タミ画廊

個展、グループ展、二科展等の出品作品を展示。

「あかりの湖畔」原画展

2012-02-19 11:32:40 | Weblog
2010年7月~2011年4月に読売新聞夕刊に連載された芥川賞受賞作家、青山七恵の新聞小説「あかりの湖畔」に掲載された木村彩子の挿絵の原画展が2月7日~12日、渋谷の「ギャラリー二モード」で開催された。
会場には連載された219回の挿絵や、中央公論新社から刊行された単行本の装丁に使われた絵の原画が展示されていた。
                         

私も、小説「あかりの湖畔」を読みながら、この小説の真ん中の小さな四角の中にある絵を見ながら、実物の原画はどんな感じかなあ・・・?と想像していたわけだが、実際にここで原画を見て、新聞に印刷された絵とはかなり印象が違った。違ったというのは、当然ながら原画の方が良かったという意味で、特に色の微妙なバランスが原画でしか味わえないように感じた。
特に、この絵のさわやかな、何とも言えないやさしい色具合から、これはきっと水彩画だろう想像していた。おそらくこの絵を見た誰もがそう感じていたようだが、これらは全て油絵であることを作家から聞かされて愕いた。
                     

それにしても、実に多くの人が絵を見に来ている。画廊にあふれている・・・といった感じである。
これは作家の作品の素晴らしさというより、やはり読売新聞の宣伝効果だろう。読売の月曜文化の欄に二段抜きで「小説・あかりの湖畔・挿絵原画展の開催」と前宣伝があったためか、この新聞の切り抜きを携えて、このギャラリーにきている人が実に多い様である。ただこの新聞記事にはギャラリーの住所とTELは記載されていたものの、ルート地図の記載がなかったので、最寄駅からギャラリーまでの道順の問い合わせがひっきりなしで、ギャラリーオーナーは音をあげていたようである。それにしてもマスコミの力は今更ながら、凄いですね~・・・・。

 

こんなにも千客万来なのに、作家の方はあまり関心が無さそうで、ギャラリーの隅っこにシラーとした感じで突っ立っている。
それとは対照的に、ここのギャラリーのオーナーか、はたまた作家の母親か(実際は母親だったが・・)どちらとも見分けがつかない熟年のオバサンが、なんだか妙にはりきって絵を見に来た客に絵の解説までして、愛相を振りまいている。
来客者は、そのはりきりオバサンのことをナント思っているのか、2~3点の絵を指しながら、オバサンに「どちらが良いでしょうかね~・・・?」等と相談している様だが、さすがオバサンもあまりいい加減なことは言えない様で、画廊の隅っこにシラーと突っ立っている作家に声をかけると、来館者は一様に「え~・・・!こんな若い人が作家さん・・・!」と言ってびっくりしているようである。
ここでは原画の販売と同時に挿絵の冊子も販売していたが、冊子の巻末に青山七恵のエッセイが掲載されていた。
「ずっと昔の遠いある日、母が飼っていた三毛猫をじっと見つめて・・・・」で始まる短いエッセイだが、実に優しい、綺麗な文章で、さすが芥川賞受賞作家の文章は違いますね~。
まあ、何にしても大盛況に終わって良かったですね~・・・。

ちなみに、かく言う小生は作家の親父である。








最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まりこ (mariko789w@yahoo.co.jp)
2012-03-10 03:05:35
はじめまして!ハロッo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oハロー 初めてコメント残していきます、おもしろい内容だったのでコメント残していきますねー私もブログ書いてるのでよければ相互リンクしませんか?私のブログでもあなたのブログの紹介したいです、私のブログもよかったら見に来てくださいね!コメント残していってくれれば連絡もとれるので待ってますねーそいじゃ゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆アドレス残していくのでメールしてね!そいじゃ゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆

コメントを投稿