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2023.7.17 『向山』(ムカイヤマ・276m)  山名のない向山へ

 地理院地図を開き、

奈井江町の東側山間部を眺めると、

『爾波山』(271m)の奥に、

『向山』(309m)という山名が目につく。

ただこの『向山』に三角点はなく、

その北1kmほどのところに位置する三角点名を調べてみると、

なんとこれもまた「向山」となっているではないか!

であるならば、

目下ローカルな三角点を訪ね歩いている身としては、

こちらの「向山」の方に惹かれる。

それで先日の祝日にこの山を目指した。

 月曜日の朝奈井江町の伐採地で目覚めると、

外は低くガスが立ち込め、

微かだが霧雨が降っていた。

何とも重苦しく、

しばらく車内でウダウダとしていた。

そして8時近くになって重い腰を上げた。

 道々「奈井江~上砂川線」にのり、

旧「奈井江温泉」から上砂川方向に2kmほど走ると、

右手に林道の入口が現れる。

この林道を利用して「向山」を目指すことにした。

ただ、地形図では途中から破線林道に変わっているので、

果たして最後まで利用できるのか不安だった。

しかし出たとこ勝負ということで、

林道入口を駐車地としてスタート。

 緑濃い中を快適な林道が続く。

霧雨はすぐに止んだが、

辺りを覆うガスが重苦しい。

途中でクルミがたわわに実っているのを目にしたが、

今年はその他の木の実を含めて、

豊作になるのだろうか?

また、周囲に気を取られて歩いていて、

眼前のクモの巣に顔を突っ込みそうになる場面も。

 駐車地から1kmほど歩くと林道分岐が現れ、

ここから地形図上の破線林道に入るのだが、

実際にはその破線林道が健在で、

逆側の実線で記された林道が、

びっしりと雑草に覆われて廃道となっていた。

いやあ、助かった、助かった!

 林道分岐から更に500mほど進むと、

半分に切断されたヘビの死骸あり。

こういうものは目にしたくないねえ。

そしてまた分岐が現れ、

この地点からの支線は地形図にないものだった。

ただここから林道が荒れだし、

倒木越えも何か所かあった。

そしてなんとか目指すピークの基部へ。

ここまで無事に林道を利用できたことに感謝し、

短い藪漕ぎで三等三角点「向山」

標石周りはきれいに笹刈りされていた。

この前日に登った四等三角点の「熊見沢」とはえらい違いだ。

こういう光景を目にすると、

四等三角点が気の毒になる。

 下山は同林道を引き返した。

しばらく歩くと、

登りではガスに包まれて見えなかった「向山」が、

ガスも晴れてはっきりと確認できた。

 駐車地に戻るとまだ時間は早かったが、

前日から4座に立った洗濯物がたくさんあり、

登山靴もまた乾かさねばならないので、

そのまま帰途に着き昼過ぎに帰宅した。

三連休初日は終日雨に見舞われたが、

残り二日間は楽しい山行を続けられたことに感謝!

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