
三原駅から瀬戸内海沿いを進む呉線に入った。

呉線で乗ったのは、
三原13時25分発、瀬戸内マリンビュー広島行き。
この列車は、JR西日本が2005年から、走らせている

丸い窓が特徴の臨時列車で、土日を中心に運転されている。

列車は2両編成で、1号車は指定席。
照明のムードがあり、シートも革張りだったりする。

2号車は自由席で、照明は蛍光灯で、シートも普通。
折角なので、今回は510円を払って、指定席に乗った。

三原を発車してすぐに、瀬戸内海沿いにでる。
穏やかな海と、澄み渡った空は、どこまでも青かった。

これは、今治造船所。あまりにもドックに近く、
まるで列車が造船工場のなかに紛れ込んだようである。

広島に近づくにつれ、
牡蠣の養殖のいかだが見えてくる。

山陽本線の旅も良かったが、
呉線のようなローカル線の旅もいい。

広着14時48分。瀬戸内マリンビューは
このまま広島まで行くが、途中で後続の快速に抜かれるので、
ここで乗り換える。

広発15時3分。
快速安芸路ライナーは、今春広島地区に投入された
レッドウイングと呼ばれる、227系新型車両であった。

新型車両のためか、乗り心地が素晴らしく、
昨夜ホームラーナーながらで寝不足気味だったので、
すぐに深い眠りに誘われ、
あっという間に、広島駅に到着した。
広島着15時54分。

広島発15時56分。
ふたたび山陽本線の黄色の電車に乗り、岩国を目指す。
広島から宮島口までは、広島電鉄と並走して走り、
宮島口から先は、しばらく対岸に宮島を見ながら走る。

岩国着16時48分着。

岩国駅は、昔ながらの駅舎で、
昭和の時代にタイムスリップしたようだ。
駅前には、東京ではあまり見かけない信号機があった。

岩国からは、ふたたび山陽本線に別れをつげ、
岩国発17時16分の岩徳線に乗る。

岩徳線は、もともと山陽本線の短絡線として作られ、
開通と同時に、山陽本線に編入された時期があった。

そのため、今は2~3両のディーゼルカーが走るだけの路線だが、
駅は、幹線級長い貨物列車でもすれ違いが出来るよう、大きく作られている。

一時は、山陽本線となった岩徳線だが、
電化複線化の話が出たときに、
勾配やカーブが多く、長大トンネル(欽明路トンネル)を
もう1本掘らねばならないことから、
複線化は元の山陽本線である柳井線経由で実施され、
岩徳線として、ローカル線に格下げとなった。

当時、長大な列車が通っていた頃を想像しながら、
岩徳線の旅をすると、面白い。

徳山着18時34分。ホームの反対側に、待機している
徳山発18時35分の山陽本線で、更に西を目指す。

既に陽は沈んでいるが、空はまだ明るく、

瀬戸内海の夕凪時の海が、車窓から見える。

戸田(へた)の次は冨海(とのみ)。
たった一個しか違わないが、駅名のギャップが凄い。

今日は、色々な海を見てきたが、
冨海周辺の海が一番きれいで、印象的であった。

陽が沈んだ後の空は、なんでこんなに
すがすがしいいのだろう?

新山口着19時17分。ホーム反対側の列車に乗り換え。
新山口発19時21分。これが、本州最後の列車となる。
あと、1時間ほどで下関に着く。
今日は、長い一日だった。
次回は、いよいよ九州に入ります。
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