
川内発15時59分。
再稼働問題で揺れる、川内原発のある、
川内駅から再び、JR九州に乗ります。

鹿児島県側の川内~鹿児島中央間は、
利用者が見込まれることから、
九州新幹線ができても、引き続きJRが経営しています。

実際、沿線には野球やサッカーの強い神村学園をはじめとする
高校が多数立地しており、
この日も、写真の上伊集院駅からは、大勢の高校生が乗ってきて
車内は、一気に賑やかになりました。

車窓の右側に、鹿児島車両センターが見えてきたら、
終点、鹿児島中央はもうすぐです。
鹿児島中央16時52分着。

長かった、青春18切符の旅も、あと1列車。
鹿児島中央17時1分発の国分行きが、
最後の列車となります。

鹿児島駅を発車してほどなく、
右側に、錦江湾、そして桜島が見えてきます。

この景色を見ると、ほんとに
鹿児島に来た事を実感します。

途中、竜ケ水の駅では、キハ40の単行列車とすれ違いました。
この駅では、平成5年の集中豪雨による土石流で、上下線の列車2本と駅舎が土石にのみ込まれるという災害が発生しています。
当時、列車には約330人の乗客がいましたが、運転手が乗客を的確に避難させ、土砂崩れが起きそうな箇所に列車を移動し、防砂壁にするなどの
対策をとったことで、被害を最少限に食い止めることができた事は有名で、プロジェクトXなどのテレビ番組で取り上げられています。
この駅を通るたびに、そんなエピソードを思い出します。

竜ケ水の次の、重富でも列車交換のため、
しばしの停車時間がありました。

青春18切符で旅をしていると、
単線区間の、列車交換待ちの時間を利用して、

写真を撮ったりして、楽しい時間を過ごすことができます。
まあ、普通のお客からすれば、怪しく見えるかもしませんが、
鉄には楽しい時間なのです。

肥薩本線の乗換駅隼人では、
2つのキハが並んでいました。
どうも、空模様が怪しく、雷鳴が聞こえてきます。

国分着17時45分。
終着駅は、まさかのドシャ降り。
ここまで天気に恵まれていたのですが、
最後の最後に、大雨に遭遇しました。

ここまでかかった時間、42時間35分。
充実した旅が終わってしまいました。
飛行機に乗れば、2時間くらいで着けますが、
やっぱり、鈍行列車の旅はいいです。
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