ブログ放置の言い訳をします。
何が有った訳ではなくて、本を読んでおりました。
吉住侑子著「浅茅が宿」
両親と弟を一度に亡くし、婆ちゃんに引き取られて山村で暮らしたオレ。
土木科の高校を出たあとは県外で就職した。
三十までに嫁さんをもらって婆ちゃんと暮らす。
そう決めていたオレは、河川改修工事の現場近くで女と出会う。
一緒になっても良いかなと思っていたのに、
女はふらりと居なくなってしまう。
表題作はオトコ側の話で、「草の別れ」はオンナのその後の話。
以下はレビューからの引用です。
『枕草の香りのような傷心、野花のような孤独、健康な老境。
寂寥の荒野に独り住まう老女と工事人足の「おれ」。
伝統漁法でウナギを捕る老人と淡い交流を結ぶ「わたし」。
それぞれの過去を引きずる者たちが織りなすゆくりなき晩年の華やぎ。』
もう二度と関わらない事をママと約束したのに、
またしても人探しを引き受けてしまった。
提供を呼びかけて集まった画像を精査して手がかりをつかむ根気強い主人公。
以下は説明文の引用です。
『友人の兄ジェイミーが失踪し、高校生のピップは調査を依頼される。
警察は事件性がないとして取り合ってくれず、
ピップは仕方なく関係者にインタビューをはじめる。
SNSのメッセージや写真などを追っていくことで明らかになっていく、失踪当日のジェイミーの行動。
ピップの類い稀な推理で、単純に思えた事件の恐るべき真相が明らかに……。』
去年の今日は朱川湊人の作品を読んだらしい。
すっかり忘れていたけど、読み返してみようかな。