オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

『スケッチブックからのエスキス』

2023年01月29日 09時36分00秒 | 読書
眠れないときや未明に目覚めたときなどは、
以前はYou Tubeを聴いていたけど、たまにCMがうっとうしい。
それで今はラジオアプリで朗読を聴いている。
以前は一話ずつの再生で面倒だったけと、
アプリがバージョンアップして連続再生出来るのも良いです。
で、
昨夜はなかなかに寝付けずラジル文庫を聴いていた。
寝落ちする前のお話が気持ちに残ったので、
今朝は改めて最初から聴いてみた。


久坂葉子作『スケッチブックからのエスキス』という作品です。

大会社の社長を父に持つ娘が主人公です。
毎年恒例のパーティには手の込んだみごとな着物をまとい父親のお供で出かける。
ホールに着くと帯に挟んだ小さなノートを取り出す。
ダンスを申込む男性はそこに名前を書き、娘と順番に踊るのです。

ひとしきり踊って化粧室に入り、出たところで見知らぬ男性に声をかけられ、
なぜかダンスの相手を受けてしまう。
父親の知る相手としか踊れないので見つかったら叱られるのですけどね。
ノートに名前のない男性は寡黙で身分も判らないが、
かろうじて名前だけは聞くことができた。
ダンスが終わって離れたあと姿を探すけど見つからない。
パーティが終わり会場から去るとき、離れた場所に男性を見つけ父親に分からぬよう会釈をした。
ただそれだけの出会いなのに男性のことがずっと心に残る。
後日パーティ会場となったホテルに問い合わせると、
今朝ヨーロッパへお立ちになったと知らされる。
娘はやがて父の会社に勤める人と結婚し二人の娘の母となる。

大戦後。
夫がシベリアから復員し、ようやく生活が落ち着いた頃。
あのときの着物を二人の娘用に仕立て直すのです。

その着物があの男性との再会を導くのですよ。
そこから先は読むか、NHK「らじるらじる」を聞くかしてね。

聴き終わって遠い遠い昔の自分を思ったですよ。
しばらくの間、話の世界にひたってしまいましたわ。

これを書いた久坂葉子さんは21才で亡くなっているのですけど、
その若さでこの話を書いたことに驚くオカンなのです。



You Tubeにもありました。



午前中のお出かけ

2023年01月28日 14時39分20秒 | オカンのつぶやき
一昨日、木曜日の朝は膝上まで積もっていました。
ゴミ出しついでに雪掻きをしましてね。
私道から始めてオット!の車前から玄関までの道を作りました。
昨日は晴れ間が出て、オット!が車の雪をおろし周りの雪も掻いておりました。
オカンの車も雪下ろししたようで、
「雪は掻いたけん、車が出せるど!」と声をかけました。
が、しかし、昨日の明け方は偏頭痛が起きまして、
一日中、寝間着のまま引きこもっておりました。


そして今朝はまた20センチ以上の積雪です。
オット!は車で出勤しましたが、オカンの車は出ません。
一人暮らしになった叔母の様子も気になるし、
頼まれたことも片付けねば落ち着かない。
ひとしきり雪掻きをして出かけてきましたわ。

やっと表の通りに出て、ふとルームミラーを覗いて、ドキッ!
ノーメイクだった…。
そういや顔を洗ったままで朝ご飯を食べて、
雪掻きして出てきたんだった。

途中のスーパーに寄って眉だけ描いてね。
頼まれた買い物して叔母に届けてきました。
息子が様子見に来ていて、ならば良しと戻ったのですけどね。
空き地に停めた車が轍にハマって難儀しましたわ。
なんとか脱出して、今度は図書館へ本の返却と借り出し。

帰り道はホワイトアウト状態で前の車しか見えない。
スーパーの駐車場に避難して、ついでに買い物をして、
出たらやや治まったのでね。
ガソリンを入れてから帰宅しました。


