「ぬくもり〈動物〉時代小説傑作選」細谷正充編
宮部みゆき/田牧大和/小松エメル/櫻部由美子/西條奈加


人気女性時代作家が贈る、さまざまな動物と人間との交流を描いたアンソロジー。
出奔した女中が可愛がっていた鳩をきっかけに、事件が解き明かされる「迷い鳩」(宮部みゆき)
新たな店子が入らず、取り壊しの危機に陥った長屋のために三毛猫『サバ』がひと肌脱ぐ「色男、来たる」(田牧大和)
動物の言葉がわかる修行僧の少年と、彼に拾われた犬が禅の公案に挑む「犬に仏」(小松エメル)
など、珠玉の五編を収録。
(裏表紙の紹介文)
(裏表紙の紹介文)



夜な夜な江戸市中に出没する辻斬り「かまいたち」。
町医者の娘おようは、夜おそく父を迎えに出て、かまいたちに出会ってしまう。
長屋の向かいに越してきた目つきの鋭い男新吉は、目撃者のおようを追ってきたかまいたちなのか?
あっと驚くどんでんがえしの表題作「かまいたち」ほか、 全4編収録。
人気の「霊験お初」をはじめ、魅力あふれる少年少女が活躍する、時代小説の世界へようこそ。
(裏表紙の紹介文)



鯖縞模様の三毛猫サバが一番いばっている「鯖猫長屋」が、住人が減って存続の危機に!
そんな折、団扇売りを生業にする色男が、長屋に引っ越してくる。
どうやらそこには、サバが一枚噛んでいるらしい。
一方、「黒ひょっとこ」の異名を持つ元盗人で、今はサバの飼い主である画描きの拾楽にも、怪しげな影が近づいてきて・・・・・・。
江戸を舞台にした、謎と人情あふれる好評「鯖猫長屋」シリーズ第二弾。
文庫オリジナル。
人間より偉い猫サバが仕切る「鯖猫長屋」で事件が!
店子たちに愛されているおはまに、サバが毛を逆立て、飛びかかったのだ。
その日おはまは奉公先で、ある大店へ届け物を頼まれたという。
しかしそれが「出戻り文箱」と噂のものだった。
元盗人で、今はサバの飼い主である画描きの拾楽は事情を探るが・・・・・・。
江戸の根津宮永町を舞台に、謎解きと人情が絡みあう、好評シリーズ第三弾。文庫書き下ろし。
(裏表紙の紹介文)

古手間屋染井屋の長女音夢(ねむ)は、見合いが立て続けに破談となり途方に暮れていた。
自分よりも先に妹たちがつぎつぎと嫁いでいくのを気にして、ついに不眠の病をわずらってしまう。
不眠の鍼が得意なことから、安眠先生」と呼ばれる医者がいると聞き、治療に訪れた音夢。
近所のご隠居・瓢兵衛(ひょうべえ)は、音夢の病は妖怪っひゃくめの仕業ではないかと言うけれど・・・・・・。
読めば心と身体が軽くなる!
元鍼灸師の著者が、江戸で評判のはり治療庵を舞台に描く人情事件帖。
書き下ろし。
面白く読んだので本編も借りてきて読んだ本の記録。