「連続殺人事件」に続いて発表された(1941年)フェル博士ものですが、
カーの作風が明らかに変化してきたことがよく分かります。
とくにこの作品はオカルトなし、ドタバタなし、不可能犯罪なし、
登場人物は最小限におさえられ、コンパクトなミステリとして成立しています。
しかしダグラス・グリーンの評伝「奇蹟を解く男」では、
『(猫と鼠の殺人における)ラストの論理性にはまったく納得できない』と書かれています . . . 本文を読む
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