気になることがあって、それは、日本の投資家や経営者たちは、ここ数年の金融の大激動で一体、どれくらいの損をしているのか、ということです。
統計資料がないのです。政府も金融業界も、お金(投資)で大損をした人々の実体を少しも明らかにしないのです。
これまで自分が苦労して貯めた、なけなしの預金を金融商品に投資して、大きな損をしてしまった人たちが、日本全国にたくさんいます。テレビのCMや新聞広告に洗脳されて、「少し貯まったら株や投資信託(ファンド)や外貨預金をして自己資金を増やそう。小金もちになろう」という甘い考えを持っている人が大勢います。自分だけは騙されない、と思っています。
実際に、騙されて損をした人たちは世の中に何百万人もいます。
損害額には当然、個人差があります。いちばん少ない人で500万円くらい、多い人で2億円とかを吹き飛ばした人たちです。