……………午後からは晴れる!
天気予報が当たって悔しいワタシ。
あの怖い思いは何だったのォー。

なんてね🤗









大雪です

2023年01月25日 10時21分14秒 | オカンのつぶやき
昨日から降り出した雪は止むことなく降り続いて、
それとなく物の形がわかる程度に積もりました。
不燃ゴミの日ですが、怖くて外に出られません。


オット!の車も


オカンの車も

すつぽり埋まってしまいました。
出勤日のオット!は歩いて出かけました。
車もバスも渋滞ですし、
ひょっとして職場まで歩いたのかな?
天気が良ければ一時間半だけど足元悪いからな〜。







電気料金

2023年01月20日 16時09分44秒 | オカンのつぶやき
先日のみゆきんさんのブログに
電気料金10万円の請求書!とあってびっくりした。
末尾に漏電の検査云々とあったけど、その後どうなったのかな。
てやな話をしとった昨日、嫂さんからラインがきた。
「電気代が五万円請求されたし〜!」って。
3/11のあの年に建て替えた実家はオール電化だ。
娘二人の家も同じだもんで、チョッコし聞きてみた。
壱号宅は
「屋根全面に太陽光パネルを載せてるし売電しとるから、そこまで高くない」
との事だった。
となるとミャーコママのところもさほどでは無いのかな。
年金生活のオカンが心配したところで、助けてやるお金は無いのだけどね。
さて我が家は?
オット!の管轄なのでオカンは知らない。





「此の世の果ての殺人」

2023年01月18日 22時14分34秒 | 読書
江戸川乱歩賞受賞の「此の世の果ての殺人」荒木あかね著を読了。
このところ、江戸物ばかり読んでいたので、
久しぶりのミステリーです。


物語の始まりは2022年12月30日。
6才下の弟と二人暮らしのハルちゃんは自動車学校に通っている。
家族のことを先生に聞かれて
「母は逃げ出し、父は一昨日自殺し遺体はまだ家にあるた」
と、教習車中で話している。
埋めるのを手伝おうかと言われるが断るハルちゃんです。

今日は山道教習でダムに向かっている。
どんどん狭くなる山道。
異臭に気付くと、目の前に枝にぶら下がった物体と遭遇。
道から外れて少し奥には無数の……。
ここは奥地自殺の現場だった。



と、まぁ、仰け反りそうな始まりでしてね。
うへ〜!
臭ってきそう!
しばらく本を閉じましたよ。
それでも長く予約待ちしたのだからと気を取り直して、
再び読み始めたらあとは一気に読了でした。

2023年3月7日に熊本県阿蘇郡に小惑星が降ってくると発表があって、世界は大混乱に陥った。
外国へ、でなければ少しでも遠くへと逃げ出す人々と、自ら命を断つ人々。
ガス電気水道の機能は停止しており、
人が居なくなった町はガランとしている。

町に残ったハルちゃんはその日を迎える場所を決めており、
そこへに行くために運転を習っているのです。
無免許運転したって、もう誰も咎める機能は無くなっておるのに、です。

さて、山道教習の翌日。
高速教習に出かけようとして車の異臭に気付く。
トランクを開けると女性の遺体があった。
これは自殺ではなく他殺体だから調べなくてはいけないと、
元刑事の先生とハルちゃんの捜査が始まるのです。
警察の機能もほぼ停止しているのに、です。

捜査(?)の途中で遭遇するのは、
様々な事情で町に留まった人々と、
彼らのために留まって医療を続ける医師。
残留村と称して助け合いながら暮らす人々。
この町ではひき逃げ事故が多発しており、何故か被害者は連れ去られている。
この事件がトランクの遺体と繋がっているかもしれない、と考える元刑事の先生。
捜査の経過と犯人が解ってからのハラハラ感ったら!

かすかな電波を求めて高い所に上がったり、
スマホの充電の苦労や生活水の確保など、
事件とは別に今の暮らしを振り返って考えてしまった。
自分はどうするのかをね。
それは置いといても、ひたすら面白かったです。