベリーダンスを踊るはめになった。旅の恥はかき捨てとはよく言ったもので、結構のりのりで楽しむことが出来た。
年甲斐もなく固まった腰を無理やり動かしたもので、体がギシギシ唸っていたが、ダンスの後で温泉ジャグジーにゆっくりつかることが出来たので何よりだった。やっぱりダンスより温泉が一番である。
22日は朝からバムッカレ観光で有名な石灰棚を裸足で歩いた。実に幻想的な風景だが、見とれていると石灰棚がツルツルと滑りやすいので、転倒する恐れがある。現にカミサンはそこでおもいっきり転倒してかなり痛い思いをしたようである。
午後からはエフィソスへ移動。エフェソス遺跡の見学をした。私は古代ローマの歴史が好きで、塩野七生の「ローマ人の物語」やヴァレリオ・マンフレディの「アレクサンドロス大戦記」にも度々出てくるエフェソスを一度は訪ねてみたいと思っていたので、今回ここに来ることが出来て良かった。
ベリーダンスにトライ エフェソスの猫 イズミールの子供
エフェソスからイズミールへの途中で革製品の店で革ジャケットのファションショーを見学。かぶりつきで見ていたら、トルコ美人のモデルからいきなり舞台に引っ張られて、いかにも高価なジャケットを着せられて俄かモデルをするはめになった。自分は余程好きそうな顔をしているのか、いつもこんな場で舞台に引っ張り上げられる。リズムに乗ってファッションモデル風に歩けたかどうかは疑わしいが、のりのりで結構楽しく悪い気分ではない。但し、ショーが終わった後で2500ユーロもの革ジャケットを買うはめになってしまった。
10/23 イズミール~トロイへ
カミサンがイズミールのホテルのレストランに財布、パスポートなど貴重品一式が入ったバックを忘れてきてしまった。
トルコで何処かに置き忘れでもしたら、まず出てこないと言われていたのであわてて引き返したところ、ホテルのレストランでちゃんと保管してくれていた。HILTON IZMILはそれなりのホテルである。ホッと胸をなで下ろした。良かった・・・!
23日はイズミールの観光でコナック広場、カディフェカレ城塞跡を見学した後トロイへ移動。ホメロスの詩「イリアス」に出てくる伝説上の都市「トロイ」だが、実際の遺跡はその名ほどでもない感じ・・・・。
トロイの野良犬(意外と可愛い) トロイの木馬 アキレス・パリス・ヘキトル(右から)
10/24 チャナッカレ~テッサロキニへ
トルコ最後の都市、チャナッカレのホテルで初めてトルコ風呂に入ってみた。日本のいかがわしいトルコ風呂とは違って実に健全そのもの。まずはサウナで汗を思いっ切り出してから、円形の大理石の上に寝かされて、コテコテのトルコのおっさんが丁寧に垢すりをしてくれる。約一時間程で60ユーロだから、日本よりは割安である。
チャナッカレからダーダネルス海峡をフェリーで渡り国境を越えてギリシャのテッサロキニに入った。
チャナッカレのザクロ ダーダネル海峡のかもめ トルコ~ギリシャ 国境
10/25 メテオラ
メテオラの3つの修道院を観光。絶壁の奇岩の頂上付近に立ち並ぶ修道院には圧倒される。
こんなところで厳格な生活している修道士や修道女の気高い姿を見ると、株が下がって大損しただの、円高で大損しただのと、些細なことでいちいち嘆いている己が寂しくなってくる。
メガロ・メテオロン修道院 修道女 修道士
10/26 デルフィ~オシオス・ルカス
紀元前6世紀ころから聖地としての信仰を集めて、アポロンの神託を求めて、ギリシャ内外からの巡礼者が後を絶えなかった所。遺跡の入口付近にアテネ人の奉納像やスパルタ人の記念碑があり、坂を登っていくとアポロンの神殿や劇場が見えてくる。坂の一番上に競技場があるが、そこまで登るとちょっときついので、途中で引き返した。
デルフィ遺跡(劇場) オシオス・ルカス修道院 修道院内部
オシオス・ルカス修道院は決して悪くは無いが、メテオラの修道院があまりにも素晴らしかったので、ちょっと物足りない感じ・・・・。
10/27 エーゲ海クルーズ
この日はエーゲ海1日クルーズ。イドラ島、エギナ島、ボロス島を一日クルーズした。
最初に着いたのはイドラ島で、この島は自動車の乗り入れが禁止されていて馬やロバが地元の交通手段のようである。もっとも小さな島なので、歩いたところでたかが知れているが・・・。
ボロス島はボロスタウンを見下ろす時計台が有名らしい。エーゲ海はどこから見ても絵になるが、特にこの時計台から見るエーゲ海の眺めは良い絵になりそう。直ぐ近くに有名なペロポネソス半島が迫る。
エギナ島は三番目に上陸した。エーゲ海の島も三番目となると、どこも大して変わらないし、船上ではしゃぎすぎて、つかれてきたこともあってカフェで休憩。
船のクルーに誘われて 国籍不明の人と楽しげに踊るカミさん イドラ島上陸
イドラ島の仲良し エギナ島の教会 ボロス島上陸
10/28 アテネ
28日は終日アテネ市内観光。
26日にアテネ市内に入ったが、イスタンブールやイズミールなど、トルコの諸都市と比べるとおよそ元気がない。元気がないと言うかギリシャ人は、どうみても働き者とは言えない。トルコの観光地では夜遅くまで店も開いているし、日本人と見ればみんな親しげに近づいてきて、何かしら売り込みをしようとしているが、ギリシャでは夕方5時にはどこの店もシャッターを降ろしてしまう。たまたま開いているので、買い物しようと店内に入っても、「何しに来たの・・・?」と言った感じで、これじゃあユーロ圏のお荷物になるのも当然かも・・・。
パルテノン神殿 アテネの野良犬 美人の店員さん
アテネのアクロポリスの遺跡は最高!アクロポリスの入口、ブーレエの門からアテナ・ニケの神殿、エレクティオン神殿、パルテノン神殿、そしてディオニソスの劇場・・・・と、「2500年も前に、こんなにも素晴らしい文化を花開かせたギリシャの人達は、今はいったいどうしちゃったの・・・・?」と思わず言いたくなってしまいます。
まずは、大した怪我もなく、無事帰ってこられて良かったです。